三井のシニアサービスレジデンス「パークウェルステイト」の住環境が交流・趣味・運動を後押し “活発な生活習慣“が健康寿命延伸を促す可能性
【横浜国立大学・安藤孝敏名誉教授監修 シニア世代の生活実態調査】
三井不動産レジデンシャル株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:嘉村徹)は、三井のシニアサービスレジデンス パークウェルステイトの住環境が入居者の健康寿命へ与える影響を検証するため、全国6箇所のパークウェルステイト入居者とパークウェルステイトにお住まいでない全国の75歳以上シニア世代(以下、「一般シニア」)を対象に生活実態に関するアンケート調査を実施しました。
本調査の結果、パークウェルステイト入居者は、友人や趣味の数、交流頻度や運動習慣において一般シニアを上回り、日々の生活において活発な活動・交流を持っている傾向にあることが明らかとなりました。こうした背景には、パークウェルステイトの充実した共用部の存在や、多彩なサークル活動・イベントへの積極的な参加が大きく寄与していると考えられ、これらの生活習慣は、健康寿命の延伸にもつながる可能性が示されています。社会老年学の専門家で、高齢者の生活にかかわる様々な問題・課題の解決に取り組んでいる横浜国立大学・安藤孝敏名誉教授による考察とあわせて、調査結果を公表いたします。
今後も、三井不動産レジデンシャルの全住宅事業のブランドコンセプトである「Life-styling × 経年優化」のもと、多様化するライフスタイルに応える商品・サービスを提供するとともに、安全・安心で快適にくらせる街づくりを推進し、持続可能な社会の実現・SDGsへ貢献してまいります。


調査レポートのポイント |
---|
1.パークウェルステイト入居者、一般シニアを上回るアクティブな生活実態が判明 2.交流や活動習慣を促進するパークウェルステイトの住環境 3.横浜国立大学・安藤孝敏名誉教授が解説 高齢者の孤独感軽減と健康寿命延伸に寄与するパークウェルステイトの価値 |
1.パークウェルステイト入居者、一般シニアを上回るアクティブな生活実態が判明
<本調査の背景・結果>
日本は急速に高齢化が進み、孤独死などの課題が深刻化しています。警視庁の発表によると、2024年に自宅で亡くなった一人暮らしの人は76,020人。そのうち65歳以上が58,044人(約76%)を占め、死後8日以上経過して発見されたケースは15,630人に上りました※1。
こうした中、三井不動産レジデンシャルのシニア向けサービスレジデンス「パークウェルステイト」は、2019年のパークウェルステイト浜田山を開業以来、全国で6レジデンスを展開。フィットネスやパーソナルトレーニング、多彩な「ディスカバリープログラム」などを通じて、入居者が健やかに、楽しく暮らせる仕組みを整えてきました。今回の調査は、これらの取り組みが入居者の生活や健康にどう役立っているかを検証し、高齢社会の課題解決の貢献に寄与しているのかを探ることを目的としています。
調査の結果、パークウェルステイト入居者は趣味や運動の参加率が一般シニアより高く、このような活発な活動はパークウェルステイトの住環境が後押ししていると考えられ、健康寿命の延伸に寄与する可能性が示されました。
趣味や運動は、生活を豊かにするだけでなく、将来の介護リスク低減や健康寿命の延伸にもつながることが研究で示されています。JAGES(日本老年学的評価研究)の調査※2によれば、趣味や運動の会に定期的に参加する高齢者は要支援・要介護認定リスクが最大24%低いことが確認されています。
(1)パークウェルステイト入居者は「友人の数」「交流頻度」「会話の長さ」が一般シニアを上回る結果
調査の結果、家族・親族以外の友人の数は、一般シニアが平均4.4人に対し、パークウェルステイト入居者は5.5人とより多いことがわかりました。
友人との交流頻度においても、パークウェルステイト入居者は突出しています。週に2回以上交流している人の割合は50%を超え、一般シニアの約30%と比べても圧倒的に高い結果となりました。
友人との会話時間においても、パークウェルステイト入居者は一般シニアを上回っています。パークウェルステイト入居者で1日の会話時間が「5分未満」と答えた人は10.3%に対し一般シニアは22.5%、一方で「30分以上」と回答した人は39.2%と、一般シニア(26.1%)の約1.5倍に上りました。こうした結果は、ダイニングや大浴場、フィットネスなど共用部を通じて自然に会話が生まれる環境によるものと考えられます。



(2)パークウェルステイト入居者は一般シニアに比べ趣味の数・ウォーキング回数が約1.3倍と際立つ結果に
趣味や運動の面でも、パークウェルステイト入居者は一般シニアを上回る活発さを示しました。友人との交流方法として「趣味のサークルや教室に参加する」と回答した割合は、一般シニアの33.6%に対し、パークウェルステイト入居者は47.8%と約1.5倍。内容も文化系から運動系、知的活動まで幅広く多彩でした。さらに趣味の数は、一般シニアが平均3.4個に対し、パークウェルステイト入居者は4.4個とより多い結果となりました。
また、健康を支える運動習慣についても、パークウェルステイト入居者は月平均9.7回と、一般シニアの7.6回を上回り、より高い運動意識を持っていることが示されました。



2.交流や活動習慣を促進するパークウェルステイトの住環境
こうした活発な暮らしを支えているのが、パークウェルステイトの住環境です。共用部やフィットネス、サークル・イベントなどを通じ、「健美」「喜楽」「活躍」をテーマに多彩なプログラムを展開しています。
(1)毎日の生活を彩る大浴場やライブラリー、フィットネスルームのほか、交流が愉しめるカフェ等の充実した共用部
ラウンジや大浴場、ライブラリー、フィットネスなど充実した共用施設に加え、一部レジデンスにはクラブバーラウンジや入居者同士や地域との交流を育むカフェを備えています。
(2)ひと月当たり延べ4,000人以上が参加※3、独自開発の健康促進運動プログラム「健美体操」
「健美体操」の他にも椅子に座ったまま実施できる体操や、ヨガ等、体力や身体状況に応じて誰もが安心して参加できるプログラムがあり、運動を無理なく継続できることが大きな特長です。
(3)75のサークル活動に延べ800人以上が参加※3、趣味や交流の機会が活発
活動内容は、麻雀・囲碁・将棋といった頭の体操から、絵画・コーラス・写経などの文化系、さらにビリヤード・社交ダンス・ゴルフといった運動系まで多岐にわたります。1つのサークルに20~30名が参加する例も多く、幅広い仲間づくりの場となっています。
(4)パークウェルステイト主催 毎月開催される多彩なイベントと入居者の活躍
各レジデンスでは、パークウェルステイトが主催する音楽コンサートや季節行事、映画鑑賞会、健康セミナーなど多彩なイベントを毎月開催しており、1回あたり数十人から100人超規模で多くの入居者が参加しています。




3.横浜国立大学・安藤孝敏名誉教授による解説
高齢者の孤独感軽減と健康寿命延伸に寄与するパークウェルステイトの価値
今回の調査結果について、社会老年学の専門家で、高齢者の生活にかかわる様々な問題・課題の解決に取り組んでいる横浜国立大学・安藤孝敏名誉教授に監修頂き、結果についての考察をいただきました。
■横浜国立大学・安藤孝敏名誉教授

専門分野:社会老年学、高齢者心理学、人と動物の関係学
イノベーションの視点から、近未来の超高齢社会のあり方を構想し、高齢者の生活に関わる多様な課題の解決に取り組んでいます。特に、普通に暮らしている高齢者の視点を重視した実証研究を推進するとともに、心の健康や社会参加を支える実践的な支援にも力を注いでいます。

<調査結果が示す、パークウェルステイトに入居するメリット> 高齢者の孤独感や健康状態は、交流の頻度や趣味の有無、住環境など、さまざまな要因によって左右されます。孤独を防ぎ、健康を維持するためには、社会的なつながりを持ち続けることが不可欠です。 三井不動産レジデンシャルが展開するシニアレジデンス「パークウェルステイト」は、シニア世代が安心・快適に、そして自分らしく暮らせるよう、良好な住環境と多様なサービスを提供しています。パークウェルステイトには、入居者が趣味や交流を楽しめるように、多彩な共用スペースが整備されており、自由参加型のアクティビティも充実しています。これらの活動を通じて、新しい仲間との交流が自然に生まれています。 調査結果ではパークウェルステイトの入居者は交流が活発で、「10人以上」友人がいると回答した方は一般シニアの約1.5倍、「週4回以上」友人と交流する人の割合は一般シニアに比べて約2.4倍でした。サークル活動やイベントなどを通じて新しい人間関係が築かれ、活発な交流が孤独感の軽減に大きく貢献していると考えられます。さらに、パークウェルステイトでは、ペットとの同居も可能です※4。ペットとの暮らしが精神的な安定や生活の張り、孤独感の軽減に寄与するという研究結果もあり、入居者にとって有益な環境です。 パークウェルステイトのように趣味や活動への参加を支援することで、孤独感の軽減、健康寿命の延伸につながる可能性があります。高齢者が安心して、豊かに暮らせるパークウェルステイトは、こうした支援を包括的に提供する場として、今後ますます重要な役割を担っていくでしょう。 |
<注釈>
※1 令和6年中における警察取扱死体のうち、自宅において死亡した一人暮らしの者について 警視庁
https://www.npa.go.jp/news/release/2025/20250401002.html
※2 井手一茂(千葉大学)種類別の社会参加頻度の介護予防効果は!? JAGES Press Release No: 376-23-8
※3 2025年7月時点
※4 ペット飼育にあたっては規約がございます。
【調査概要:三井不動産レジデンシャル 現役/シニア世代の生活実態調査】
調査対象者:一般シニア(75歳~96歳、平均81歳):400名
パークウェルステイト入居者(63歳~98歳、平均81歳):1,600名中370名回答
調 査 方 法:インターネット調査、アンケート調査
調 査 期 間:2025年7月25日〜8月8日
【三井不動産グループのサステナビリティについて】
三井不動産グループは、「共生・共存・共創により新たな価値を創出する、そのための挑戦を続ける」という「&マーク」の理念に基づき、「社会的価値の創出」と「経済的価値の創出」を車の両輪ととらえ、社会的価値を創出することが経済的価値の創出につながり、その経済的価値によって更に大きな社会的価値の創出を実現したいと考えています。
2024年4月の新グループ経営理念策定時、「GROUP MATERIALITY(重点的に取り組む課題)」として、
「1.産業競争力への貢献」、「2.環境との共生」、「3.健やか・活力」、「4.安全・安心」、「5.ダイバーシティ&インクルージョン」、「6.コンプライアンス・ガバナンス」の6つを特定しました。これらのマテリアリティに本業を通じて取組み、サステナビリティに貢献していきます。
【参考】
・「グループ長期経営方針」
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/innovation2030/
・「グループマテリアリティ」
https://www.mitsuifudosan.co.jp/esg_csr/approach/materiality/
■三井不動産レジデンシャル「カーボンニュートラルデザイン推進計画」について
https://www.mfr.co.jp/content/dam/mfrcojp/company/news/2022/0315_01.pdf
すまいの高性能・高耐久化による省エネルギーの実現や、再生可能エネルギーの導入を促進するとともに、ご入居後のくらしにおいても、楽しみながら省エネルギー行動等の環境貢献に取り組んでいただけるようなサービスの提供を推進し、すまいとくらしの両面からカーボンニュートラルの実現を目指していきます。
すべての画像