OKIとEfinix®、FPGAの論理回路設計と搭載AI機器設計・生産サービス事業で提携
FPGAデザインから製品の試作・量産までワンストップで対応

JAPI(Japan, APAC, and India) 中西郁雄(左)
OKI執行役員EMS事業部長 前野蔵人(右)
OKIとEfinix,Inc. (本社:米国カリフォルニア州、OEO サミー・チャン、以下 エフィニックス)は、7月9日、エフィニックス製FPGA(注1)について、デザインサービス(論理回路設計 (注2))と搭載AI機器の設計・生産サービス事業で提携し、両社で顧客基盤を拡大します。本提携によりエフィニックスは、FPGAの供給と設計サポートを提供します。OKIは、FPGAの豊富な独自IP(半導体設計資産)を活かして、医療機器・半導体装置市場向けにエフィニックス製FPGAの論理回路設計から搭載AI機器の設計、試作、量産までワンストップで受託するEMS(設計・生産受託)サービスを展開することで、顧客企業の製品開発の短納期化、高度化に貢献し、2027年度に年間10億円の売上を目指します。
FPGAは、製造後に購入者や設計者が論理回路を変更できる集積回路で、プログラムの柔軟性が高く、高速なデータ処理が可能です。顧客ニーズが多様化する中、設計変更ができないASIC(注3)に代わり幅広い製品への搭載が進んでいます。特にエフィニックスのFPGAは、小型高性能・低消費電力でコストパフォーマンスに優れているため、AI搭載の省電力機器や大量生産製品に向けに採用が増加しています。一方で、FPGAの論理回路設計や搭載機器設計・生産のノウハウ・知見を持った技術者が少ないことが、多くの企業にとって課題となっています。
OKIは、「設計から製造、信頼性試験までワンストップでモノづくり総合サービス」を提供するEMS事業に20年以上にわたり注力しており、計測・情報通信・ロボット・社会インフラ・医療機器・航空宇宙機器などに多くの実績があります。またFPGAの論理回路設計にも実績とノウハウ・知見があり、今回のエフィニックスとの提携を通じて、より幅広いお客様への提言・サービス強化を図っていきます。一方、エフィニックスはOKIを通して日本国内の顧客拡大を目指します。
なお両社は、2025年7月24日、25日に大阪市のコングレコンベンションセンターで開催される「Edge Tech+WEST 2025」Efinixブース(Exhi (A-K12/K14))に出展し、本サービスについても紹介します。
エフィニックスについて
プログラマブル製品のイノベーターであるエフィニックスは、メインストリーム市場のアプリケーション向けに、高性能Titanium™ FPGAシリコンプラットフォームの低消費電力と再構成可能性を提供することに取り組んでいます。エフィニックスのFPGAは、従来のFPGAテクノロジーに比べて電力、性能、面積の面で優れており、新しいアプリケーションの可能性を引き出し、市場投入までの時間を短縮します。Titanium™デバイスは、35Kから1Mのロジックエレメントの範囲で、フォームファクタが小さく、低電力で、大量生産に適した価格です。エフィニックス統合開発環境は、RTLからビットストリームまでの完全なFPGAデザインスイートを提供します。詳細については、Efinixをご覧ください。
用語解説
注1:FPGA(field-programmable gate array)
製造後に購入者や設計者が構成を設定できる集積回路。
広義にはPLD(プログラマブルロジックデバイス)の一種。
注2:論理回路設計
FPGA上で動作する回路や機能をプログラムとして設計すること。
注3:ASIC
半導体集積回路(IC:Integrated Circuit)の分類の一つで、ある特定の機器や用途のために、必要な機能を組み合わせて設計、製造されるもの。
リリース関連リンク
エフィニックス製FPGAデザインサービスと搭載機器の設計・生産サービス紹介サイト
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OKI 広報室
エフィニックス Sales Japan
e-mail:sales-jp@efinixinc.com
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