映画『90メートル』ノベライズ本が2月4日(水)発売決定! 監督/脚本・中川駿のコメント、W主演・山時聡真、菅野美穂の映画化へのメッセージ有

株式会社文藝春秋

 今作『90メートル』は、映画『か「」く「」し「」ご「」と「』で注目を集めた新進気鋭の中川駿監督のオリジナル企画。

『君たちはどう生きるか』山時聡真、『ディア・ファミリー』 菅野美穂のW主演で、映画化されるにあたり、ノベライズ版『90メートル』として文春文庫より、2月4日(水)に発売される。


 今作の映画と小説は、人生の岐路に立つ高校生の息子と、難病を抱えるシングルマザーが主人公。複雑な想いを抱える親子の絆と揺るぎない愛をつづった感涙の物語となっている。

 難病の母・美咲(みさき)と2人で暮らす高校3年生の藤村佑(ふじむらたすく)を演じるのは、スタジオジブリの『君たちはどう生きるか』で主役声優を務め、ドラマ「ちはやふるーめぐりー」「民王R」など話題作への出演で注目を集める山時聡真。

 高校卒業という時期に、母のそばを離れるわけにはいかない状況下に置かれてしまった青年が、自らの「夢」と「母の介護」とのはざまで葛藤する役柄だ。

 山時聡真は、映画主演にあたり、こうコメントしている。

「佑の抱えている思いを100%理解しているかといえば、正直わかりません。しかし、佑として生きていく中で、自分自身との葛藤、母親の想い、沢山の方の優しさを感じました。今後の僕の人生を支える大切な糧になりました。

 お母さん役の菅野さんのお芝居は毎シーン、鳥肌が立つような感覚があり、姿勢や表現力にもすごく影響を受けました。それを一番近くで受けとめられたのは大きな財産になりました。

 中川監督は、一つ一つの演出がとても丁寧で、それでいてまず僕たちに考えさせ、挑戦をさせてくれました。迷った時には時間をかけて真摯に向き合って下さいました。何より、監督とは本当に感覚が合います。

 90メートルという距離。それは長いのか、短いのか。遠いのか、近いのか。答えは人それぞれ違うと思います。この作品を観て、その答えを見つけていただけたらと思います」(山時聡真)

 

 母・美咲を演じるのは、自身も子育て中の菅野美穂。

 映画『ディア・ファミリー』(原作『アトムの心臓 「ディア・ファミリー」23年間の記録』)では、心臓疾患で余命を宣告された娘と、娘のために人工心臓を開発しようとした夫を支える「母であり妻」を演じていた。今作でも、時間の経過とともに、身体の自由がきかなくなる難病を患いながら、我が子を何よりも思いやる母親を熱演している。

 菅野は、映画の脚本を読んで、出演を快諾したという。そのうえで、映画について、こう話している。

「それぞれが健気に生きているのに、でもどうにもならない現実に向き合わなければならない過酷さに、胸がつまりました。多感な10代で自分の事でも精一杯なのに、人生を考えなければならないやるせなさ、子どもを思う母の気持ち、どちらも分かって深く共感しました。

 山時さんとは今回初めてご一緒させて頂きましたが、作品を拝見していて、目に引き込まれる演技をなさるなぁと感じていました。お会いして、幅広く演じられる方だと感じました。

 中川監督は映画への真摯で真っ直ぐな強い思いが清々しく、頼りになる監督でした」(菅野美穂)

 今年7月に、関係者向けの試写を見た菅野は、目を真っ赤にさせて試写室を後にした。

「映画は気づいたら涙が頬を伝っていて、人生は困難だけれど、人は優しいと感じさせてくれる作品になっていました」(菅野美穂)

 自身のオリジナル脚本で映画化し、ノベライズ版も刊行する中川駿監督は今作についてこう語っている。

「観客に想像の余地を残すべく、映画では意識的に情報量を少なくしています。
あの時、彼や彼女は何を想い、何を考えていたのか。
そんな内に秘めた心情までもをノベライズ版では描いたので、
是非、映画と小説を併せてお楽しみいただけたらと思います」(中川駿)

「試写を見て困難に立ち向かう山時さん、菅野さんの演技の素晴らしさ、監督の情熱に胸が震えた。『私たちは一人で生きているのではない。人を信じて明日へと向かおう』と感じたのです。小説という表現で、この物語を伝えたい」という編集者の思いがこもったノベライズ版『90メートル』。

 2026年3月27日(金)公開の映画『90メートル』とともに、ぜひお楽しみください。

◆ 文庫『90メートル』

中川駿『90メートル』文春文庫刊

2026年2月4日発売

予価900円(税込)

短編映画『カランコエの花』が国内映画祭で13冠を受賞、朝井リョウの連作短編小説『少女は卒業しない』で商業長編映画デビューを果たした新進気鋭の監督・中川駿渾身のオリジナル企画。映画に先駆けて、ノベライズ版を刊行!

◆ 映画『90メートル』

<ストーリー>

小学生の頃からバスケットボール一筋だった佑。高校2年のとき、母・美咲が難病を患ったことで、母子家庭で育った佑はバスケを辞め、美咲の世話を優先せざるを得なくなる。ヘルパーの支援はあるものの24時間体制ではないため、佑が美咲のケアをしながら家事をこなす日々を送っていた。

高校3年生になった今、東京の大学に進学したい気持ちはあるが、美咲を一人にするわけにはいかず、常に手元にある呼び出しチャイムの音が、佑の心に重くのしかかる。その看病が一生続くかのように、自分の夢や希望はすべて諦めかけていたある日、担任の先生から自己推薦での受験を勧められる。しかし、日に日に身体の自由を失っていく美咲の姿を見ると、上京したい気持ちを打ち明けられずにいた。そんな佑を前に、我が子の明るい未来を願う美咲は「おかあさん、大丈夫だから」と優しく声をかけるが──。

<キャスト&スタッフ>

W 主演:山時聡真、菅野美穂

監督・脚本 : 中川駿

製作:映画『90メートル』製作委員会

製作プロダクション : ダブ

配給:クロックワークス

©2026 映画『90メートル』製作委員会

公式 HP:movie90m.com 公式 X:@movie90m

2026年3月27日(金)より全国公開

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業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区紀尾井町3-23
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03-3265-1211
代表者名
飯窪成幸
上場
未上場
資本金
1億4400万円
設立
1923年01月