モビリティ連携によるウェルネス・サイクルツーリズム産官学実証~北陸新幹線飯山駅×E-BIKE×サイクルトレイン×サイクルバス~

東日本旅客鉄道株式会社

○東日本旅客鉄道株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:喜㔟 陽一、以下 JR東日本)、株式会社ジェイアール東日本企画(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:赤石 良治、以下 jeki)、長野県(県知事:阿部 守一)、長野県飯山市(市長:江沢 岸生)、独立行政法人国立高等専門学校機構長野工業高等専門学校工学科都市デザイン系轟研究室(代表:轟 直希、以下 長野高専轟研究室)、公立大学法人奈良県立医科大学(理事:嶋 緑倫、以下 奈良県立医科大学MBT研究所)は、実証実験「モビリティ連携によるウェルネス・サイクルツーリズム産官学実証」を行います。

○ウェルネスツーリズムやサイクルツーリズムは、食や文化、景観等のその土地ならではの体験を楽しみリフレッシュできることや、レンタルバイクやE-BIKE、乗り捨てサービスや自転車を積載可能な公共交通が地域実装されている等により気軽に参加できることが求められています。

○そのため、長野県飯山エリアにて、サイクルトレインを補完するサイクルバスを実証運行します。また、バイタルデータの計測や表示が可能なウェアラブル端末や地域クーポンを活用し、その地域ならではの観光やリフレッシュを促すことで、地域活性化の効果を検証します。

○国土交通省が制定する自転車活用推進計画の発展※1に寄与する先鋭モデルの創出と飯山市が制定する「自転車活用推進計画ーE-BIKEの聖地 信越自然郷 飯山エリアー」の推進のため、JR東日本が設立した「WaaS共創コンソーシアム※2」による産官学連携での地域共創の取組みの一環として実施します。

※1「国土交通省 自転車活用推進計画」 https://www.mlit.go.jp/road/bicycleuse/good-cycle-japan/jitensha_katsuyo/

※2「WaaS共創コンソーシアム」は、Well-beingな社会の実現に向けて、移動×空間価値の向上をめざすコンソーシアムです。

  (https://www.jreast.co.jp/jrewcc/


1.本実証実験概要

 首都圏からの新幹線利用による日帰りサイクル観光客を想定し、モニターによる実証実験を行います。

 ※本実証実験のモニター参加者はWaaS共創コンソーシアム関係者に限定し実施予定です。

実証モデル図実証モデル図


■目的

(1)モビリティ連携による長野県飯山市内の周遊性向上

・飯山駅を起点とした飯山線サイクルトレインと平行して、運行計画に相互補完性(輸送範囲の拡大、単位時間あたりの輸送回数の増加)のあるサイクルバスを実証運行し、有用性を検証します。

・E-BIKEをはじめとした地域内の自転車移動の利便性向上と参加ハードル低下を目指します。

(2)「移動」と「心身の健康や幸福感(well-being)」を深く紐づける要因を調査

・実証モニターはウェアラブル端末を装着し、東京駅と飯山駅間の新幹線移動中や飯山市内での周遊(E-BIKE利用、サイクルトレイン利用、サイクルバス利用)など、フィールドワークを通じたバイタルデータの変化を定性的定量的に分析します。

・産官学関係者は、ワークショップを実施し、数値には表れない情緒的な価値を言語化します。

・移動を促す観光体験や交通機関が持つ、well-being的な付随価値の見える化を目指します。

(3)地域活性化(地域消費額拡大と関係人口創出)

・ウェアラブル端末で計測したバイタルデータの確認による健康・ウェルネス意識の向上や実証モニターに地域通貨に見立てた地域クーポンを配布することで、地域消費促進や口コミの拡散を目指し、ウェルネスサイクル体験と地域通貨チケットの連携モデルを検証します。

・近年、世界中で需要を増すウェルネスツーリズムの要素をサイクルツーリズムに付与させることで、自転車利用による疲労回復を観光体験の一つに昇華させ、地域消費額増加や関係人口創出に寄与するかを検証します。


■実施内容

≪サイクルバス実証運行≫
期間:2024年5月18日(土)、19日(日)、22日(水)、25日(土)、26日(日)、6月1日(土)、2日(日)
範囲:飯山線 飯山駅~上境駅 沿線

   ※飯山線サイクルトレイン運行計画を補完する計画で実証運行(2往復/日程度)
利用者:実証実験モニターに限定

≪フィールドワーク&ワークショップ≫

日時:2024年5月22日㈬ 10:00~17:00(予定)
場所:長野県飯山市内(北陸新幹線飯山駅周辺)
参加者:実証実験モニターに限定
実施内容:フィールドワーク

     各自ウェアラブル端末を装着しE-BIKEやサイクルトレイン、サイクルバスを利用しての地域周遊や飲食等を体験
     ワークショップ
     参加者の意見や気づきを集約、議論の実施
     ※奈良県立医科大学MBT研究所がバイタルデータ分析し講評


■実証イメージ ※2023年度に実施したプレ実証実験での撮影


■実証実験エリア 長野県飯山市

画像出展:長野県飯山市 地域おこし協力隊ポータルサイト | 長野県飯山市 移住定住支援サイト (furusato-iiyama.net https://furusato-iiyama.net/work/chiikiokoshi/)


2.本実証実験の体制


■その他 本実証実験に協力いただく団体

 公立大学法人長野県立大学、一般社団法人野沢温泉マウンテンリゾート観光局、長野県飯綱町


■連携する取り組み

 GO!GO!千曲川飯山線サイクルトレインプラン春

   https://www.iiyama-ouendan.net/2024/02/10852/

 自転車活用推進計画 ―E-BIKEの聖地 信越自然郷 飯山エリアー

   https://www.city.iiyama.nagano.jp/soshiki/kouikikankousuishinshitu/kouikikankoukakari/info.html/54473


■移動とウェルビーイング(心身の健康)の因果関係とは

コメント:奈良県立医科大学MBT研究所 梅田 智広 副所長

 コロナ禍での巣ごもりによってテレワークなどが浸透しました。生活しやすくなった方々がいる一方、心身の健康を害した方たちもいます。2019年から北海道沼田町で取り組んでいる「ICTを活用した健康づくり・見守り支援事業」の研究で明らかになりましたが、「移動」や「観光」は発見や感動など脳や心の働きを活性化させる要因となり、「心身の健康」と深い繋がりがあります。

 飯山駅は敦賀延伸で注目を集める北陸新幹線の駅の一つです。そのような駅を起点に移動と心身の健康を紐づけるチャレンジを産官学の様々な人たちが関わり合い、知見を共有しながら実施できることに社会的な意義と価値があると感じます。

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会社概要

東日本旅客鉄道株式会社

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URL
https://www.jreast.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都渋谷区代々木2-2-2 JR東日本本社ビル
電話番号
-
代表者名
喜㔟陽一
上場
東証1部
資本金
20億円
設立
1987年04月