もうすぐ鬼祭!八町小学校で触れる地域の伝統技術 ~みんなで作ろう「鬼と天狗の張り子面」~
国の重要無形民俗文化財「豊橋鬼祭」に合わせ、豊橋市立八町小学校で「豊橋張り子」の鬼面と天狗面作りが行われました。5年生約60人が面作りを通して、地域の伝統文化・技術への理解を深めました。

東三河に春の訪れを告げる2日間【豊橋鬼祭】
天下の奇祭「豊橋鬼祭」は、安久美神戸神明社(あくみかんべしんめいしゃ)で毎年2月10日・11日の2日間にわたって行われる例祭です。
祭りのクライマックス「天狗と赤鬼のからかい」は、いたずらをする荒ぶる神・赤鬼を武神である天狗が懲らしめるというストーリー。追いつめられた赤鬼は、償いとしてタンキリ飴と白い粉を撒きながら境内から退散し、周辺の町内を練り歩きます。
この飴を食べると厄除けになり、夏病みしないと伝えられており、観客は粉で真っ白になりながら飴に手を伸ばします。

豊橋鬼祭会場で売られていた豊橋張り子面
面作りの講師には、「豊橋張り子」の技術継承に取り組む「豊橋張り子保存会」(加藤恵子代表)から4人が来校しました。
かつて鬼祭会場の露店で縁起物として豊橋張り子の鬼面や天狗面などが販売されていましたが、作り手であった男性が高齢を理由に引退したことから姿を消してしまいました。
その後、2017年に郷土玩具の研究や収集、普及などに取り組む「豊橋竹とんぼの会」が技術継承に乗り出し、現在は同会から独立した「豊橋張り子保存会」が、制作技術の継承や普及活動を行っています。今年の鬼祭会場でも、チャリティーとして張り子面を販売する予定です。
地元の豊橋市立八町小学校の児童たちはこの日に向け、粘土で作った型に紙を貼り重ね、面の土台作りに取り組んできました。
1月29日はいよいよ色付けの工程です。

まずは真っ白なお面に、ベースとなる色を刷毛で丁寧に塗っていきます。
赤や黒、緑など思い思いのアクリル絵の具を選んで塗る児童へ、保存会のメンバーは「鬼の角の裏側もしっかり塗って」と、仕上がりを左右するポイントを伝えていました。


続いて、目や口などの表情を細い筆で描き入れていきます。加藤代表が「自分のお面に命を吹き込むように集中して書いてください」と声をかけると、児童たちは見本と見比べながら、真剣な表情で面と向き合っていました。


中には実際に鬼祭に参加したことのある児童もいて、
「黒い影をしっかり書いて、天狗のかっこよさを表現しました!」
「彫りを深く見せて、迫力が出るように工夫しました!」
と、それぞれのこだわりを語りました。

国の重要無形民俗文化財に指定されている「豊橋鬼祭」。この八町校区全体で盛り上げている地域の祭りであり、たくさんの人が参加・運営にあたり、各町ごと役割を担っています。
鬼祭に登場する「赤鬼」と「天狗」のお面づくり体験を通して、技法継承に力を注ぐボランティアの方々の思いに触れることで、開催地である八町校区への思いを強くし、この誇り高い伝統文化の継承者として地域への愛着が育まれることを願います。
完成した面は後日、ニスを塗って仕上げた後、秋に市内で開催される「ええじゃないか豊橋まつり」で豊橋公園を彩る「子ども造形パラダイス」にて展示される予定です。
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