里中満智子画業50年の集大成『天上の虹』文庫版最終刊発売!!(コメントあり)
今年3月に新書版の最終刊が刊行され、大きな話題を呼んだ里中満智子氏の万葉大河ロマン『天上の虹』が、11月12日に文庫版の最終刊が発売される。
『天上の虹』は、律令制定や史書編纂など「日本」を国家へと発展させた女帝・持統天皇の生涯を綴った歴史ロマン。里中満智子氏が30年以上の年月をかけて完結させたライフワークだ。
なお、12月12日には文庫版全11巻BOXセットも発売が決定している。
里中氏のコメント(文庫版カバー袖より)
ようやく描き終えました! 描きながらずっと「その時代の空気」に触れていました。振り返ってみて「本当に大変な時代だった」と改めて感じています。
国が形を成すという事の大変さを現代の私たちはついつい忘れてしまいがちですが、天智天皇~天武天皇~持統天皇と続くこの時代こそ「日本」の原点だったと思います。
「古事記」と「日本書紀」の二種の歴史書が誕生した背景、持統天皇最後の行幸中、三河での不自然な日程の謎などについての解釈はあくまで私の推理でしかありませんが、この時代の人々が必死で前を向いて努力した事が少しでも伝えられたら本望です。
里中 満智子
1月24日生まれ。大阪府出身。1964年に第1回講談社新人漫画賞を受賞してデビュー。日本書紀からギリシャ神話まで、スケールの大きな物語を数多く手掛けており、漫画や文化の普及に向けた活動も多岐に渡る。代表作は『海のオーロラ』『アリエスの乙女たち』『あすなろ坂』『天上の虹』ほか多数。書籍情報
判型 文庫サイズ
発行 講談社 定価:本体640円(税別)
http://kc.kodansha.co.jp/product?isbn=9784063850147
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