ユニセフ・イノベーション:オープンソースの新アプリ「プリメロ」開発【報道参考資料】
紛争や危機で家族と離ればなれになった子どもたちの支援・保護促進へ
※本信に関連するアプリ「プリメロ」に関する情報は、 http://www.primero.org にてご覧いただけます。
【2017年1月31日 ニューヨーク発】
ユニセフ(国連児童基金)はパートナー団体と共に、危機に見舞われた弱い立場にある子どもたちの命を守るために、政府、支援団体、ソーシャル・ワーカーたちが利用できる新しいオープンソースのアプリケ―ションを開発しました。
新しいアプリ「プリメロ(Primero)」は、人道支援分野で活動する人たちの間で、子どもの保護、モニタリング、家族との再統合の支援を改善するために必要なデータの安全な収集や保管、共有を可能にするものです。
このソフトウェアは、紛争時などの緊急事態において、ソーシャル・ワーカーが避難を強いられた子どもたちを支援する際に特に重要な役割を果たします。
「プリメロは、ソーシャル・ワーカーによる家を追われた子どもたちへの支援の管理を手助けします。子どもたちは、安全な場所に辿りつくと、いくつもの身分証明書を手渡されることが多く、そのことで、彼らが切実に必要としている基本的サービスの支援を受けることが困難になっています」とユニセフの子どもの保護部門副部長のコーネリアス・ ウイリアムズは述べました。
「プリメロのような新しい技術は、政府や支援団体が、弱い立場にある子どもたちを見つけ、命を守る支援を提供し、搾取や暴力から保護するために必要な能力を強化します」
プリメロは今後人道危機的状況下にあるレバノン、ヨルダンおよびケニヤのカクマ難民キャンプで利用される予定ですが、より広くその他の人道危機的状況下にある遠隔地でも、必要に応じてアクセスとファイルのアップデートが可能になります。
このアプリは、人道危機的状況以外でもソーシャル・ワーカーのニーズに応えるため、ラップトップ上で民間のサーバーや管理された環境下でのクラウドを利用しての起動も可能です。
オープンソースのツールであるプリメロのコードは一般に公開されており、紛争や危機の影響を受けた地域で避難を余儀なくされた子どもたちや、暴力や搾取を受けるリスクのある人々を支援するために、幅広く適用されることを奨励しています。
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※本信はユニセフ本部が発信した情報をもとに、日本ユニセフ協会が編集・翻訳したものです。本信の原文は、https://www.unicef.org/media/media_94547.html からご覧いただけます。
※本信に関連するアプリ「プリメロ」に関する詳細情報は、 http://www.primero.org にてご覧いただけます。
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■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。(www.unicef.or.jp)
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