【東京都美術館】アート・コミュニケーション事業を体験する 2025 みること、つくること、つながること 「Museum Start あいうえの」12年と現在地

東京都美術館では「アート・コミュニケーション事業を体験する 2025 みること、つくること、つながること 「Museum Start あいうえの」12年と現在地」を開催いたします。

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 当館は2012年度のリニューアルを機にアート・コミュニケーション事業をスタートさせ、一般公募のアート・コミュニケータをはじめとする様々な人々とともに、障害の有無や年齢に関わらず、すべての人に開かれた「アートへの入口」となることを目指し、多様な背景を持つ来館者一人ひとりの美術館体験が豊かになるよう、10年以上に渡ってさまざまな活動を行ってきました。2023年度より、本事業をふりかえり、より広く発信するため「アート・コミュニケーション事業を体験する」を展覧会形式で開催しています。

 3年目となる本年は、ミュージアムで創発される協働的な学びに注目し、多様な人々が作品との対話を介してつながりを育む営み、文化への関心から始まる社会参加について考えていきます。

 本展では、他者や文化財との関わりを大切に、制作をつづける3組の作家を紹介します。

また、上野公園の文化施設※が連携し、2013年より12年にわたって展開している「Museum Start あいうえの」のアーカイブ展示や、記録映像の上映、こどもも大人も楽しめる参加型のワークショップなどを実施します。
 会場では「とびらプロジェクト」で活躍する、さまざまなアート・コミュニケータ(とびラー)がみなさまをお迎えし、作品をともに楽しむ機会をつくります。

夏休みの1日、あなたもミュージアム体験をはじめてみませんか?


■「アート・コミュニケーション事業を体験する」とは?■

 東京都美術館のアート・コミュニケーション事業を展覧会形式で紹介する取り組みです。会場では、常にアート・コミュニケータが来場者の伴走役として活動しており、様々なアート・コミュニケーションの体験ができる展覧会です。

■「アート・コミュニケーション事業」とは?■

 2012年の東京都美術館リニューアル・オープンを機に、新たなミッションを具現化すべく開始された事業です。美術館が、芸術や文化財を研究し展示している場所であるだけでなく、人と作品、人と人をつなげ、創造的な時間が生まれる場所であるよう、人々と協働して活動に取り組んでいます。

■「Museum Start あいうえの」とは?■

 上野公園の9つの文化施設が連携し、すべてのこどものミュージアムデビューを応援する「ラーニング・デザイン・プロジェクト」です。こどもと大人が文化やアートに出会い、楽しみ、ともに学びあう環境を創造しています。

※主催:東京都、東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、東京藝術大学
共催:上野の森美術館、恩賜上野動物園、国立科学博物館、国立国会図書館国際子ども図書館、国立西洋美術館、東京国立博物館、東京文化会館(五十音順)

■「とびらプロジェクト」、「とびラー」とは?■

 「とびらプロジェクト」とは、東京都美術館と東京藝術大学と市民が連携し、アートを介してコミュニティを育むソーシャル・デザイン・プロジェクトです。プロジェクトに主体的に関わる一般公募の市民をアート・コミュニケータ(愛称 =とびラー)と呼びます。本展では、来場者が作品をより創造的に鑑賞できるよう、作品について感じたり考えたりしたことを共有しながら楽しむサポートを行います。

2024年度:手話通訳付きアーティスト・トークの様子
2024年度:展示室の様子

■出品作家プロフィール■

森友紀恵(もり ゆきえ)

日本画家。1988年愛知県生まれ。2020年東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻日本画領域修了、博士号(美術)取得。現在、日本美術院 院友。上野公園などの身近な景色を題材に、日本画の素材や技法を活かした絵画の制作を行う。

森友紀恵《映える》2017年

がかのか族(がかのかぞく)

夫婦共に画家である幸田千依(こうだ ちえ)と加茂昂(かも あきら)とその息子によるアーティストユニット。子育てをしながらアーティストとしての活動を深めてゆける形を模索し2024年に発足。

三輪途道(みわ みちよ)

彫刻家。1966年群馬県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科保存修復技術専攻を修了後、写実彫刻を中心に制作活動を展開。30代後半より網膜色素変性症を発症し、50代前半に全盲となる。近年は手の感覚のみによる作品制作を行っている。

三輪途道《沈黙の犬》2025年 アーツ前橋「はじまりの感覚」展にて (撮影:木暮伸也)

■みどころ■

(1)他者や文化財との関わりを大切に、制作をつづける3組の作家を紹介

本展の前半では3組の作家を紹介します。身近な景色や動植物を細かに観察して、目に見えない感覚を描こうとする「森友紀恵」。家族の生活と制作をつなげ、公開生活に取り組む「がかのか族」。視覚に頼らず、手の感覚だけで彫刻制作をつづける「三輪途道」。それぞれの創作を通して、アートが人や社会とつながる新たな可能性をひらきます。

(2)「Museum Start あいうえの」12年のあゆみをたどるアーカイブ展示

上野公園の文化施設と連携し、こどもたちがさまざまなミュージアムと出会うことができる環境を作ってきた「Museum Start あいうえの」の12年間を振り返るアーカイブを展示します。こどもたちが本物と出会い、自ら考え、発見している様子をまとめたさまざまなプログラムの記録を公開することで、ミュージアムを活用した学びの軌跡と広がりを紹介します。

(3)アート・コミュニケータが会場で来場者をサポート

会場には、アート・コミュニケーション事業の基盤である「東京都美術館×東京藝術大学 とびらプロジェクト」で活動するアート・コミュニケータ(愛称:とびラー)と、3年間の任期を満了したとびラーが来場者の皆様をお迎えします。とびラーと一緒に、あなたもミュージアム体験をはじめてみませんか?


■関連プログラムの開催■

担当学芸員や出品作家による関連プログラムを実施し、展覧会をより深く楽しむ機会を作ります。

各プログラムの参加方法等の詳細は、公式サイトをご確認ください。

●担当学芸員によるギャラリーツアー

 日時:2025年7月31日(木)11時~12時/8月3日(日)14時~15時

●見えない人と見える人が一緒に楽しむ鑑賞会

 日時:2025年8月2日(土)14時~16時

●鑑賞プログラム「冒険ノートをつくろう!」

 会場の作品をアート・コミュニケータとお話ししながら鑑賞します。感じたことや気がついたことを、かき留めてみましょう!「Museum Start あいうえの」の「冒険ノートづくり」の活動を活用したプログラムです。

 日時:2025年8月3日(日)11時~12時/8月6日(水)14時~15時/8月9日(土)16時~17時

●アーティスト・トーク「日本画家・森友紀恵さんにインタビュー」

 出品作家の森友紀恵さんにインタビュー形式で制作についての話題をお聞きします。

 日時:2025年8月5日(火)14時~15時

●アーティスト・トーク「がかのか族・ふりかえりトーク」

 出品作家のがかのか族に、本展での公開制作の経過や、会期中の出来事についてお話をお聞きします。

 日時:2025年8月8日(金)14時~15時


開催概要

〇展覧会名  アート・コミュニケーション事業を体験する 2025

       みること、つくること、つながること「Museum Start あいうえの」12年と現在地

〇会  期  2025年7月31日(木)~8月10日(日)

〇休 室 日  8月4日(月)

〇開室時間  9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)

〇会  場  東京都美術館 ロビー階 第3公募展示室

〇主  催  公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館

〇公式サイト https://tobira-project.info/ac-ten/

〇観 覧 料  無料

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会社概要

URL
https://www.rekibun.or.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都千代田区九段北4-1-28  九段ファーストプレイス8階
電話番号
03-6256-9967
代表者名
堤 雅史
上場
未上場
資本金
-
設立
1982年12月