日本SF大賞2冠の巨匠・飛浩隆、ベストセラー『自生の夢』より8年ぶりの作品集『鹽津城(しおつき)』発売!
この世界の輪郭をゆるがす想像力を駆使して描かれた、現代日本SFの最先端。世界がゆらいでも、わたしは生きる。――待望の最新刊!
『自生の夢』(2016年)で史上初めて日本SF大賞2度目の受賞を成し遂げた、日本SF界の巨匠・飛浩隆さんが、8年ぶり待望の作品集『鹽津城(しおつき)』(税込2,200円)を、株式会社 河出書房新社(東京都新宿区/代表取締役社長 小野寺優)より刊行。
2018年発表の「流下の日」以下、全6編の精華を収録。第41回星雲賞日本短編部門受賞作「自生の夢」と第46回同賞同部門受賞作「海の指」の世界につながる作品(とはいえ、完全に独立した短編なので、未読の方もご心配いりません)もあり、飛ファンは必読です。
表題作の中編「鹽津城」は、「文藝」2022年秋季号に掲載された"しお"に襲われる世界の物語。現代と近未来、遠未来(男性も妊娠する!)の3つを舞台にして描かれた壮大な気候変動SF!
なお、飛さんは本書の発売を前にして、Xで次のようなメッセージを投稿しています。
〈わたしの近刊『鹽津城』はじぶんでもはっきり分かるほどキモいです。たぶん過去最高に。お楽しみに〉
はたしてどのような作品なのか、ぜひ皆様の目でお確かめください。
●単行本『鹽津城(しおつき)』収録作(全6編)
・結婚記念日に夫から贈られた植木は、「贈り主様にそっくりな『花』」をつける不思議な木――「未(ひつじ)の木」。
・少年は、言葉の力で世界を紡ぐことができた――「ジュヴナイル」。
・四十年前、現政権が発足した日に大災害が生じたあの地へと、私は帰ってきた、なぜ?――「流下の日」。
・山腹に生じた緋色の世界に迷いこんだ末に――「緋愁(ひしゅう)」。
・〈うみの指〉に襲われる世界と、私の世界――「鎭子(しずこ)」。
・"しお"に覆われゆく風景、病みゆく身体、"しお"と共存する人々、ささやかな日常から織りなされる歴史――「鹽津城」。
■新刊情報
『鹽津城(しおつき)』
著者:飛浩隆
仕様:四六判/上製/264頁
税込価格:2,200円(本体2,000円)
発売日:2024年11月26日
ISBN:978-4-309-03936-7
URL:https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309039367/
★電子書籍は12月に発売予定です。詳細は各電子書籍ストアでご確認ください。
■作家紹介
飛 浩隆 (トビ ヒロタカ)
1960年島根県生まれ。島根大学卒。第1回三省堂SFストーリーコンテスト入選。『象られた力』で第26回日本SF大賞、『自生の夢』で第38回同賞を受賞。著書に『グラン・ヴァカンス』『ラギッド・ガール』。
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