フューチャーアーキテクト、群馬銀行と協働で生成AIを活用した新システムを開発

融資業務におけるノウハウ継承と生産性向上を実現

フューチャー株式会社

フューチャー株式会社(証券コード:4722)の主要事業会社であるフューチャーアーキテクト株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:谷口友彦、以下フューチャーアーキテクト)は、2014年に株式会社群馬銀行(本社:群馬県前橋市、頭取:深井彰彦、以下群馬銀行)へ導入した戦略業務系システム「FutureBANK」を次世代の戦略基盤へと進化させるため、2025年11月より同システムと親和性高く連携する、生成AIを活用した新システムの開発を開始しました。

群馬銀行は2025年4月に策定した中期経営計画 『Growth with“Purpose”』の基本方針として、「DX・業務改革」「データ利活用」「人的資本」といった持続的な成長を支える事業基盤の強化を目指しています。

フューチャーアーキテクトは、ビジネスコンサルティングからシステムの実装まで一貫して担えることを強みに、AIなどの先端テクノロジーを積極的に採用しながら様々な業界のお客様のDXを推進しています。なかでも金融領域では、全国30行を超える地域金融機関にコンサルティングサービスをはじめ、独自開発したフルオープンAPI勘定系「次世代バンキングシステム」や、戦略業務系システム「FutureBANK」を提供しています。

本件は、2024年に群馬銀行と共同で開始した「融資業務領域における生成 AI 活用の実証実験」にもとづくプロジェクトです。「融資業務のプロセス全体をAIが伴走する」をコンセプトに、融資業務スキルを共有・活用できる仕組みを構築することで、業務品質の安定化と生産性向上を図ることを目指してきました。フューチャーアーキテクトは、この目標達成に向け、生成AIの業務への最適な組み込み方や有効な活用方法を支援しました。実証実験によりAIのチューニングを繰り返した結果、業務適用への有効性が確認されたため、この度、当社のAIエンジニアリング力とリソースおよび、群馬銀行の長年にわたる融資業務のノウハウを掛け合わせ、戦略業務系システム「FutureBANK」と連携する新たな生成AI活用システムを開発します。融資業務のプロセスにおいて生成AIを自然と活用できるような機能を組み込むことで、お客様の業務のさらなる効率化と品質向上に貢献します。

■生成AIを活用した新たなシステム

1.融資業務のAIナビゲーション 

行内のマニュアルや「FutureBANK」に蓄積された膨大な審査データをRAG(※)によって統合的に活用し、経験の浅い行員の融資業務をAIが伴走支援する的確なナビゲーションを実現します。 AIエージェントを用いたワンクリックリサーチ機能により、決算書分析など複雑なリサーチプロセスを自動化します。これにより、行員の経験年数に関わらず安定した品質での業務遂行を支援し、融資ノウハウの次世代への継承を促進します。

2.アナログ資産のデジタル化とナレッジ活用

これまではデータ化できていなかった決算書の科目明細などを生成AIで読み取り、データ化します。これにより、銀行資産のさらなる活用を図るとともに、アナログ作業を代替し生産性を向上させます。 さらに、データ化された情報を、SQLエージェントを用いて自然言語で横断的に検索できる環境を整備します。誰もがデータにアクセスして活用ができる「データの民主化」を進めることで、銀行組織全体のナレッジ活用を推進します。

「FutureBANK」を基盤としたAI組込型のデジタル業務プロセスへの進化は、データの継続的な収集・蓄積と、データがもたらす価値をAIで更に拡大する「自律的なAI活用サイクル」を確立します。

フューチャーアーキテクトは、先端的なAIの学術研究・研究開発を強力に推し進めるとともに、構想から実装まで一気通貫で支援するAI コンサルティングサービスを提供しています。当社の強みであるAI専門チームの技術力と、長年の経験に基づく融資業務への知見、さらに広範な業務範囲をカバーする「FutureBANK」から得られる豊富なデジタルデータを用いて、お客様のDXを加速させます。今後もお客様の経営戦略の実現や社会課題の解決に向け、経営とITをデザインし未来に新たな価値を創造します。

※RAG:Retrieval-Augmented Generationの略。大規模言語モデル(LLM)によるテキスト生成に、外部情報の検索を組み合わせることで、回答精度を向上させる技術のこと。

■FutureBANK とは

全国 30 行以上の地域金融機関に提供する「システム」と「コンサルティングサービス」をもとに開発した戦略業務系ソリューションです。顧客統合データベースを基盤とし、融資業務を中心に営業管理をはじめ契約管理や収益管理、 生産性分析まで金融機関の店舗運営に必要な一連の業務サービスを統合的に提供します。

https://www.future.co.jp/architect/our_service/solution/#futurebank

*参考プレスリリース

フューチャーアーキテクトと群馬銀行 融資業務領域における生成 AI 活用の実証実験を開始

https://www.future.co.jp/architect/press_room/PDF/PressRelease_FutureBANK_GenerativeAI_PoC_240708.pdf

「FutureBANK」に関するお問い合わせ先

フューチャーアーキテクト株式会社 金融サービス事業部 加藤 https://www.future.co.jp/architect/contact_us

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

フューチャー株式会社

143フォロワー

RSS
URL
https://www.future.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都品川区大崎1-2-2 アートヴィレッジ大崎セントラルタワー
電話番号
03-5740-5721
代表者名
金丸 恭文
上場
東証プライム
資本金
40億円
設立
1989年11月