「チームラボ ボタニカル ガーデン 大阪」、オープンから約1ヶ月で来場者数10万人を突破。夜の長居植物園をアート空間に変える野外ミュージアム、常設開催中。
大阪府大阪市の長居植物園で、7月29日(金)にオープンしたチームラボによる夜の野外ミュージアム「チームラボ ボタニカルガーデン 大阪」は、9月3日(土)に来場者数10万人を突破しました。来場者に実施したアンケート*によると、約半数は、長居植物園への訪問が初めてで、更にそのうち半数は、長居植物園について、ミュージアムへの来場を機に初めて知ったことが分かりました。
1974年に開園した長居植物園は、広さ約24万㎡、中央には大きな池があります。草花や木々が季節と共に移り変わり、今では多くの野鳥が生息しています。「チームラボ ボタニカルガーデン 大阪」は、その草木そのものや、園内に生息する鳥のふるまいを使い、吹く風や雨、そこにいる人々のふるまいの影響を受けてインタラクティブに変化する作品群からなる、夜の常設展。アート空間は、春夏秋冬、植物園の四季と共に移り変わり、10月は《光色の草原 - カピラリス》のカピラリスがピンク色に紅葉し、穂をなびかせる姿も見られます。また、今後も、季節限定の植物を生かした作品が随時登場する予定です。*「チームラボ ボタニカルガーデン 大阪」のチケットを公式サイトから購入した方を対象に実施したアンケート調査より(調査期間:2022年7月29日 - 9月15日)、回答者数1388人
長居植物園は、野球場などを備えた総合公園として1944年に開園した長居公園内にあります。1974年の開園から50年経ち、今では多くの野鳥が生息し、オオタカやフクロウも目撃されます。オオタカやフクロウは食物連鎖の頂点に位置する生物で、健全な生態系がないと生きていけないと言われています。つまり、大都市の中に、人工的につくられた植物園とその中央の池が、人と共に生態系をつくっており、人も含めた都市の中の人工生態系とも言えるのです。
これまで人間がつくってきたものは、石ころのように、それ自体で安定的な構造を持っています。そのため、外界から遮断され密封された箱に入れても存在し続けます。しかし、生命はそれとは違い、閉じた箱に入れられると存在を維持できません。生命は自ら安定的な構造をもっていないのです。生命は、外部から食物として物質とエネルギーを取り込み、物質を排出し、エネルギーを外に散逸させながら、秩序構造を維持しています。生命の構造は、そのもの自体ではなく、それらと連続する環境によってつくられています。つまり、生命の存在の輪郭は、肉体の物理的な境界面ではなく、それらと連続する環境も含めた曖昧なものなのです。
長居植物園で展示する、草木そのものや、ここに生息する鳥のふるまいを使った作品群は、草木や鳥が存在することで、存在しています。その草木や鳥は、植物園の森や池、生態系と切り離せず、環境が維持されなければ存在しません。つまり、環境が維持されなければ、作品も消えてなくなってしまいます。作品群の存在の輪郭は、作品の物質的な境界面ではなく、周辺の環境に対して連続的で曖昧なのです。
そして、作品は、吹く風や雨、そこにいる人々のふるまいの影響を受けてインタラクティブに変容し、環境と人々を作品の一部にしていき、人々と作品、草木、森や池、生態系や環境が、境界なく連続していきます。
チームラボは、この展示において、人々の意識が、作品そのものから環境に広がっていく場を模索していこうと思っています。
チームラボ ボタニカルガーデン 大阪
https://www.teamlab.art/jp/e/botanicalgarden/
#チームラボボタニカル
2022年7月29日(金) - 常設
長居植物園 (大阪市東住吉区長居公園1-23)
https://goo.gl/maps/xD5v3uhCg1kHBgBW7
ハイライト動画: https://youtu.be/P0NcRNp3Vjo
長居植物園: https://botanical-garden.nagai-park.jp/
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