『天使のたまご 4Kリマスター』カンヌ国際映画祭2025 正式出品決定
2025年公開『天使のたまご 4Kリマスター』がカンヌ国際映画祭2025クラシック部門にて世界初上映

5月13日(現地時間)より開催される第78回カンヌ国際映画祭のクラシック部門(カンヌ・クラシックス)に、原案・脚本・監督 押井守(『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』)、原案・アートディレクション 天野喜孝(「ファイナルファンタジー」シリーズ)によるアニメ『天使のたまご 4Kリマスター』が選出されました。カンヌ国際映画祭での上映が、本作のワールドプレミア上映となります。
クラシック部門は、復元された傑作映画や、過去の名作映画の再発見を目的として、押井守監督作『イノセンス』がカンヌのコンペティション部門に選出された年でもある、2004年に設立されました。これまで日本映画としては黒沢明監督『七人の侍』の4K修復版や、日本初のカラー長編アニメ映画『白蛇伝』等、映画史にとって重要な作品が上映されてきた部門となります。
『天使のたまご』は公開から40周年を迎える今年2025年、4Kリマスター版が全世界で上映予定。 押井守監督本人による監修の元、35mmのフィルム原版からスキャニングし4Kリマスター化し、音響面ではDolby Atmosにリミックスします。先んじて5月7日(水)にサウンドトラック盤【天使のたまご 音楽編「水に棲む」】の音源を最新リマスタリングしたアナログLP、UHQCDが徳間ジャパンコミュニケーションズから発売。各種音楽配信サービスでもお聴きいただけます。
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▼原案・脚本・監督:押井守コメント
巧く世の中に出してあげられなかった不憫な娘のような作品です。
これを機会にひとりでも多くの方に見ていただければ監督としてこれに優る幸せはありません。
気の遠くなるような細かな作業に耐えてくれたスタッフにあらためて感謝します。
▼原案・アートディレクション 天野喜孝コメント
この度は、『天使のたまご 4Kリマスター』のカンヌ国際映画祭クラシック部門への選出ありがとうございます。
原版制作当時30歳そこそこの僕には思いもよらない快挙です。
このような素晴らしい知らせを受けて、あの頃の苦労が40年の時を経て報われたような気持ちです。
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引き続き、続報をお待ちください!
●『天使のたまご』あらすじ
水没した都市の中で、たまごを抱き続ける少女。彼女は、それが天使のたまごであると信じていた。奇怪な戦車から降り立った、巨大な銃を抱えた少年。彼は、夢で見た“鳥”を探していた。廃墟のような街で、ふたりの間にはほのかな共感が芽生えたかに見えたが、ある晩、少年は少女のたまごを砕いてしまう--。
●作品解説
1985年12月にOVA発売/限定公開。
『うる星やつら2/ビューティフル・ドリーマー』『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』『イノセンス』など、作品を発表するたびにそれまでのアニメ、映画の常識を覆してきた鬼才・押井守が、今や世界的なイラストレーターとして活躍する天野喜孝と共に幻想的な異世界を描き出した。
限りなくモノトーンに近い色彩、ごくわずかの台詞、異例の長回し、通常のアニメーションの約3分の1という少ないカット数(約400カット)…こうした禁欲的なスタイルで全篇を貫き、全ての押井作品の底に流れる「自己存在への懐疑」というテーマが映し出される。
押井守の、初めてのオリジナル作品であり、彼の作家としての出発点とも言える重要な一作である。
●プロフィール
原案・脚本・監督 押井守(おしい・まもる)
映画監督、作家。1951年、東京都大田区生まれ。竜の子プロダクション、スタジオぴえろを経てフリーに。主な監督作品に『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』(84)『天使のたまご』(85)『機動警察パトレイバー the Movie』(89)『機動警察パトレイバー2 the Movie』(93)『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(95)。『イノセンス』(04)がカンヌ国際映画祭、『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』(08)がヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品。アニメ映画・実写映画を多数手がけ、映画監督のジェームズ・キャメロン他、国内外に大きな影響を与える。2016年、ウィンザー・マッケイ賞を受賞。
原案・アートディレクション 天野喜孝(あまの・よしたか)
1967年アニメーション制作会社竜の子プロダクション(現タツノコプロ)に入社し『タイムボカン』などのアニメのキャラクターデザインを手掛ける。竜の子プロダクション退社後、装丁画をはじめ多岐にわたる制作活動を開始。ゲームソフト『ファイナルファンタジー』シリーズではキャラクターデザイン、ビジュアルコンセプトデザイン、イメージイラストを担当。2000年頃からファインアート制作にも力を入れ、現在まで国内外で個展を多数開催するなど世界的に活躍を続けている。2000年ヒューゴー賞にノミネート。同年、アイズナー賞を受賞。
●スタッフ
製作:徳間康快
企画:山下辰巳、尾形英夫
原案:押井守、天野喜孝(アニメージュ文庫「天使のたまご」より)
プロデューサー:三浦光紀、和田豊、小林正夫、長谷川洋
監督・脚本:押井守
アートディレクション:天野喜孝
美術監督・レイアウト監修:小林七郎
作画監督:名倉靖博
作曲:菅野由弘
音楽監督:菅野由弘
音響監督:斯波重治
撮影監督:杉村重郎
編集:森田清次
●キャスト
少年:根津甚八
少女:兵藤まこ
●公式Xアカウント
@AngelsEgg_anime (https://twitter.com/AngelsEgg_anime)
[提供]徳間書店
🄫押井守・天野喜孝・徳間書店・徳間ジャパンコミュニケーションズ
【「天使のたまご」に関するお問い合わせ先】株式会社徳間書店 クロスメディア事業部(映像窓口)
担当:後藤・熊代 TEL:03-5403-4301 visual@shoten.tokuma.com
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