「プラウドシティ小竹向原」が第4回ABINC賞で「優秀賞」を受賞

― 団地時代から続く景観要素の保存や、動物の移動経路に対する取り組みが評価 ―

本ニュースリリースのポイント

1. 「プラウドシティ小竹向原」が第4回ABINC賞にて「優秀賞」を受賞

2. 団地時代から育まれた樹木の保存や在来種の採用に取り組む

3. 鳥や蝶の生息環境の整備、緑地の連続性による動物の移動経路へ配慮

 向原第二住宅団地マンション建替組合(理事長:小ノ澤聖二)と、本組合に参加組合員として参画した野村不動産株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長:松尾大作)、旭化成ホームズ株式会社(本社:東京都千代田区/代表取締役社長:大和久裕二)は、本組合が施行した「プラウドシティ小竹向原※1」(所在地:東京都板橋区、以下「本物件」)が、一般社団法人いきもの共生事業推進協議会(以下「ABINC」)が主催する第4回ABINC賞において「優秀賞」を受賞したことをお知らせいたします。なお、それに伴う表彰式が2025年11月28日に開催されました。

 本物件は敷地面積約18,000㎡、全500戸の大規模分譲マンションです。従前の建物は全246戸の団地で、敷地内には約50年間大切に育てられた桜、欅、杉、ユリの木など多様な樹木が多く生育していました。それらの樹木を団地の歴史として保存、再利用することに加え、従前団地に見劣りしない緑地緑量を備え、潤いある街づくり・都市の森づくりに取り組みました。 

※1:「向原第二住宅団地」建替え事業

事業主:向原第二住宅団地マンション建替組合、参加組合員:野村不動産、旭化成不動産レジデンス(当時)

【本物件の外観と中庭の様子】
【表彰式の様子】

1.ABINC認証・ABINC賞の概要

 JBIB(一般社団法人「企業と生物多様性イニシアティブ」)が開発した「いきもの共生事業所推進ガイドライン」の考え方に沿って計画・管理され、工場・オフィスビル・商業施設・集合住宅・物流施設・戸建住宅団地等で、生物多様性に配慮した建築または緑地の計画・配置をしているものがABINC認証の対象になります。その上で、土地利用通信簿で基準点を満たす事業所に対し、審査委員および認証委員会の審査により認証が付与されます。

 ABINC認証は2014年より始まった制度ですが、3年度中に認証を新規取得または更新した事業所のうち、特にABINCの普及啓発や生物多様性の主流化への貢献度が高い施設に「ABINC賞」が与えられます。

 「優秀賞」と「特別賞」の2種類があり、本物件は「他の模範となる施設(最高得点事業所)」として「優秀賞」を受賞しました。

【本物件の優秀賞選出に対する評価コメント(ABINC事務局)】

既存の樹木を活かした豊かな緑地の確保や、バードバスによる水辺の工夫、さらに間伐材を用いたベンチやオブジェの創作など、環境と地域に寄り添う取り組み、また地域住民の交流を促す多彩なイベントの企画も、地域の活性化に大きく貢献するものとして高く評価されました。

【ABINCのロゴマーク】

2.本物件における生物多様性保全の取り組み

(1)大規模な緑地の確保と在来種の採用

 本物件には、舗装によって分断されていない、同じ景観が連続している緑地を、300㎡以上確保しており、そのうち中庭に属する最大規模の緑地における構成樹木の半分以上が在来種となります。

(2)団地時代から続く緑の継承

 敷地内で板橋区の保存樹木に指定されているケヤキの並木と敷地内シダレウメに対して調査を行い、地域の重要な景観要素として保存、また既存樹を再利用し共用部の家具やアートに採用しました。

(3)動物の生息環境や移動経路に配慮した取り組み

【動物の生息環境への配慮】

 動物の生息環境に対する配慮として、鳥や蝶が好む花や実のなる木を敷地全体に植えています。加えて、地上性の小動物の隠れ家となる栗石や、鳥の休息場所となるバードバスを中庭に設けております。

【配慮対象とした鳥や蝶の種と、それらが好む植栽樹種】

【動物の移動経路への配慮】

 また、移動経路についても配慮をしており、中庭テラスの管理通路をコンクリート舗装にせずに、非舗装の砂利とすることで、テラス内の緑地、テラス内外の緑地のつながりを保ちます。また、舗装される部分についても、地面を覆うように生育する、樹高の低い植物を植えることで、昆虫等の移動経路を確保します。

ご参考①】本物件の概要

ご参考②】野村不動産株式会社の生物多様性保全に関する取り組み

 野村不動産は、住宅事業および都市開発事業における生物多様性保全のための取り組み「Link NATURE Action※2」を2025年3月に策定しております。植栽計画において物件単位で達成を目指す定量指標を定めることで、開発物件の増加と連動したネイチャーポジティブ実現へ貢献します。また、建物計画において木材活用を推進していくことにより、「植林」「保育」「収穫」という「森林サイクル」を循環させ、適切な生態系を保つだけでなく、自然災害の防止や脱炭素にも貢献します。

※2: Link NATURE Action 公式HP https://www.minnade-tsunagu.com/linknatureaction/

【ご参考③】旭化成ホームズ株式会社の生物多様性保全に関する取り組み

 旭化成ホームズは、「あさひ・いのちの森」や「湯屋のヘーベルビオトープ」などの自然環境施設を創設し、地域社会の皆様と協働して生物多様性の保全に関するさまざまな調査・研究を実施しております。これらの活動で得られた知見を活用し、都市部の限られた敷地条件においても生物多様性に配慮した外構植栽計画を提案する「まちもり®」を展開しております。当社は、こうした事業活動を通じて、ステークホルダーの皆様と共に自然と調和する社会の実現を目指します。

旭化成ホームズの生物多様性保全 

https://www.asahi-kasei.co.jp/j-koho/sustainable/environment/biodiversity/index.html/

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住宅・マンション
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会社概要

URL
https://www.nomura-re-hd.co.jp/
業種
不動産業
本社所在地
東京都港区芝浦一丁目1番1号 BLUE FRONT SHIBAURA TOWER S
電話番号
03-6381-7244
代表者名
新井 聡
上場
東証プライム
資本金
1197億600万円
設立
2004年06月