自分ごととして備えを2018年の被災経験者から学ぶ工夫と対策<花王 生活者研究センター調べ>

花王株式会社(花王MKニュース)

 2018年は、日本各地で地震をはじめ集中豪雨や大型台風などいくつもの自然災害が起こった1年でした。(2018年の主な自然災害 4月:島根県西部地震、6月:大阪府北部地震、7月:平成30年7月豪雨、9月:台風21号、北海道胆振東部地震、台風24号)被災された方には心からお見舞いを申し上げます。
 花王株式会社「生活者研究センター」(※1)が2018年12月に実施した『くらしの研究』読者アンケートによると、2018年に被災した人のうち、台風・竜巻による被災は54%、地震は47%、大雨・豪雨は23%でした(複数回答)。昨年の3月には、突然起こる自然災害に対して、日頃から備えることの大切さを被災経験者の声からお伝えしましたが、今回は、2018年に起こった災害での被災経験者の声をお伝えします。

【主な調査結果のポイント】
●2018年 災害ごとの被災経験の違い
●実際に工夫したこと、役立ったこと
●自分ごととして備えを

●2018年 災害ごとの被災経験の違い

地震による被災者と、台風、豪雨等*による被災者、いずれの被災者も、経験したことのトップは「停電」でした。地震による被災で、「停電」が高いのは、北海道胆振東部地震による北海道全域の停電“ブラックアウト”が大きく影響しているものと考えられます。「断水」は災害の種類に関わらず、25%の人が経験していました。
地震で特徴的なのは、「公共交通の寸断」や揺れによる「室内の家具・家電などの破損」。一方、台風・豪雨等で特徴的なのは、「家屋の被害」「屋外設備(塀や車庫、物置等)の破損」で、非常に勢力が強かった台風21号や24号による被害と考えられます。
*台風・竜巻、大雨・豪雨、河川の氾濫のいずれか。以降「台風・豪雨等」と表記


被災者が困ったことをみると、全般的に地震の方が台風・豪雨等よりも様々な点で困りごとが多いことがわかります。「停電」により、電話での連絡が取れなくなったり、情報を入手できない状況に置かれました。また「断水」によりお風呂やトイレが使えない、洗濯ができないといった水周りのことや、食料品・飲料水・生活用品の入手が困難になるなど、日常生活に大きな支障が生じました。

台風・豪雨等でも「停電」や「断水」による日常生活への影響はありますが、地震と異なり、事前に情報が得られることが多い自然災害であるため、あらかじめ食料品・日用品等の確保など準備ができる点が大きな違いとなっていました。また、台風による家屋の破損、雨漏り、またその修理ができないなどの台風ならではの困りごともみられました。

●実際に工夫したこと、役立ったこと
2018年に被災した人たちが実際に体験した、被災時に工夫したこと、役立ったことを挙げます。


●自分ごととして備えを
地震は突然起こります。また、台風、大雨は事前に来ることがわかりますが、備えを怠るといざという時に大変困ります。近年の異常気象に見られるように、今後はますます台風の大型化も予想されることでしょう。
被災者からは、「今まで自分は関係ない、自分は大丈夫だろうと思っていたのが本音。今回、身を持って体験して、他人事ではない、災害への備えの大切さを感じました。(北海道/20代女性)」「これまで台風の被害が無かったので、甘くみていたなと反省。何から始めたらいいのか?うろたえました。(大阪/30代女性)」といった声が挙がっていました。
アンケート結果から、2018年に被災経験のあった人では、行動(備え)に変化があった人が7割近くいましたが、逆に今まで被災経験のない人では、7割の人が行動(備え)に変化がないと回答しました。「やはり他人事だと思ってしまう。いつかしなければと思いつつ、費用がかさむのと、非常食などを置くスペースがない。(京都/20代女性)」という声もありました。

「備える」ことは、防災用品を準備したり、備蓄することだけではありません。住んでいる場所のリスクを知り、いざという時のために家族で話し合い、ルールを作っておくこともとても大切なことです。今まで被災経験のない人の中にも、全国の災害を目の当たりにして、自分ごととして考え始め、行動を起こしている人もいます。

アンケートで回答いただいた皆さんの声をこれからの行動につなげ、自分の身は自分で守れるように、そして非常時に慌てることのないように、自分ごととして捉えて、みんなで備えていくことが必要だと考えます。

【調査概要】
調査期間: 2018年12月
調査方法:インターネット調査
調査対象:『くらしの研究』読者
回答者数:20,640人

▶ 詳しい情報はこちら
くらしの研究「くらしの現場レポート」
www.kao.co.jp/lifei/feature/04.html?cid=lifei_prtimes190308a
(2019年3月掲載)

※1 花王株式会社「生活者研究センター」 www.kao.co.jp/lifei/about/?cid=lifei_prtimes190308b
「生活者研究センター」では、花王グループの使命である「よきモノづくりを通じて人々の豊かな生活文化へ貢献すること」の実現をめざし、生活者ひとりひとりの暮らしを見つめた生活者研究をおこなっています。生活現場での観察と対話を重ねながら、行動に表れない本音、説明できないこだわりなど、行動の裏にひそむ「おもい」まで読み解いて、課題を発掘し、商品やコミュニケーション開発に活かすとともに、生活者研究のウェブサイト、花王「くらしの研究」から、広く社会に発信しています。
花王「くらしの研究」  www.kao.co.jp/lifei/?cid=lifei_prtimes190308c


 

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会社概要

花王株式会社

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URL
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業種
製造業
本社所在地
東京都中央区日本橋茅場町1-14-10
電話番号
-
代表者名
長谷部 佳宏
上場
東証1部
資本金
854億円
設立
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