芸劇舞台芸術アカデミー シアター・コーディネーター養成講座「“当事者”って誰だろう?―リサーチから舞台芸術を立ち上げる―」参加者募集!
東京芸術劇場では、劇場と社会の間に立って、両者をつなぐ企画を考え、調整、発信する人材の育成を目指すシアター・コーディネーター養成講座を開講しています。
近年、劇場と社会の間に位置づけられる企画が増え、また求められています。様々な“当事者”がアーティストや劇場と協働することになりますが、その際にはどんな準備をして、何に気をつけなければならないのでしょうか?そもそも“当事者”とは誰なのでしょうか? “当事者”についてリサーチを行った上で、舞台芸術作品を立ち上げるとは、どのようなプロセスであり、どこに難しさとやりがいがあるのでしょうか?錯綜する現代社会において、劇場やアートに何ができるかを⼀緒に考え、実践者として踏み出してみませんか?
企画監修・講師に林立騎氏(那覇文化芸術劇場なはーと企画制作グループ統括)を迎え、「当事者」や「リサーチ」をキーワードとして、フィールドワークや対話、アーティストを招いてのレクチャーなど、様々な形式の中で学びます。

講座内容・スケジュール
2025年7月8日(火)~8月1日(金)(全8回)
7月 8日(火)18:30-21:00 ゼミ①「オリエンテーション」
7月11日(金)18:30-21:00 レクチャー①「ドキュメンタリー演劇をつくるプロセス」
(一般公開/オンライン)
ゲスト:村川拓也(演出家・映像作家)
7月12日(土)13:30-16:30 ゼミ②「対話の時間(1)」 ゲスト:村川拓也(演出家・映像作家)
7月14日(月)13:00-17:00 ゼミ③「劇場と社会のあいだのフィールドワーク(1)」
7月17日(木)18:30-21:00 レクチャー②「“当事者”って誰だろう?〜沖縄の実践者と考える〜」
(一般公開/オンライン)
ゲスト:兼島拓也(劇作家)
石垣綾音(まちづくりファシリテーター)
7月23日(水)13:00-17:00 ゼミ④「劇場と社会のあいだのフィールドワーク(2)」
7月24日(木)18:30-21:00 ゼミ⑤「対話の時間(2)」 ゲスト:温又柔(⼩説家)
8月 1日(金)18:30-21:00 ゼミ⑥「企画発表&フィードバック」
【参加条件】
・劇場と社会の間に立って、両者をつなぐための企画を考えたり、調整したり、発信することに関心があり、実践への意欲のある方。
・劇場/舞台芸術/コミュニティアートの分野において、企画者・制作者、ワークショップ等のファシリテーター・コーディネーター、演出家・俳優・パフォーマー等の経験のある方、もしくは、それらを志す方。
・18歳以上の方(2025年4月1日時点)で、日本語で日常会話・資料作成ができる方。
・原則として全日程(全8回)に参加可能な方。
・インターネット環境をお持ちで、Eメール・WEB会議システム等で連絡・受講が可能な方。
(公開レクチャーのみの参加の方は、下記【公開レクチャー】の概要をご覧ください。)
公開レクチャー
レクチャー①「ドキュメンタリー演劇をつくるプロセス」
日時 :7月11日(金)18:30-21:00
ゲスト:村川拓也(演出家・映像作家)
レクチャー②「“当事者”って誰だろう? 〜沖縄の実践者と考える〜」
日時 :7月17日(木)18:30-21:00
ゲスト:兼島拓也(劇作家)、石垣綾音(まちづくりファシリテーター)
《各回共通》
モデレーター:林立騎(那覇文化芸術劇場なはーと企画制作グループ統括)
会場 :オンライン (Zoomウェビナーを使用)
定員 :100名 (先着順・要事前申込)
参加費 :無料
申込方法 :Peatixにてお申込みください。
https://geigeki-main.peatix.com/
講師プロフィール
企画監修/講師
林 立騎(はやし たつき)
翻訳者、演劇研究者。那覇文化芸術劇場なはーと企画制作グループ統括。2005年より高山明の演劇ユニットPort Bに参加し、『東京ヘテロトピア』や『マクドナルドラジオ大学』等、数々のリサーチプロジェクトの立ち上げに携わる。東京藝術大学特任講師として「リサーチ型アートプロジェクトのための人材育成事業」(geidaiRAM)を統括(2014-17年)、ロームシアター京都リサーチャー(2017-19年)、沖縄県文化振興会プログラムオフィサー(2017-19年)、ドイツ・フランクフルト市の公立劇場ドラマトゥルク(2019-21年)を経て、2022年より現職。訳書にエルフリーデ・イェリネク『光のない。[三部作]』、ハンス=ティース・レーマン『ポストドラマ演劇はいかに政治的か?』(ともに白水社)。

ゲスト:村川 拓也(むらかわ たくや)
演出家・映像作家。ドキュメンタリーやフィールドワークの手法を用いた作品を、映像・演劇・美術など様々な分野で発表している。虚構と現実の境界に生まれる村川の作品は、表現の方法論を問い直すだけでなく、現実世界での生のリアリティとは何かを模索する。主な作品に、『ツァイトゲーバー』(2011)、『ムーンライト』(2018)、『Pamilya(パミリヤ)』(2020)、『事件』(2021)、『仕事と働くことを演じる』シリーズ(2022~)など。2016年に東アジア文化交流使(文化庁)として中国・上海/北京に滞在。2022年に第21回AAF戯曲賞にて、『事件』が特別賞を受賞。京都芸術大学映画学科、東京造形大学映画・映像専攻領域非常勤講師。

ゲスト:兼島 拓也(かねしま たくや)
1989年沖縄県生、在住。2013年に演劇グループ「チョコ泥棒」を結成し、脚本と演出を担当。また、琉球舞踊家との演劇ユニット「玉どろぼう」の活動も行う。脚本家として2018年、『Folklore(フォークロア)』で、第14回おきなわ文学賞シナリオ・戯曲部門の一席を受賞。その他2作品で同賞の佳作受賞。2021年NHK-FMシアター『ふしぎの国のハイサイ食堂』で、第31回オーディオドラマ奨励賞・入選。2022年、『ライカムで待っとく』で、第30回読売演劇大賞優秀作品賞受賞。同作で第26回鶴屋南北戯曲賞および第67回岸田國士戯曲賞の最終候補となり、2024年に再演。同年『刺青/TATTOOER』を日本、英国上演、作・共同演出した『花売の縁オン(ザ)ライン』は、第69回岸田國士戯曲賞の最終候補となる。

ゲスト:石垣 綾音(いしがき あやね)
1990年生まれ、那覇市出身。高校2年生で某ミュージカル映画に衝撃を受け、英語を身につける。琉球大学で社会学、ハワイ大学大学院で都市計画を学んだ後、ハワイ、沖縄で都市計画や建築コンサルに関わる。2019年に独立し、「人と土地をつなぐ、コミュニティをエンパワメントする」をモットーに、県内各分野の個人や団体とコミュニティと場づくりに関する活動を行なう。2022年より「株式会社さびら」事業推進統括・まちづくりファシリテーターとして、ファシリテーションを生かした教育やまちづくりのプロセスデザインを提供している。

ゲスト:温 又柔(おん ゆうじゅう)
小説家。1980年、台湾台北市生まれ。幼少時に来日し東京で成長する。2009年「好去好来歌」で第33回すばる文学賞佳作を受賞。2013年、高山明(port B)による『東京ヘテロトピア』に参加し、東京で生きるアジア人の物語を執筆。2016年『台湾生まれ 日本語育ち』で日本エッセイスト・クラブ賞受賞。2020年『魯肉飯のさえずり』で織田作之助賞を受賞。著書に『永遠年軽』『祝宴』『私のものではない国で』『恋恋往時』など、編著に『李良枝セレクション』がある。

講座概要
講座名称 :東京芸術劇場 芸劇舞台芸術アカデミー シアター・コーディネーター養成講座
「“当事者”って誰だろう?――リサーチから舞台芸術を立ち上げる――」
日時 :2025年7月8日(火)~8月1日(金)(全8回)
会場 :IKE・Biz としま産業振興プラザ、新宿NPO協働推進センター、
都内各所(フィールドワーク) ほか
WEBサイト:https://www.geigeki.jp/performance/event338/
応募締切 :2025年6月10日(火)17:00
参加費 :5,000円(税込)
定員 :15名程度
応募方法 :WEBサイト内の要項をお読みの上、お申込みください。
https://www.geigeki.jp/performance/event338/
主催 :東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)
お問合せ
東京芸術劇場 事業企画課 事業調整係 人材育成担当
TEL:03-5391-2111(代表)(土日祝日除く9:00~17:00)
MAIL:seminar#geigeki.jp(#は半角の@に置き換えてください)
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