航空機アフターマーケット事業の拡大に向けた米国 Werner Aero への出資について
~資源の有効活用と持続可能な航空業界の達成に向けて~
航空業界では、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、航空需要が一時的に低下したものの、国際航空運送協会(IATA)による予測では、2023年を目途に航空需要はコロナ禍以前の水準まで回復し、その後も近・中距離路線を中心に右肩上がりを続ける予想です。航空需要の回復・増加に伴い部品の需要も高まる中、世界的な資材価格の高騰や航空各社のコスト削減方針拡大により、新造部品に比べ安価な中古部品の需要もより一層増加する見込みです。
Wernerは、米国での約30年にわたる航空機パートアウト事業を通じて、数多くの航空会社とのネットワークを持ち、高い在庫管理力に加え、機材調達力や部品販売力を有しています。需要の高い近・中距離路線に用いられるナローボディ機体やリージョナルジェットの取り扱いに強みを持ち、コロナ禍でも堅実な経営を行ってきました。
住友商事は、世界トップクラスの航空機リース事業を手掛けるSMBC Aviation Capitalや、エンジンリース事業を手掛けるSMBC Aero Engine Leaseなどの航空関連事業を手掛けています。本株式取得に伴い、住友商事の信用力・資金調達力、知見を掛け合わせ、Wernerの事業拡大につなげるとともに、機体パートアウト事業に参入することで、航空機リース事業、エンジンリース事業とのシナジー創出を進め、航空機アフターマーケット事業を拡大させていきます。
住友商事は航空機アフターマーケット事業を拡大により航空機部品の再利用やリサイクルを通じて資源の有効活用を進めるとともに、航空業界の持続可能な安定成長に貢献していきます。
■会社概要
会社名 :Werner Aero, LLC
代 表 :Mike Cazaz
所在地 :19 Industrial Avenue Mahwah, NJ 07430, The United States of America
設立年月日 :2022年7月20日(注)
(注)Wernerは、1993年に設立されたWerner Aero Services, LLCより設立・事業移管された会社です。現在、Werner Aero Services, LLCはWernerの純粋持株会社となっています。
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