AIを活用した授業支援クラウドシステム「in Campus Scan」の機能を拡充
~教育支援情報プラットフォーム「in Campus シリーズ」との連携を強化~
■背景
近年、教職員の業務の長時間化が課題となっており、教育機関では、教職員の業務分担や適正化、ITを活用した環境整備などさまざまな方策が検討されています。
このような状況の下、「in Campus Scan」では、テストやレポートなど採点済みの手書きの英数字を読み取り、学生情報のリストと照合させることで採点結果を自動集計し、成績処理の業務効率化を実現します。また、「in Campus シリーズ」との連携により、採点結果の集計から学生/生徒へのテストやレポートの返却まで、一連の工程を「in Campus シリーズ」上で実現することが可能となります。
■新機能の概要
今回の機能の拡充では、複合機やスキャナーで読み取ったテストやレポートなど採点済みの手書きデータを自動で集計し、快適な授業環境をサポートする「in Campus シリーズ」とのシームレスな連携により、採点済みの手書きデータを自動で学生にフィードバックすることが可能となりました。また、間隔の詰まった文字、スキャン時のノイズやかすれた文字など、実運用でみられる読み取りにくい手書きデータについても、AIでの学習を重ねOCR文字認識精度を向上しました。
■新機能の詳細
1、読み取り結果をワンクリックで「in Campus LMS」に連携
「in Campus Scan」の読み取り結果画面から、読み取り結果をまとめて「in Campus LMS」にアップロードします。これにより採点結果の集計から、学生への採点済みテスト/レポートの返却まで可能となります。
2、OCR文字認識精度の改善
文字同士の間隔が詰まっていたり、重なっていたりする場合のOCR文字認識精度が向上したことに加え、ノイズやかすれ文字、多様な筆跡に対する頑健性も向上しました。
3、用紙の読み取り枠の有無によるOCR文字認識精度を向上
用紙の読み取り項目ごとに枠有り、枠無しの設定を可能にし、読取り精度を向上しました。
・ 枠無し項目は位置や大きさに応じて柔軟に文字を検出
・ 枠有り項目は記入枠を正確に切り出すことで高精度に認識
4、マイクロサービス化
マイクロサービス化により、プライベートクラウドおよびハイブリッドクラウドへの導入、開発が容易になり、利用範囲の拡大や負荷の増大時のスケールアップが可能となりました。
■特許の取得
このたび、独自に開発したOCR文字認識技術における特許を取得しました。この特許は、「in Campus Scan」に標準搭載しています。
1、レポート用紙の表紙と本文のレイアウトを分類し、まとめてスキャンしたレポート用紙を提出者ごとに分割する機能
【特許番号:特許第7181445号】
2、用紙のレイアウト解析時に見出しと手書きの値の対応付けを推測する機能
【特許番号:特許第6741949号】
・記入前フォームをスキャンして登録し、見出しと対応する手書き領域を推定
・見出し(項目)と値(入力)の関連付けをスコアリングして推定
3、学籍番号の文字列ルールを与えることにより、OCR結果を補正する機能
【特開2022-103676号(出願中)】
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●文教ソリューションホームページ:https://www.canon-its.co.jp/solution/education/
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