DNPグループと王子グループの物流会社で異業種混載輸送を開始
従来の単独輸送よりも年間で両社の輸送トラック60台分・CO2排出量50%を削減
大日本印刷株式会社(DNP)グループの物流会社・株式会社DNPロジスティクスと、王子グループの王子ネピア株式会社、王子物流株式会社は、両グループの製品を1台のトラックで同時に運ぶ「異業種混載輸送」を2025年5月中旬に開始します。
3社は2024年12月から、混載輸送の実現に向けて、福島県と東京都の間での共同輸送の実証実験に取り組んできました。その結果、従来と比較して、年間で両社の輸送トラックを約60台*1、CO2排出量を約50%削減できる見込みとなりました。こうした成果を踏まえて3社は今回、「異業種混載輸送」を開始します。

【「異業種混載輸送」の背景と狙い】
2024年4月にトラックドライバーの時間外労働の上限規制と改正改善基準告示が適用され、“輸送力低下”や“人手不足”などの「物流2024年問題」が大きな課題になりました。こうした状況に対してDNPロジスティクスは、自社の輸送トラックの積載率を高める取り組みを多くのパートナー企業・団体とともに進めてきました。この取り組みの中で今回、大人用の紙おむつ「ネピアテンダー」を製造する王子ネピア福島工場(福島市庄野赤土1-1)と包装資材を製造するDNPの泉崎工場(福島県西白河郡泉崎村大字泉崎字中核工業団地7)が地理的に近いこともあり、両グループの製品を混載して東京の各拠点に届けることで、負荷低減と価値向上を図る「異業種混載輸送」を開始しました。
【「異業種混載輸送」の主なポイント】
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DNPのトラックの荷物の積み方を「1段積」から「2段積」に変更しました。積載物の重量制限の範囲内で、積載量を従来の16パレットから28~最大32パレットに増やすことができました。これによってトラックの荷台のスペースを確保し、混載輸送を可能にしました。
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今回開始する異業種混載輸送の流れは次の通りです。
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(1)王子ネピア福島工場(福島県福島市)、(2)DNP泉崎工場(福島県西白河郡泉崎村)の順番で荷物を搭載し、(3)DNPグループの関東地区の工場・倉庫、(4)王子ネピア江戸川倉庫(東京都江戸川区)の順番で荷物を降ろします。この荷卸しの順番からトラック荷台の前方に王子ネピアの商品、後部にDNPの製品で搭載して輸送しました。
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この異業種混載輸送により、従来と比較して両社で年間を通じて、輸送トラックを約60台、CO2排出量を約50%、それぞれ削減できる見込みです。
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なお、混載輸送によって両グループの製品の品質に影響が出ないことを確認しています。
【今後の展開】
3社は今後も異業種混載輸送の取り組みを通じて、CO2排出量の削減や物流の人材不足などの課題解決につなげていきます。また、この取り組みを他の業種・エリアに拡大することも検討していきます。
株式会社DNPロジスティクス 本社:東京都新宿区 代表取締役社長:松村弘之
王子ネピア株式会社 本社:東京都中央区 代表取締役社長:森平高行
王子物流株式会社 本社:東京都中央区 代表取締役社長:塩澤 実
*1 DNPロジスティクスと王子物流の輸送トラックの合算
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