1200dpiによる高画質とA4毎分320ページの高速出力を実現した商業印刷向け枚葉インクジェット印刷機 “varioPRINT iX 3200/2100”を発売
キヤノンマーケティングジャパン株式会社(代表取締役社長:足立正親、以下キヤノンMJ)とキヤノンプロダクションプリンティングシステムズ株式会社(代表取締役社長: 井崎孝、以下キヤノンPPS)は、キヤノンプロダクションプリンティングホールディングB.V.(Canon Production Printing Holding B.V.、本社:オランダフェンロ―市、CEO:浅田稔、以下CPP)製のインクジェット方式の商業印刷向け枚葉印刷機 “varioPRINT iX 3200/2100”を2022年4月1日より発売します。
https://canon.jp/corporate/newsrelease/2022/2022-02/pr-varioprintix
近年商業印刷業では、マニュアルやパンフレット、書籍などの印刷において、多様化する顧客の要望に迅速に対応するニーズの高まりにより、多品種少量化の流れが加速しています。それにより少部数や短納期印刷に適したデジタル印刷機の導入がより一層進んでいます。その中で商業印刷機は、より高画質な印刷はもちろんのこと、印刷工程における生産性の高さも求められています。
このたび発売する“varioPRINT iX3200/2100”は、新開発の「ポリマーナノインク」と高性能1200dpiヘッドで、多彩な用紙においても高画質な印刷を実現する枚葉インクジェット印刷機です。さらに、A4で最大毎分320ページ※の出力速度とダウンタイムを抑える機構により、高い生産性を実現しています。
■安定した高画質を実現するキヤノン独自の新技術を搭載
“varioPRINT iX3200/2100”に最適化された高精細な1200dpiヘッドを採用し、高画質と高再現性を実現しました。
また、新たに開発された「ポリマーナノインク」と、用紙の印刷面にあらかじめ塗布する「カラーグリップ」により、インクジェット印刷機で難しいとされるオフセットコート紙に加え、上質紙やリサイクル用紙などさまざまな用紙への印刷に対応しています。小冊子やカタログ、書籍などの多様な用紙の風合いを変えることなく、高画質な印刷を安定的に実現します。
定着工程では、インクを乾燥した後の剥がれを抑制する「フュージョンユニット」を新たに搭載しました。瞬間的にスチーム加熱を行い、用紙のストレスを抑制しながらインクをしっかりと定着させることで、より鮮やかで美しい発色を実現します。
■最大毎分320ページ※の高速印刷とダウンタイム抑制により高い生産性を実現
新開発した印刷機構により、A4最大320ページ/分※の高速出力を実現しました。
また、安定した印刷を実現するために、印刷前に用紙の形状をセンサーで検査し、用紙による印刷エラーを事前に防ぐ「用紙検査ユニット」を搭載しています。
さらに、ノズルの目詰まりを抑止する「用紙・印刷機温湿度管理機構」や、オペレーターのメンテナンス負荷を軽減する「インクジェットヘッド自動清掃機構」などの新機構を搭載し、高速出力に加えダウンタイムを抑制することで、印刷工程全体の生産性向上に貢献します。
キヤノンMJグループは、“varioPRINT iX3200/2100”の高い印刷品質と生産性により、お客さまの印刷ビジネス拡大に貢献していきます。今後3年間で10システムの販売をめざします。
※“varioPRINT iX3200”において。A4サイズで両面印刷時。
製品名 | 価格 | 発売日 |
varioPRINT iX3200/iX2100 | オープン | 2022年4月 |
- 一般の方のお問い合わせ先 :キヤノンプロダクションプリンティングシステムズ株式会社 マーケティング部 マーケティング第二課 03-6719-9642
- varioPRINT iXホームページ:canon.jp/ix
<(プロダクション印刷機の)デジタル印刷需要の市場動向>
アジアにおけるデジタル印刷市場(中国を除く)では、2020年の印刷量は7%の減少が見られたものの、インクジェットプリンターによる印刷は9.5%成長しました。また新型コロナウィルスによる影響を受ける事なく、インクジェットプリンターは今後も成長する見込みです。
(CPP、キヤノンPPS調べ)
<varioPRINT iX3200/2100の主な特長>
1.高画質を実現するテクノロジー
・ポリマーナノインク
様々な用紙に対応するために、新たにインクを開発。乾燥工程で用紙表面にしっかりとしたインク層を形成することにより、濃度を向上させています。
・カラーグリップ
インク同士の混色や用紙への染み込みを抑制するカラーグリップ。印刷前にヘッドから用紙に塗布し、上質紙・コート紙の双方でポリマーナノインクの力を最大限に引き出します。
・1200dpiプリントヘッド
iXシリーズ用に最適化された、高精細な1200dpiヘッドを採用。文字や細線の再現性が向上しました。
・フュージョンユニット
乾燥後に用紙をスチームで瞬間的に加熱することにより、用紙のストレスを抑制しながら、
インクを用紙にしっかり定着させます。
2.最大毎分320ページ※高速速度
・給紙部
サクションベルトにより、安定して用紙を供給します。最大で3ユニット接続可能です。
・用紙検査ユニット
印刷前に3Dカメラで用紙の状態を検査。折れ・波打ち・断裁不良など、問題のある用紙は印刷前に自動で排出します。
・用紙搬送ベルト
シームレスなステンレスベルトに用紙を吸引し、正確に用紙の位置をコントロールします。
・排紙部
排紙トレイを交互に切り替え、ノンストップで印刷。最大で2ユニット接続可能です。後処理機の接続も可能です。
※“varioPRINT iX3200”において。A4サイズで両面印刷時。
3.ヘッド自動メンテナンス
・自動のヘッドメンテナンス機構
内蔵のクリーニングクロスで、ヘッド表面を自動でメンテナンス。オペレーターの作業負荷を軽減します。
4.ノズルユニフォーミティコントロール
・自動濃度調整機構
印刷開始時にチェックパターンを自動的に印刷し読み取ります。各ノズルの濃度を自動的に補正し濃度ムラを軽減することにより、画質の安定性がさらに高まります。
5.ノズルアクティビティコントロール
・ノズル抜け自動補正機能
ノズルユニフォーミティコントロールと同様に印刷開始時にチェックパターンの印刷・読み取りを実行。ノズルの目詰まりなどによる白線を自動的に検知し補正します。
<varioPRINT iX3200/2100の主な製品仕様>
主な仕様はこちらのホームページをご覧ください。
https://canon.jp/business/solution/production/continuous-business-printer/lineup/color-model/vp-ix
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