真保裕一氏渾身の歴史巨編――『平家物語』へ続く知られざる軍記。武者の時代を拓いた源義家の謎が、ミステリ的思考で、いま解き明かされる! 『源家物語』徳間書店より発売!
2025年7月2日(水)、全国の書店・ネット書店で発売!
株式会社徳間書店 (本社:東京都品川区上⼤崎 代表取締役社⻑:⼩宮英⾏)は、真保裕一氏の書下し歴史巨編『源家物語』(https://www.tokuma.jp/book/b665124.html)を7月2日(水)に発売いたします。

この男、「天下第一の武勇の士」か、「積悪の罪人」か――。
『平家物語』の中に、源家という呼称が出てくることはほとんど知られていません。平家と並んで武家の棟梁と讃えられた源義家の一門を、源家と呼んだのです。
その源義家は、右大臣・藤原宗忠の『中右記』の中で、「天下第一の武勇の士。誠の大将軍なり」と評されながら、死去の二年後には「多くの罪なき者を殺す。積悪のあまり、ついに子孫に及ぶ」と批判されている。その謎に満ちた生涯を余すことなく描くとともに、源氏と平氏の隠された謎を明らかにする物語です。
■あらすじ
時は、平安後期――。
長く朝廷を牛耳ってきた藤原道長が没して、嫡男の頼通が関白に就任する。
そのころ関東では、平忠常の乱が勃発し、同族の平直方が追討使として下向するが、平定できずに解任される。続いて追討使に選ばれたのが、源頼信だった。関東へ下るとともに計略を駆使して、見事に乱を収めてみせる。
その息子の頼義は、追討使を解任された平直方の娘を娶る。武者の時代を切り拓いた義家の母は、平氏の生まれだったのだ。頼義は鎌倉の地を受け継ぎ、義家が誕生する。のちに頼朝が幕府を開くこの地も、実は長く平氏が受け継いできた地なのだ。
その後、義家の息子が、祖父の頼義と同じように平氏の娘を娶り、平清盛の父親である忠盛の烏帽子親になっていることも、ほとんど知られていない。その忠盛の栄華を伝えるところから『平家物語』は幕を開けるのである。
義家は、奥州での厳しい戦いを二度も乗り越え、武者としての名声と武功を高めていく。
ところが、藤原北家と結ぶ義家一門を陥れる策略が密かに進んでいた――。
鎌倉幕府を開く頼朝の四代前の武者であり、その子孫は足利氏や新田氏、武田氏として栄えていく。征夷大将軍を受け継ぐ源氏の礎を築いた源義家。
だが、『平家物語』と同じく、源家までもが盛者必衰の結末を迎えてしまう……。
その波乱と謎に満ちた生涯と、歴史の裏に隠された真実を掘り起こし、大胆な推理を加えて描き出す歴史巨編の誕生です。
■著者の言葉(後記より抜粋)
義家にまつわる疑問は多い。後三年の役は、朝廷が見なしたように、義家の私戦なのか。妹の夫を配流し、殺した理由は何か。朝廷はなぜ八年後になって、砂金の未進を義家に督促したのか。ミステリ的な深読みを加えていけば、すべて理屈は通る。その推理をもとに、この『源家物語』を書いた。楽しんでいただけたなら、幸いである。
■著者プロフィール
真保裕一(しんぽ・ゆういち)
1961年東京都生まれ。91年『連鎖』で第37回江戸川乱歩賞を受賞。『取引』『震源』等の〈小役人〉シリーズで人気を博する。96年『ホワイトアウト』で第17回吉川英治文学新人賞受賞。97年『奪取』で第10回山本周五郎賞、第50回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。2006年『灰色の北壁』で第25回新田次郎文学賞受賞。『奇跡の人』『繋がれた明日』『共犯の畔』、歴史小説『天魔ゆく空』『真・慶安太平記』『百鬼大乱』等、著書多数。
■書誌

タイトル:源家物語
著者:真保裕一
定価:2310円(税込)
判型:四六判上製
ページ数:400ページ
発売:2025年7月2日(水)
ISBN:978-4-19-866021-5
【徳間書店】https://www.tokuma.jp/book/b665124.html
【Amazon】https://www.amazon.co.jp/dp/4198660212/
●本作は書下しです。
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