~海の資源についてみんなで考えよう~「“陸養”プロジェクトオンライン交流会」を開催しました!

2022年7月8日 【オンライン】

"陸養"プロジェクト実行委員会は、7月8日(金)オンラインにて【海の資源についてみんなで考えよう!「“陸養”プロジェクトオンライン交流会」】を実施しました。陸養プロジェクトを通して学んだ水産業や命のこと、自分たちで自主的に調べたこと等について発表し、交流しました。参加校は、東京都の上原小学校・弘道小学校、長野県の大日向小学校、富山県の海峰小学校・灘浦小学校の5校です。このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

 
  • イベント概要
・開催概要:海の資源についてみんなで考えよう!「“陸養”プロジェクトオンライン交流会」
・日程:2022年7月8日(金)13:20~14:55
・参加人数:200名
・協力団体:NPO日本養殖振興会
 
  • 第1部 陸養プロジェクトから学んだことについて各校の発表
東京都渋谷区立上原小学校 「陸養プロジェクト全体を通し学んだこと」
【発表内容】
◆6-2の発表:食品ロスについての提案 
1.嫌いなものを減らし、残しがないようにする。 
2.1の提案が実現するようにポスターを貼り、全校で動く。 
◆6-1の発表(食品ロスについて):食品ロスについての提案 
1.スーパーで食品を手に取るとき、その食品を食べる日と消費期限を比べ考える。 
2.食品ロスを減らすアプリを利用する。 
3.ちょっとした行動。好き嫌いをしない、食べきれなかった食品は冷凍保存する。 
◆6-1の発表(海の環境問題について):海の環境問題を改善するための提案 
1.3Rを心掛ける。 
2.普通のプラスチックを海洋性分解性プラスチックに変える
3.ごみを海に捨てない

東京都足立区立弘道小学校 「ヒラメについて自分たちで調べたこと」
【発表内容】
◆ヒラメについて(ヒラメの卵の孵化・ヒラメの稚魚と成魚の違い・大きさ等) 
◆ヒラメの養殖について(水槽の循環・養殖量等) 
弘道小学校ではみんなが責任を持ち協力して育ててきたので10匹とも元気に大きく育てることができました。
食べるときはさみしい気持ちもありましたが、命に感謝していただくことの大切さを学ぶことができました。 

長野県 学校法人茂来学園 大日向小学校 「富山を見学し、海に面していない県として学んだこと」
【発表内容】
◆長野県 学校法人茂来学園 大日向中学校のみなさんの発表
魚津水族館で山と海の水が繋がって循環していること、長野の自然や環境を守ることが海の生態系を守ることに繋がると学びました。 また、入善海洋深層水活用施を見学し、海洋深層水とサクラマスの養殖についても学びました。 
◆長野県 学校法人茂来学園 大日向小学校のみなさんの感想 
・水族館にいろいろな魚がいて楽しかった。特にドクターフィッシュが面白かった。 
・今まで普通に食べていたご飯もちゃんと命があること、ヒラメがさばかれていて命の大切を学んだ。 
・サクラマスは右方向にしか進まないのが不思議だと思った。 
・ヒラメや海の生き物がしょっぱい塩水の中で生きているのはすごいと思った。

富山県氷見市立灘浦小学校 「農業遺産にも指定された定置網漁など、氷見の漁業/海と山の繋がり」
【発表内容】
◆陸養プロジェクトの特別授業で、定置網を見学しその歴史や仕組みを学びました。 
◆定置網についての説明 
◆定置網漁は素晴らしい漁法だと思います。その定置網漁を守るために、定置網に魚が集まりやすい環境作りが行われています。また、山にミカン畑をつくり環境を整備することで海の環境が守られることを知りました。ほかにもみんなで海岸清掃を行い海の環境を綺麗にする取り組みが行われおり、多くの人のおかげで海が守られ、このおかげで私たちは美味しい魚を食べることができます。しかし、魚が年々減っているため自分たちの手で守りたいです。

富山県氷見市立海峰小学校 「学校での取り組みの紹介/陸養プロジェクトから学んだこと」
【発表内容】
◆学校の取り組み: 
ヒラメのことを下級生にもっと知ってほしいと思い、ヒラメのクイズラリーを企画しました。ヒラメについてタブレットや本で調べ、「ヒラメは何を食べるでしょう?」等のクイズを考えました。クイズラリーの成績が良い人にはヒラメの餌やり体験ができるチケットを渡してコツを教えてあげました。 水の循環がうまくいかなかったことが原因で育てていたヒラメが1か月前に亡くなりました。話し合った結果お墓を作って埋めることになり、花や線香をあげました。 

◆学んだこと: 
・命の大切さを学んだ。生き物の命を頂いて食べていると学んだ。 
・ご飯を食べられることのありがたさを知った。料理をしてくださる方や農業・漁業をしているたくさんの人に感謝したい。 
・いただきます、ごちそうさまの本当の意味を知った。 
・命の尊さを学んだ。なんとなくいただきますと言っていたけれど、これからは命を頂いた魚たちのことを考えていただきますと言いたい。 

 
  • 第2部 海の資源についてみんなで考えよう<世界の海で起きているいろいろな問題>
■海について考えるグループワーク
今世界の海で起きている問題を共有し、「海の恵みを守っていくためにはどんな行動が大事なのか」を各グループでディスカッションし、発表してもらいました。
<世界の海で起きているいろいろな問題>
・プラスチックごみが海の生き物に大きな影響を与えている
・温暖化の影響で海水温が上がって、お魚が獲れなくなっている
・養殖で魚を育てる人、漁をする人が、どんどん少なくなっている
→2050年には、魚が食べられなくなるかもしれない!


【 全体発表 】
◆上原小学校6-1
・世界全体で行動する。世界中の問題として考える。海はごみ箱じゃないとインターネットに投稿する。 
・魚の獲り方を改める、獲りすぎに注意する。養殖をして魚を増やす。 
・プラスチックの量を減らす。プラスチックを別のものに変えて何度も使う。プラスチックの生産を減らす。 
・魚の命を平等に考える。魚が減っていることを知らせるポスターやクイズや動画を作る。 
◆上原小学校6-2
・海に紙などのごみを捨てない。 
・プラスチックをほかのものに変える、エコペットボトルなどをつくる。 
・魚を獲りすぎない。 
・海にごみを捨てない。海のごみを拾う。ごみを拾う会を行う。海にごみ箱を置く。 
・養殖を積極的に行う。外来種を捕まえる。
◆弘道小学校6-1
・養殖業や海に関心を持ち、3Rに取り組む。 
・自分たちでごみを減らす意識を持つ。 
◆弘道小学校6-2
・ごみを減らす。リサイクルをしたりプラスチックごみを減らしたりする。 
・危機感を高める宣伝をする。 
・魚を減らさないように3Rを積極的に行ってごみを減らし、未来の海に携わる下級生たちに、海を守る知識を伝える。 
◆大日向小中学校 5年生
・3Rを行う。 
・買い物でマイバッグを使う。プラスチックごみを減らす。 
◆大日向小中学校 6年生
・海の恵みを守るためにごみを捨てない。物を残さない。そもそも海に行かない。CO2など環境破壊のもとを減らす。 
◆大日向小中学校 中学1年生
・命に感謝して残さず食べる。 
・プラスチックを減らす。 
・養殖をする。 
・ごみを少なくする技術を開発する。船を電気にする。 
◆灘浦小学校
・プラスチックをなくすためにパンフレットをつくる。ポイ捨てをしない。海にごみを捨てない。ごみ拾いをする。キャンプ等でごみを持ち帰る。 
・養殖で獲る量を決める。小さい魚は逃がす。 
・一番賛成意見が多かったのは「プラスチックを捨てたら100万円払う」という法律を作ること。 
◆海峰小学校
・ごみを出さない。食品を無駄にしない。 
・ごみも食品ロスも減らすことで海の恵みを守ることに繋がると考えた。 
 
  • JCO斉藤先生ご挨拶
学校ごとに、取り組んできた内容が色濃く出ていたと思います。地元の海のことを学んだうえで、海の未来について考えられたことは良い経験になったと思います。また、生育の途中でヒラメが亡くなってしまった学校においては、養殖の難しさを肌で感じたと思います。それを乗り越えて命の意味を考える機会を持てたことは、今後の財産となっていきます。これからも命に感謝し、海に感謝し、海の恵みの大切さを忘れないでいてもらえれば幸いです。

<団体概要>

陸養プロジェクト実行委員会
「陸上養殖」に焦点を当て、児童が小学校で実体験するプロジェクトは、海の魚を子供たちが自ら育て・考え・行動することで生命の大切さを学ぶこと。陸上養殖を通して水産資源の貴重さや、自分たちが住む地域の海の問題についても学び成長していくことを目的に活動しています。
https://rikuyou.uminohi.jp/

2018年4月
陸養プロジェクト実行委員会発足

2018年 9月~2019年3月
青森市、東京渋谷区、富山市、愛媛県西予市、長崎市の5地区6小学校で陸養プロジェクトを実施。5年生児童が、学校内で海水魚を稚魚から成育。期間中、専門家から養殖や魚の生態・成育、地元の海に関する環境問題などを学ぶ。

2020年 7月~2021年3月
青森市、東京渋谷区、台東区、千葉県野田市、富山市、愛媛県伊予市、長崎市の6エリア7校に広げて展開。コロナ禍におけるリアル体験プログラムとして、東京都世田谷、台東区、栃木県宇都宮市、静岡県浜松市、埼玉県春日部市の5校でも実施。

2021年9月~
東京都渋谷区、足立区、富山県氷見市、長野県佐久穂町の4エリア5校で実施。

日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/

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会社概要

URL
https://uminohi.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都港区赤坂2-14-4  森崎ビル3階
電話番号
03-6441-2561
代表者名
渡邉友弘
上場
未上場
資本金
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設立
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