【かぐや姫×森見登美彦】面白くないわけがない!竹林をこよなく愛する大人気作家による新訳決定版!『竹取物語』森見登美彦 現代語訳、河出文庫から3月6日発売!
1000年以上も読み継がれ、誰もが知っている「物語の原型」を最高の新訳で。文庫版発売記念で「全集版あとがき 千年の失恋」無料ためし読み公開!
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「こうして出会ったのも何かの御縁。我が子になるべき運命の人にちがいない」
翁が光る竹で見つけた可愛らしい小さな人。やがて絶世の美女に成長したかぐや姫と、姫の無理難題に振り回される阿呆な男たちを、大人気作家・森見登美彦が敬意をこめて愉快にえがく、新訳決定版が3月6日に発売!
人気作家・森見登美彦の現代語訳による『竹取物語』が刊行されます。
「まるで僕が書いたような物語でした」「自作すべてに透けて見える大切で特別な作品」と語り、かつて竹林エッセイ『美女と竹林』まで著した森見登美彦が、いかに『竹取物語』を訳したのか!? そこここに現れる森見登美彦ならではの表現や言葉えらびも楽しい、古典作品の魅力への入り口としても最高の、必携の1冊です。
翁がある日、光る竹の中に見つけたこの上なく可愛らしい小さな人。やがて絶世の美女に成長したかぐや姫は、言い寄る求婚者たちに無理難題を課す。恋に破れ去る男たち、そして、「その日」は近づく――『竹取物語』は1000年以上も前に書かれ、読み継がれてきた誰もが知っている異世界譚。
文庫には、その原典の魅力を120パーセント引き出し、森見作品テイストが加わった訳文が出来上がるまでの舞台裏をたっぷり語った講義「作家と楽しむ古典 僕が書いたような物語」を特別収録。竹林の中へ入り込んだ幼少期の原体験からはじまる文庫版のための書き下ろしあとがき「生きていることのふしぎ」も収録され、研究者による充実の解題も加わった本作は、『竹取物語』の決定版であるのはもちろん、森見登美彦作品のファンは必読です!
★文庫版発売記念!「全集版あとがき 千年の失恋」無料ためし読み公開!
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今から千年以上も前のこと。月光を浴びて清らかに輝く竹林を見て、昔の人は確信したのだ。この竹林の奥深くは神秘的な月の世界へ通じている、と。
その原作者(たち)を他人とは到底思えない。
『竹取物語』はファンタジーであり、竹にまつわる物語であり、残酷な美女の物語であり、阿呆(あほう)な男たちが右往左往する物語であり、片想いがことごとく破れていくローテーション失恋の物語である。私はファンタジーの新人賞でデビューし、大学院生時代の研究テーマは竹であり、残酷な美女が登場する小説も書いたし、阿呆な男たちが右往左往する小説も書いたし、いろいろな失恋や片想いを書いた。「ものがたりのいできはじめのおや」に対して畏れ多いが、まるで自分がこしらえたような物語だと、つねづね思っていたのである。もちろん、だからといってスラスラ訳せるわけではまったくないが。 ➜続きはWeb河出でどうぞ!
●もくじ
・竹取物語
・全集版あとがき 千年の失恋
・特別収録 講義「作家と楽しむ古典」 僕が書いたような物語
・文庫版あとがき 生きていることのふしぎ
・解題 大井田晴彦
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●訳者・森見 登美彦 Tomihiko Morimi
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1979年、奈良県生まれ。2003年、京都大学在学中に執筆した『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。07年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞、10年『ペンギン・ハイウェイ』で日本SF大賞、14年『聖なる怠け者の冒険』で京都本大賞、17年『夜行』で広島本大賞、19年『熱帯』で高校生直木賞を受賞。他の著書に『新釈 走れメロス 他四篇』『有頂天家族』シリーズ、『シャーロック・ホ―ムズの凱旋』など多数。
著者X https://x.com/tomihiko_morimi
ブログ「この門をくぐるものは一切の高望みを捨てよ」https://tomio.hatenablog.com/
●新刊情報
書名:竹取物語
著者:森見登美彦・訳
仕様:文庫/並製/144ページ
発売⽇:2025年3⽉6日
税込定価:660円(本体600円)
ISBN:978-4-309-42171-1
装丁:名久井直子
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