―メークに何ができるのか?― ネパールの女の子たちが教えてくれた「メークの力」とは
メークをきっかけに世界の女の子を支援するインテグレート グローバルシスターズ・プロジェクトがコンセプトムービー「GIRLS IN NEPAL」をリリースします!
メークを通じて日本の女の子の力になりたいと願うインテグレートが、世界の女の子のためにも何か力になれたら。そんな思いを元に、インテグレートが2016年11月にスタートしたブランド初の社会貢献活動“グローバルシスターズ・プロジェクト”が、国際女性デーの本日、プロジェクトのコンセプトムービー「GIRLS IN NEPAL」をリリースしました。
グローバルシスターズ・プロジェクトが第一弾として選んだ支援先は、2015年4月に大地震に見舞われたネパール。メークをしたことがないネパールの女の子たちに初めてプロによるメークを試みることで、彼女たちにどんな心境の変化が生まれるのか。コンセプトムービーは、その様子を映し出すドキュメントになっています。
◆グローバルシスターズ・プロジェクト コンセプトムービー 「GIRLS IN NEPAL」の内容
ムービーの内容は、ネパールの女の子たち5人に資生堂のメーキャップアーティストによるメークを施しながら、彼女たちの自分自身への意識や将来の夢などについてインタビューし、リアルな本音に迫っていくドキュメントです。
「自分の顔は好き?」「女の子って楽しい?」そんな質問に対する彼女たちの答えは、今の彼女たちの心境や、彼女たちが直面している現状を浮き彫りにしていきます。自分の顔が好きではないと答える子もいるなかで、メークをするにつれて次第に生き生きとした表情になっていく彼女たち。外面だけでなく内面からも自信が出て美しくなっていく様子が映し出されていきます。
しかし、メークや着替えが完成して美しく変身した彼女たちから出た言葉は、少し意外なものでした。きれいになったことを心から喜ぶ一方で、「やっぱり生まれ変わっても女性にはなりたくない」と話す子。「教育を受けないと何もできない」と話す子。「メークだけじゃ変われない」そんな現実を改めて知らされたのです。
メークだけじゃ変われない。だからこそ、インテグレートができること。
◆グロバールシスターズ・プロジェクトの支援活動内容:
このドキュメントムービーの制作を通じてインテグレートは改めて、世界の女の子たちが「メークだけじゃ変われない」数々の辛い現実に直面していることに気付かされました。
しかし同時に改めて「メークの力」にも気付かされたのです。ネパールの女の子たちは暴力被害を受けていたり月経不浄の考えを押し付けられているケースもあり、自己肯定力が低いことが課題のひとつです。そんななか、メークを通じて美しくなった自分の姿を見て自分に興味が出たり、「自分を少し好きになった」と答える場面もありました。メークは、自分の存在の大切さについて改めて考えるきっかけになれる。そんな可能性を感じられたのです。
そこでインテグレートが始めたのが、メークをきっかけにした「女の子の啓発教育プログラム」のサポート。途上国の女の子たちにメーキャップレッスンを提供することで、性暴力・ジェンダー・避妊などの知識を教える「セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRH)=性と生殖に関する健康と権利」の授業への参加のきっかけをつくる取り組みです。ふだんメークになかなか接する機会のない彼女たちにとって、メークをしてみたいという気持ちが参加のモチベーションとなるだけでなく、自分の顔を見たり肌に触れることで自己肯定力の醸成も期待されます。
インテグレートは今後もグローバルシスターズ・プロジェクトを通じて、途上国の女性たちのセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツを守る活動を各国で行う国際協力NGOジョイセフへの寄付など、様々な活動を展開することで、世界の女の子支援を続けていきたいと考えています。
〈第一弾の支援先、ネパールの女の子が直面する問題について〉
・ネパールでは5人に1人の女性が女性であることを理由に理不尽な暴力(ジェンダー・ベースド・バイオレンス)を受けている。(※1)
・5000-12000 人の10-20歳の女性が毎年人身売買の被害に。
そのうちの75%は18歳未満で、ほとんどが売春宿などに売られている。(※2)
・月経不浄の考え方が根深く残っている。(※3)古くからの伝統やしきたりで、月経中の女性は「不浄」のものとして扱われます。水にさわってはいけない、寺院に行ってはいけない、料理をしてはならない、など行動を規制されます。農村部では初潮がきたときに、暗く不衛生な生理小屋に閉じこめられたりする女の子もいます。
◆グローバルシスターズ・プロジェクトのしくみ:
グローバスシスターズ・プロジェクトのヒントとなったのが、国際協力NGOジョイセフが進めるGIRL meets GIRL PROJECT(ガールミーツガールプロジェクト)。日本の女の子たちに世界の女の子が直面している課題や真実を知ってもらうことで、支援の輪を広げていくことを目指す取り組みです。プロジェクト発のアイテム「チャリティーピンキーリング」は2011年3月の発売以来口コミが広がり10万個以上を売り上げ、“カワイイ”をきっかけにした支援は若い女性たちの間でも話題になっています。
インテグレートのグローバルシスターズ・プロジェクトは、このGIRL meets GIRL PROJECTとのコラボレーションによりうまれたプロジェクト。国際協力NGOジョイセフがIPPF(国際家族計画連盟)と共同で運営する「女の子のための啓発教育プログラム」への寄付や、メーク用品などの商品提供をすることで、現地の女の子たちのプログラム参加を後押しするサポートをしています。
◆グローバルシスターズ・プロジェクトのオリジナルコンセプトアイテム
日本の女の子たちが、世界の女の子を知る機会をつくれたら。
昨年11月のグローバルシスターズ・プロジェクト発足時に、コンセプトアイテムとして発売したのが「ガールミーツガール ネールズ&リング」。2色のネールと2色が重なるリングのセットです。
このプロダクトは日本の女の子と世界の女の子がつながる証となる、プロジェクトのオリジナルアイテムです。「カワイイ」をきっかけに、ネールとリングを通して、世界の女の子への想像力を高めてもらえたらという願いも込めています。またスペシャルサイトでは、今回の支援先であるネパールの女の子たちについて深く知ることができるコンテンツもご用意しています。
あなたが願いを込めるたび、誰かの願いが叶うとしたら。
自分の好きな色をきっかけに、世界の女の子とつながれる2色のネールとリングのセット
〈数量限定〉
インテグレート ガールミーツガール ネールズ&リング ネールセット品 4種
スペシャルサイト http://www.shiseido.co.jp/ie/gsp/?rt_pr=tr798
watashi+ http://www.shiseido.co.jp/sw/products/SWFG070410.seam?shohin_pl_c_cd=749901&online_shohin_ctlg_kbn=1?rt_pr=tr798
このニュースに関するお問い合わせは
資生堂ジャパン(株) コミュニケーション統括部 戦略PRグループまでお願いします。
TEL:03-6218-5242(直通)
〈参考資料〉
資生堂のサステナビリティについて
資生堂グループは、100年先も社会と共に持続的な成長を遂げ、将来にわたって世界中のステークホルダーから支持される企業になることを目指しています。
国際的な社会・環境課題の解決に積極的に取り組むことで自社の強みをさらに強化し、それを新たなビジネスチャンスに転換させることで、事業の成長・拡大と社会課題・環境課題の解決を目指しています。
このインテグレートの取り組みも、世界中の女性の活躍を支援する活動のひとつです。
〈GIRL meets GIRL PROJECTとは?〉
日本の女の子に、世界の女の子についてもっと知ってもらえたら。
そして、自分自身について、もっと知ってもらえたら。
そんな思いで、国際協力NGOジョイセフが2011年3月8日、国際女性デーにスタートしたのがGIRL meets GIRL PROJECTです。実は世界では1日に約830人の女性が妊娠や出産が原因で命を落とし、その99%以上が途上国で起きています。(※4)
さらに途上国では、10代の女の子の最大の死因のひとつが妊娠や出産。(※5)しかし医療や知識が普及しているはずの日本でも、年間約12,000人の10代の女の子が出産し(※6)、さらに年間約16,000人の10代の女の子が人工妊娠中絶を経験しています。(※7)セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツの課題は、世界各地で取り組むべきものなのです。
このプロジェクトの目的は、日本の女の子たちに世界を知ってもらうことで、日本の女の子、そして世界中の女の子をエンパワーすることです。上から目線の支援ではなく、世界の女の子たちがお互いにつながることであたらしい世界に出会え、あたらしい可能性に気付くことができたら。そう願い、活動を続けています。
公益財団法人ジョイセフ
1968年設立の国際協力NGO。国連・国際機関・現地NGOや
地域住民と連携し、アジア・アフリカ・中南米で、保健分野における人材育成・寄贈・プロジェクトを通したさまざまな支援を行っている。東北や熊本の被災地の女性支援も。
https://www.joicfp.or.jp/jpn/
〈出典〉
(※1) Nepal Demographic and Health Survey 2011
/Ministry of Health and population of Nepal/etc
「ネパールでは、15-49歳の22%の女性が身体的暴力を受けており、そのうち9%の女性がこの調査の12か月以内に身体的暴力を受けた。」
原文:
“Twenty-two percent of women age 15-49 have experienced physical violence at least once since 15, and 9 percent experienced physical violence within the 12 months prior to the survey.”
(※2)NEPAL Preliminary Mapping of Gender Based Violence 2010
/Government of Nepal/Asia Foundation/DFID
「5000-12000 人の10-20歳の女性が毎年人身売買の被害に。そのうちの75%は18歳未満で、ほとんどが売春宿などに売られている。」
原文:
“Between 5,000 and 12,000 girls and women aged 10 to 20 years of age are trafficked every year, 75 percent of whom are below 18 years of age and the majority of whom are sold into forced prostitution. ”
(※3)NEPAL Preliminary Mapping of Gender Based Violence 2010
/Government of Nepal/Asia Foundation/DFID
「公の場での暴力はレイプや職場での性的虐待、~(中略)~ Chhaupadi と呼ばれる、月経中の女性を小さな小屋に隔離するネパール西部で見られる慣習も含みます。」
原文:
“Violence in the public arena includes rape and sexual abuse in the work place,
~(中略)~ Chhaupadi (the practice of keeping a menstruating woman in a small shed away from the main house, common in western Nepal)”
※この慣習は現在ネパールの法律で禁止されています。
(※4)Trends in Maternal Mortality:1990 to 2015
/WHO/UNICEF/UNFPA/World Bank Group/the United Nations Population Division
「妊産婦死亡数は1990年の532000人から43%減少し、2015年は303000人であった。」
「2015年の妊産婦死亡数の99%は途上国で起きている。」
原文:
“The annual number of maternal deaths decreased by 43% from approximately 532 000 (UI496 000 to 590 000) in 1990 to an estimated 303 000 (UI 291 000 to 349 000) in 2015.”
“Developing regions account for approximately 99% (302 000) of the global maternal deaths in 2015”
(※5)WHO Adolescent pregnancy Fact sheet Updated September 2014
「世界的に、妊娠や出産による合併症は15-19歳の女の子の二番目の死因である。」
原文:
“Complications during pregnancy and childbirth are the second cause of death
for 15-19 year-old girls globally.”
(※6)平成27年人口動態統計月報年計 (概数)の概況/ 厚生労働省
(※7)平成27年度衛生行政報告例の概況 / 厚生労働省
▼ インテグレート ブランドサイト
http://www.shiseido.co.jp/ie/?rt_pr=tr798
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