現象学でポルノの世界を描き出す!『ブルーフィルムの哲学 「見てはいけない映画」を見る』11月25日発売。事前予約受付中!
何が表現者たちをかくも強く惹きつけたのか
性行為を無修正で映した違法の映画・ブルーフィルムは、なぜ多くの表現者を魅了し、文化圏まで生み出してきたのか。ポルノを見る経験を、現象学と「ビジョンの哲学」によって多角的に分析して、そのポジティブな可能性を明らかにします。精緻な思考の実力者・吉川孝による、ポルノグラフィ論の決定版。
「ブルーフィルム」と言われてピンとくる人はどれだけいるだろうか?
気鋭の現象学者が、まさに今失われつつある「違法のポルノ映画」の世界を読者の前に甦らせ、この社会で疑われることのなかったビジョンを動揺させる。過去のブルーフィルム研究も総括した、瞠目の哲学書!
【目次】
はじめに 「禁じられた映画」を見る山田五十鈴
序章 経験を通じて思考すること
第一章 ブルーフィルムとは何かと問いながら
第二章 ブルーフィルムを見るとはどのようなことか
第三章 ブルーフィルムは何ゆえに美しいのか
第四章 ブルーフィルムを前にして何をすべきか
第五章 ブルーフィルムはどのような(不)自由をもたらすのか
第六章 ブルーフィルムとともに生きるとはどのようなことか
終章 現れるに値するもの
参考文献
おわりに
【著者】
吉川孝(よしかわ・たかし)
1974 年、東京生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒業、同大大学院文学研究科後期博士課程修了。博士(哲学)。高知県立大学文化学部准教授を経て現在、甲南大学文学部教授。専門は現象学にもとづいた、現代倫理学、映画の哲学。著書に『フッサールの倫理学――生き方の探究』(知泉書館、日本倫理学会和辻賞受賞)、共編著に『あらわれを哲学する――存在から政治まで』(晃洋書房)、『現代現象学――経験から始める哲学入門』(新曜社)など。
【イベント情報】
神戸映画資料館にて本書の発売記念イベントが開催されます。
2023年11月25日(土)18:30〜
鼎談:木下千花(映画研究)×河原梓水(歴史・SM研究)×吉川孝(著者=哲学研究)
映画を見ることの現象学的アプローチ(トム・ガニング)の可能性、ボーヴォワールの実存主義とフェミニズム、カヴェルの論じなかったハードコアポルノ、1950年代の日本の性表現など、縦横に語ります。
詳しくはこちら▶https://kobe-eiga.net/programs/1494/
商品情報
書名:『NB1282 ブルーフィルムの哲学 「見てはいけない映画」を見る』
著者:吉川孝
出版社:NHK出版
発売日:2023年11月25日
定価:1,870円(税込)
判型:B6判並製
ページ数:320ページ
ISBN:978-4-14-091282-9
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4140912820/
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