大日本印刷とブロードバンドセキュリティ 工場向けセキュリティ運用・監視サービスの提供を開始
両社の業務提携領域を拡大し、セキュリティ対策ワンストップサービスを強化
大日本印刷株式会社(DNP)は、株式会社ブロードバンドセキュリティ(BBSec)との業務提携を拡大し、ランサムウェアなどのサイバー攻撃から工場のOT(Operational Technology)システムを守る運用・監視サービスを提供します。これにより、工場のセキュリティ対策のワンストップサービスを強化します。
【サービス強化の背景と狙い】
製造工場では近年、リモートによる保守やサプライチェーン・マネジメントのデジタル化の導入等によってスマートファクトリー化が進み、製造機器の制御・運用を支えるOTシステムを社内外のネットワークと接続するようになりました。この結果、製造機器もランサムウェア等のサイバー攻撃の標的となり、工場の操業が脅かされる問題が深刻化しています。しかし工場のOTネットワークはセキュリティソフトやOSの定期的なアップデートが難しいなど特有の課題があります。
そのため、セキュリティ対策の強化には、ITセキュリティだけでなく工場運用の実態を踏まえた知見も必要ですが、企業がセキュリティの運用・監視体制の構築を進めるための専門人材が不足している状況です。
こうした課題・ニーズに対してDNPは、2020年に資本業務提携*1を結んだBBSecとの提携領域を拡大するとともに、同社のSOC(Security Operations Center)*²領域における豊富な知見を活かして、新たに工場向けセキュリティ運用・監視サービスを開発し、提供を開始します。これにより、工場セキュリティに関するコンサルティングや、製品・サービスの提供・保守・運用などの、ワンストップのセキュリティ対策サービスをより強固なものとし、サイバー攻撃による企業の被害防止と業務負荷低減につなげていきます。
【業務提携領域拡大のポイント】
○工場向けセキュリティ運用・監視サービスの開発・販売
DNPはBBSecと共同で、ランサムウェアなどのサイバー攻撃から工場のOTシステムを守ることに特化した運用・監視サービスの提供を開始します。このサービスにより、企業のセキュリティ管理の負荷を低減し、より効果的なセキュリティ対策を実現していきます。
本サービスを、DNPがすでに提供している工場セキュリティ向けサービスと組み合わせ、OTシステムのセキュリティに関するワンストップサービスを強化します。各企業が行うセキュリティ製品・サービスの選定から導入・運用まで、一貫した支援を可能にし、業務負荷の低減とセキュリティ対策の迅速化を実現します。
○DNP自社工場のサイバーセキュリティ対策ノウハウを外販サービスに活用
DNPは、独自の「工場セキュリティガイドライン」 に基づき、BBSecの協力を得て自社工場のサイバーセキュリティ対策のリスク診断を展開してきました。セキュリティレベルの高い自社工場をベースに平準化を図るとともに、そこで得られたノウハウを外販する工場向けセキュリティ運用・監視サービスに活用します。
【今後の展開】
DNPはBBSecとの業務提携領域の拡大によりセキュリティ対策サービスを強化し、企業の安全・安心な工場運営を支援していきます。これにより2029年度に100億円の売上を目指します。
*1 BBSecとの資本業務提携について → https://www.dnp.co.jp/news/detail/10158603_1587.html
*2 SOC:Security Operations Center:サイバー攻撃等の検知・対応を行う専門的な運用組織
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