大阪・関西万博や大阪IR及び物流問題を見据えた、陸上養殖事業の新たな展開について
~大阪の陸上養殖企業同士の資本業務提携と陸上養殖場の整備~
株式会社JR西日本イノベーションズ(本社:大阪府大阪市、社長:川本 亮、以下「イノベーションズ」という。)は、日本の魚を守り次世代に残る持続的な水産業を築くという志のもと、大阪で陸上養殖に取り組む株式会社陸水(本社:大阪府堺市、社長:奈須 悠記、以下「陸水」という。)に出資を行いました。
またこれを契機に、大阪・関西万博や大阪IR及び物流問題を見据え、陸水が大阪に陸上養殖場を整備することといたしましたのでお知らせいたします。
今回の資本業務提携により、JR西日本グループの陸上養殖に関わる知見やさまざまな地域・パートナーとのネットワークと、陸水の水産業に関わる技術・ノウハウや幅広い事業を掛け合わせ、陸上養殖を日本全国に展開してまいります。
これにより、JR西日本グループの「長期ビジョン2032」に掲げた「持続可能な社会」の実現に貢献してまいります。
1.資本業務提携について
(1)出資目的
陸上養殖事業を通じた地域の活性化と持続可能な社会の実現
(2)出資方法
第三者割当増資
(3)連携事項
・陸上養殖場の整備・生産
・陸上養殖水産物「PROFISH(プロフィッシュ)プレミアムオーガニックフィッシュ ※」の共同販売
・水産物の加工、物流等
※JR西日本グループの陸上養殖水産物認証ブランド
2.大阪の陸上養殖場整備について
(1)整備目的
・関西にお住まいのお客様はもとより、大阪・関西万博や大阪IRなどで
関西に来られるお客様に、大阪で育てた水産物を召し上がっていただくことを通じて、
陸上養殖の認知を広めるため。
・大消費地の大阪で生産する“都市産都市消”型陸上養殖に取り組み、鮮度の確保と物流の
長距離輸送による人手不足への対応・二酸化炭素排出量の削減を行うため。
(2)整備場所
大阪府泉南郡岬町深日
(3)敷地面積
約3,600㎡
(4)養殖魚種
トラフグ、サーモン等
(5)スケジュール
2024年2月頃一部稼働、2024年4月頃サーモン試験出荷
2024年夏頃本格稼働、2024年11月頃トラフグ出荷
今回ご案内の取り組みは、SDGsの17のゴールのうち、特に2番、8番、9番、13番、14番、15番に貢献するものと考えています。
【会社概要】
会社名 |
株式会社陸水 |
所在地 |
大阪府堺市堺区新町1-25 |
代表者 |
代表取締役 奈須 悠記 |
設立 |
2021年5月 |
事業内容 |
水産物の養殖・買付・加工・販売・運搬 漁業・養殖関連設備素材の販売 飲食店事業 養殖コンサルタント |
企業URL |
会社名 |
株式会社JR西日本イノベーションズ |
所在地 |
大阪市北区大深町1-1 (We Work LINKS UMEDA 8F) |
代表者 |
代表取締役 川本 亮 |
設立 |
2016年12月 |
事業内容 |
コーポレートベンチャーキャピタルの運営 新規事業創出および事業運営 |
企業URL |
「PROFISH プレミアムオーガニックフィッシュ」の取組概要
JR西日本グループは、さまざまな地域・パートナーとともに陸上養殖に挑戦し、産業振興・雇用創出による地域活性化とSDGs達成による社会課題解決に取り組み、「持続可能な社会」の実現に貢献してまいります。
【陸上養殖の意義】
①地域に特色ある産業を興し雇用を創出するほか、新たな地域産品を創り出し、地域活性化・地域共生に貢献します。
②安全・安心・新鮮で美味しい水産物を流通できる仕組みを構築し、「日本の食文化」を守ります。
③水産資源を作り育てることで、海と海洋資源を保全するとともに、将来にわたり安定かつ持続可能な食糧を確保します。
【PROFISH プレミアムオーガニックフィッシュの名称について】
自然濾過された地下海水等、水質に優れた自然由来の水にこだわり、適正な管理下で持続的な生産に資する生産手法の陸上養殖であること、また生産履歴の管理や寄生虫やウィルス等に関する水産物の個体検査等も行い安全・安心を担保している水産物であることから、「PROFISH プレミアムオーガニックフィッシュ」と命名しました。「PROFISH」は、「PREMIUM」の「PR」、「ORGANIC」の「O」、「FISH」を組み合わせたもので、選び抜かれた(=「PRO(プロ)」)水産物(=「FISH(フィッシュ)」であることを表しています。
【ロゴタイプについて】
円を使ったシンプルなロゴデザインで、「安心感」や「親しみやすさ」を表しています。またロゴデザインの中に、プレミアムの頭文字「P」とオーガニックフィッシュの頭文字「O」、「魚(FISH)」のモチーフを入れ込むことで、「PROFISH プレミアムオーガニックフィッシュ」の認証マークとなるようデザインしています。
シンボルマークの2つの重なる円は、海ではなく陸上で魚を育てる水槽を表すとともに、「∞(無限大)」のマークも表し、陸上養殖の「持続可能性」を象徴しています。
※WEBページ (URL) https://www.westjr.co.jp/life/profish/
【対象の水産物】
・お嬢サバ(マサバ) (鳥取県岩美町)
・べっ嬪(ぴん)さくらます うらら(サクラマス) (富山県射水市)
・大吟(だいぎん)雅(が)とらふく(トラフグ) (山口県長門市)
・白雪ひらめ(ヒラメ) (鳥取県米子市、愛知県田原市、長崎県五島市)
・クラウンサーモン(トラウトサーモン) (鳥取県倉吉市、長崎県五島市)
・ぽちゃかわハギ(本カワハギ) (島根県出雲市、静岡県静岡市)
・プロフィッシュ アカアマダイ(仮称) (長崎県五島市)
・プロフィッシュ 本クエ(仮称) (長崎県五島市)
・陸水トラフグ(トラフグ) (大阪府岬町)
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