人気歴史家・君塚直隆さんの新刊『貴族とは何か ノブレス・オブリージュの光と影』(新潮選書)が本日発売!
「上級国民」と「本物の貴族」は何が違うのか――Twitterアカウント「女王陛下」で知られるイギリス史研究の第一人者が、波乱万丈の貴族の世界史から“貴族精神の真髄”を問い直します!
関東学院大学教授の君塚直隆さんの新刊『貴族とは何か ノブレス・オブリージュの光と影』(新潮選書)が、本日1月25日(水)に新潮社より発売されました。
貴族と言えば、「努力もせずに不当な特権と財産を占有するズルい人」という負のイメージを持っている方も多いかもしれません。それは「五輪貴族」(法外な接待を要求するIOC委員)、「独身貴族」(所帯を持たず自由気まま生きる人々)、「労働貴族」(労働組合に君臨し高待遇を得る人々)などの造語にも表れています。
しかし、長年にわたりイギリスの王室や貴族の研究を続けてきた君塚直隆・関東学院大学教授は、本来の貴族とは、「ノブレス・オブリージュ(高貴なるものの責務)」を負い、社会の安定と発展に寄与する存在だったことを本書で解き明かしています。
格差拡大が進み、「上級国民」なる言葉まで取り沙汰される現代の日本で、社会におけるエリート層の存在意義を改めて考えさせてくれる一冊です。
貴族と言えば、「努力もせずに不当な特権と財産を占有するズルい人」という負のイメージを持っている方も多いかもしれません。それは「五輪貴族」(法外な接待を要求するIOC委員)、「独身貴族」(所帯を持たず自由気まま生きる人々)、「労働貴族」(労働組合に君臨し高待遇を得る人々)などの造語にも表れています。
しかし、長年にわたりイギリスの王室や貴族の研究を続けてきた君塚直隆・関東学院大学教授は、本来の貴族とは、「ノブレス・オブリージュ(高貴なるものの責務)」を負い、社会の安定と発展に寄与する存在だったことを本書で解き明かしています。
格差拡大が進み、「上級国民」なる言葉まで取り沙汰される現代の日本で、社会におけるエリート層の存在意義を改めて考えさせてくれる一冊です。
不当な特権と財産を有し、豪奢で享楽的な生活を送る怠け者たち――このような負のイメージは貴族の一面を切り取ったものに過ぎない。古代ギリシャから現代イギリスまで、古今東西の貴族の歴史を丁寧に辿り、いかに貴族階級が形成され、彼らがどのような社会的役割を担い、なぜ多くの国で衰退していったのかを解き明かす。
■著者コメント
コロナ禍でむしばまれた昨今の世界全体の状況を見るにつけ、経済的な格差はますます拡大しつつあるように見えます。こうしたなかで、貧富の差や各種の社会問題を緩和するために、古代からの「貴族の叡智」にも学ぶべき点があるのではないかと考えています。もちろん、二一世紀の現代の世界に特権階級を再生すべきなどと考えているわけではありません。むしろ、「上級国民」なる言葉に象徴されるような政治力や経済力を併せ持つ「ハードの(権力を伴う)貴族」の恣意(しい)を抑え、社会問題の解決を責務とする「ソフトの(精神的な)貴族」を生み出すためにこそ、「貴族の叡智」は役に立つと思います。その意味からも、「貴族とは何か」を歴史的に検討していくことはきわめて大切だと考えています。
■著者紹介
1967年東京都生まれ。立教大学文学部史学科卒業。英国オックスフォード大学セント・アントニーズ・コレッジ留学。上智大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程修了。博士(史学)。東京大学客員助教授、神奈川県立外語短期大学教授などを経て、関東学院大学国際文化学部教授。専攻はイギリス政治外交史、ヨーロッパ国際政治史。著書に『立憲君主制の現在』(2018年サントリー学芸賞受賞)、『悪党たちの大英帝国』、『ヴィクトリア女王』、『エリザベス女王』、『物語 イギリスの歴史』他多数。
■書籍データ
【タイトル】貴族とは何か ノブレス・オブリージュの光と影
【著者名】君塚直隆
【発売日】2022年1月25日(水)
【造本】新潮選書(四六判変型ソフトカバー)
【本体定価】1,760円(税込)
【ISBN】978-4-10-603894-5
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/603894/
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