【たちまち重版!】先読み書店員さん、大・大・大興奮!! 『ミライヲウム』
驚嘆のち落涙の新・二度読みミステリー!
あなたは恋した人の未来が見たいですか?
もしも未来が見えるとしたら――。想像せずにはいられないテーマだ。数秒後、数時間後、数日後、数年後・・・なにが起きるのだろう。素敵な未来であれば一秒でも待ち遠しい。残酷な未来であれば一年が数日のように感じられるかもしれない。
この物語の主人公・睦川凛太郎(むつかわ・りんたろう)には、予知能力がある。ただし、見えるのは自分か相手が好意をもっている場合にかぎり。しかも、悪いビジョンばかり。最初に〝見た〟のは、中学生のときだった。初めてだったこともあり、あまり深くは考えなかった。二度目は、高校生のとき。この出来事をきっかけに、もう一生、恋人はできない、と自覚した。
«夕日が空と雲を溶かしたバターみたいな色に染めていた。見ているだけで幸せになれるような景色だった。彼女が頷いてくれたのは、そんな風景のせいかもしれない。
ほんのりと朱に染まる彼女の頬を見ているうちに、体が勝手に動いていた。彼女も僕の顔が近づくのに気付いて最初は目を大きくしたけれど、やがてまぶたが静かに閉じた。
僕たちはキスを交わした。僕たちの初めてのキス。人生で初めてのキス。心臓の鼓動で、息が苦しくなった。それでも幸せな瞬間だった。
唇に鋭い痛みさえ感じなければ。
僕は見た。車の助手席に座る彼女が、僕の知らない男に抱きついていた。その幻は、前回に比べてはるかに鮮明だった。
僕はいつの間にか閉じていた目を開いて、顔をのけぞらせた。»
二度目の体験以来、自らアプローチすることもなく、女の子から告白されても断っていたが、大学2年生の大晦日、同級生の立花にいきなりキスをされ、またもや不穏な未来を覗いてしまう・・・。彼女の想いにどうこたえるべきか、未来とどう向き合うべきか、凛太朗は葛藤する。
最後に彼は、どう行動するのか?
驚きのあとに感動がやってくるミステリーであり、淡く切ない青春ラブストーリーでもある本書に、先読み書店員さんから、大・大・大興奮の声が届いています!
- 「あらすじなしで是非読んでいただきたい! 大丈夫!! 面白さ、保証します!!」(文真堂書店ビバモール本庄店・山本智子さん)
- 「一気読み必至の新感覚ラブストーリー」(大垣書店豊中緑ヶ丘店・井上哲也さん)
- 「〈ミライヲウム〉この言葉を念力で読み解いてください」(うさぎや矢板店・山田恵理子さん)
- 「未来が見える・・・なんて残酷でそれでいて魅力的な響き・・・」(ブックランドフレンズ・西村友紀さん)
『ミライヲウム』 著/水沢秋生 定価:本体1300円+税 判型/頁:4-6/192頁 ISBN978-4-09-386583-8 小学館より発売中(7/27発売) 本書の紹介ページはこちらです↓ https://www.shogakukan.co.jp/books/09386583 |
【著者プロフィール】
水沢秋生(みずさわ・あきお)
2011年『ゴールデンラッキービートルの伝説』で、第7回新潮エンタテインメント賞を受賞しデビュー。その他著書に『俺たちはそれを奇跡と呼ぶのかもしれない』、『あの日、あの時、あの場所から』など。
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