【東京都美術館】企画展「つくるよろこび 生きるためのDIY」関連プログラムのお知らせ
誰もが持つ創造性に目を向け自分なりの方法で「よりよく生きる」ことを考えるDIY (Do It Yourself/自分でやってみる)の展覧会<会期:2025年7月24日(木)~ 10月8日(水)>

DIYの手法や考え方に関心を寄せる、5組の現代作家と2組の建築家をご紹介する「つくるよろこび 生きるためのDIY」展。本展では様々な関連プログラムを実施します。制作の様子や作品について出品作家からお聞きするアーティスト・トーク、出品作家によるワークショップ、好きな毛糸や布をオーダーして繊物を楽しめる《織物BAR》など、会期を通じて本展を多角的に味わうためのプログラムをラインアップしています。
関連プログラム一覧
●アーティスト・トーク ダンヒル&オブライン 開催日: 7月27日(日)
●DIYライブ by 伊藤聡宏設計考作所 + スタジオメガネ建築設計事務所
①伊藤聡宏、宮澤祐子・横溝惇(スタジオメガネ建築設計事務所) 開催日:7月26日(土)
②青木彬(インディペンデント・キュレーター) 開催日:8月16日(土)
③若木くるみ 開催日:8月22日(金)
④瀬尾夏美、野口健吾 聞き手:永井玲衣(作家) 開催日:9月14日(日)
⑤伊藤喜彦(東京都立大学 准教授) 開催日:9月26日(金)
⑥久村卓、ダンヒル&オブライエン 開催日:10月5日(日)
●ワークショップ
①若木くるみ 版画ワークショップ 開催日: 8月22日(金)
②瀬尾夏美 聞き書きワークショップ 開催日: 9月21日(日)
③ダンヒル&オブライン 彫刻ワークショップ 開催日: 9月27日(土)
●キッズ+U18デー 開催日:8月25日(月)
●織物BAR 開催日:7月25日(金)、8月1日(金)、8月8日(金)、8月22日(金)、8月29日(金)、
9月5日(金)、9月12日(金)、9月19日(金)、9月26日(金) 、10月3日(金)
※各プログラムの詳細は下記およびウェブサイトをご覧ください。
ウェブサイト https://www.tobikan.jp/diy/event.html
関連プログラム詳細
●アーティスト・トーク ダンヒル&オブライン
出品作家のダンヒル&オブライエンが制作の様子や本展の出品作品についてお話しします。
日時:7月27日(日) 14:00~16:00
登壇:マーク・ダンヒル、タミコ・オブライエン
会場:東京都美術館 講堂
参加費:無料
定員:225名
※事前申込制(先着順で定員に達し次第申込締切)
※日英逐次通訳、手話通訳つき
https://www.tobikan.jp/diy/event01.html
●DIYライブ by 伊藤聡宏設計考作所 + スタジオメガネ建築設計事務所
本展に出品する建築家チームによる企画。多様なゲストが「DIY」「つくる」「生きる」といったテーマについて話します。
日時:①7月26日(土) 14:00~15:30 伊藤聡宏、宮澤祐子・横溝惇
(スタジオメガネ建築設計事務所)
②8月16日(土) 14:00~15:30 青木彬(インディペンデント・キュレーター)
③8月22日(金) 14:00~15:30 若木くるみ
④9月14日(日) 10:30~12:00 瀬尾夏美、野口健吾 聞き手:永井玲衣(作家)
⑤9月26日(金) 18:00~19:30 伊藤喜彦(東京都立大学 准教授)
⑥10月5日(日) 14:00~16:00 久村卓、ダンヒル&オブライエン
会場:東京都美術館 ギャラリーB(企画棟 地下3階)
参加費:無料(当日有効の展覧会チケットが必要)
定員:各回25名
※日英逐次通訳(⑥のみ)
※手話通訳つき
※定員になり次第、受付を終了
https://www.tobikan.jp/diy/event02.html
●ワークショップ
出品作家によるワークショップです。
日時:①8月22日(金) 10:00~12:00 若木くるみ 版画ワークショップ
②9月21日(日) 13:00~15:00 瀬尾夏美 聞き書きワークショップ
③9月27日(土) 14:00~16:00 ダンヒル&オブライン 彫刻ワークショップ
会場:東京都美術館 スタジオ(交流棟2階)
参加費:無料
※手話通訳をご希望の方は申込時にお知らせください
※日英逐次通訳(③のみ)
※定員になり次第、受付を終了
https://www.tobikan.jp/diy/event03.html
●キッズ+U18デー
18歳以下の方とその保護者のために休室日を特別にオープンします。夏休みの1日を涼しい美術館で楽しみませんか?
日時:8月25日(月) 10:00~15:00(入室は14:30まで)
会場:東京都美術館 ギャラリーA・B・C
対象:18歳以下の方とその保護者
小学校3年生以下は保護者同伴での入室をお願いします。
大人(大学生以上)のみでの入室はできません。
参加費:無料
※当日展示室では「とびらボード」(磁気式お絵描きボード)を貸し出します。
https://www.tobikan.jp/diy/event04.html

作家紹介(展示順)
若木くるみ WAKAKI Kurumi

1985年北海道生まれ。京都市立芸術大学で木版画を専攻。卒業後、版画という技法を拡張し、自らの身体を版として用いるインスタレーションやパフォーマンス作品など、多様な表現を展開する。2009年には岡本太郎現代芸術賞を史上最年少で受賞。近年は、版画ならではの「摺る」という行為に立ち返り、空き缶や歯磨き粉のチューブなど、日用品を版として再利用する作品を手がけている。本展では、主に作家自身の自宅にある物を使い、身近な素材から新しいイメージを生み出す実験的な版画作品を発表する。


瀬尾夏美 SEO Natsumi

1988年東京都生まれ。土地の人びとの言葉と風景の記録を考えながら、絵や文章をつくっている。2011年、東日本大震災のボランティアを契機に、映像作家の小森はるかとのユニットで制作を開始。2012年から3年間、岩手県陸前高田市で暮らしながら、対話の場づくりや作品制作を行なう。2015年、宮城県仙台市で土地との協働を通した記録活動をするコレクティブ「NOOK(のおく)」を立ちあげる。現在は江東区で「studio04」を運営しながら、 過去の災禍の記録をリサーチし、それらを活用した表現を模索する協働プロジェクト「カロクリサイクル」も手がける。本展では、災禍の記憶を胸に生きる人々の営みを捉えたドローイング、絵画、文章などを展示する。


野口健吾 NOGUCHI Kengo

1984年神奈川県生まれ。写真家。東京藝術大学大学院美術研究科を修了後、路上生活者、バックパッカー、巡礼者、インドのチベット難民、ネパール地震に直面した辺境の村の家族など、多様な人々を撮影しながら、写真・映像作品を制作している。本展では、日本の都市の片隅で生きる人々の姿を捉えた「庵の人々」シリーズを展示する。創意工夫により生活を築く庵主たちの人間模様とともに、ブルーシートや廃材など身近な素材を組み合わせてDIY的につくられた庵の様相に焦点を当てる。


ダンヒル&オブライエン Dunhill and O’Brien

ロンドンを拠点とするマーク・ダンヒルとタミコ・オブライエンは、1998年からアーティスト・デュオとして共同制作を行う。二人は、個々の好みや従来の彫刻制作に伴う複雑な工程にとらわれることなく、協働の難しさと可能性を創造の糧とし、思いがけない発見をもたらしながら表現活動を展開する。独自の装置を作ったり、パフォーマンスや他者との共同作業を取り入れたりしながら作品を生み出している。本展では、彫刻とDIYの垣根を超え、複数のセクションで構成されるインスタレーションを制作する。


久村卓 HISAMURA Taku

1977年東京都生まれ。多摩美術大学彫刻学科卒業。ヘルニア発症がきっかけとなり、心身ともに軽さを重視した制作を模索する中で、ハンドメイドからDIYクラフトまで、美術の周縁に位置する技法や素材を積極的に採用するようになる。控え目な手つきで変化を生み出しながら、従来の美術制度の枠組みを問いかけるような作品を制作している。本展では、手芸による「着られる彫刻」や、既製品を装飾として取り込んだレディメイドの手法で制作されたベンチなどを展示する。


伊藤聡宏設計考作所 Akihiro Ito Architects

一級建築設計事務所。長野県を拠点とし、空き家の調査・利活用、地場の職人技術(漆芸・木工など)の紹介、手工芸品の製作、農作物や消費材の自給生産など、建築を軸に地域の環境風土や暮らしに新たな関係性をつくる幅広い活動を行っている。主な活動に「誰でもできる建築教室」、「麻太の家」、「奈良井とおいち」などが挙げられる。本展では、多摩市を拠点に活動するスタジオメガネ建築設計事務所と協働し、来場者がそれぞれに本展のテーマについて考えるためのプラットフォームを構想する。


スタジオメガネ建築設計事務所 studiomegane architects

一級建築設計事務所。多摩ニュータウンの商店街に事務所を構える。設計事務所を地域に開き、アートやデザインに従事する人々並びに地域住民と共に、多様な人が関われるオルタナティブ空間「STOA」を自主運営している。地域に開かれた文化の発信拠点を目指すSTOAは、未完成のままに地域と反応しながら変化することを大切にしている。また、消費を⽬的とせず、訪れる⼈が思想に耽ることができる場を⽬指している。本展では、長野県を拠点に活動する伊藤聡宏設計考作所と協働し、来場者がそれぞれに本展のテーマについて考えるためのプラットフォームを構想する。
STOAの活動風景(多摩市)小豆島に展開するSTOAの改修風景


開催概要
●展覧会名 つくるよろこび 生きるためのDIY
●会期2025年7月24日(木)~10月8日(水)
●会場東京都美術館 ギャラリーA・B・C
●休室日 月曜日、9月16日(火)
※ただし、8月11日(月・祝)、9月15日(月・祝)、9月22日(月)は開室
●開室時間 9:30~17:30、金曜日は9:30~20:00 *入室は閉室の30分前まで
●観覧料 一般 1,100円 / 大学生・専門学校生 700円 / 65歳以上 800円
※18歳以下、高校生以下無料
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料
※18歳以下の方、高校生、大学生、専門学校生、65歳以上の方、各種お手帳をお持ちの方は、いずれも証明できるものをご提示ください
※事前予約は不要。ただし、混雑時に入場制限を行う場合があります
※同時期開催の特別展「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」(東京都美術館)のチケット提示にて、各料金より300円引き
※都内の小学・中学・高校生ならびにこれらに準ずる者とその引率の教員が学校教育活動として観覧するときは無料(事前申請が必要)
●主催 東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)
●助成 大和日英基金
●問合せ先 東京都美術館 03-3823-6921
最新情報は展覧会公式サイトをご覧ください https://www.tobikan.jp/diy
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像