祖⽗⺟も孫の教育に興味アリ! 7割は「教育・習い事にかかる費⽤を負担してあげたい」が、一方で「親の教育⽅針を尊重してあげたい」と遠慮している傾向に
孫の教育に対するホンネとは? 未就学~小学生のお孫さんをおもちの祖父母の方に聞きました!
株式会社小学館集英社プロダクションは、未就学~小学生のお孫さんをもつ祖父母の方を対象に、お孫さんの教育に関するアンケート調査を実施しました(※1)。
全国で共働き家庭は約7割を占め(※2)、親は時間貧困に悩む時代。また、子ども一人あたりにかける学校外活動費が年々増す状況下で(※3)、祖父母のサポートが重要になっていくことは必至といえます。
祖父母が孫の親とどんなふうに向き合いどのような形で孫の教育の援助をおこなっていくか。援助をしたい気持ちはあっても、孫の親に対しての遠慮があったり、金銭面での難しさがあったりなど、一筋縄ではいかない部分も見えてくる結果となりました。
※1<アンケート調査概要>
表題:「お孫さんの教育に関するアンケート」
調査対象:未就学~小学生のお孫さんをもつ祖父母の方
調査方法:インターネット調査
調査期間:2023年3月29日~3月30日
有効回答数:221名
調査エリア:全国
※2
日本全国における共働き家庭は68.8%
(厚生労働省発表:令和3年版「厚生労働白書」より)
※3
保護者が1年間に支出した子ども一人あたりの学校外活動費は、公立幼稚園では9万555円、公立小学校では24万7,582円となっています。学校外活動費とは、学習塾や家庭教師などの補助学習を含む、体験活動や習い事に支払う費用のことです。月額に換算すると、公立幼稚園では約7,500円、公立小学校で約2万円が目安といえます。
(文部科学省発表:令和3年度「子供の学習費調査」より)
孫家族と会う頻度
月に1回以上会っているとの回答は67.5%。
回答順では「月に1回(23.1%)」と答えた方が最も多く、次いで「半年に1回(22.2%)」となりました。
半数以上が「孫の親ともっと話をしてみたい」と思っている
全体の半数以上(56.5%)が「とてもある」「まあある」と回答する結果となりました。
孫の親に対する祖父母のホンネ「親の教育方針を尊重してあげたい」
孫の親に気を遣ってしまうこと・遠慮してしまうこととして、以下のような回答が集まりました。
ジェネレーションギャップによる遠慮や言いづらさなどもあるものの、もっと票が集まったのは「孫の親の教育方針を尊重してあげたい」という回答でした。
1位:祖父母よりも孫の親の教育方針を尊重してあげたいから
2位:子育てをしている時代が違うため、昔と今では学習方法やトレンドが異なると思うから
3位:孫の親に余計なお世話と思われてしまうのを避けたいから
4位:特にない
5位:話し相手が自分の息子・娘ではなくその配偶者だと言いづらいから
6位:何か希望を言われたとしても祖父母(自分たち)に金銭的な援助ができる余裕はないため話しづらい
7割超の祖父母が「可能な範囲で孫の教育費用を援助してあげたい」
「可能な範囲で孫の教育・習い事にかかる費用を負担してあげたい」と思う祖父母が71.1%という結果が得られた一方で、金銭的な余裕が無いという選択肢にも一定数の票が集まりました。
「大学卒業まで援助したい」が1位
どの段階まで援助してあげたいですか、という問いに対して、「未就学~小学生まで」の合計が21.4%。「中学校卒業まで(15.2%)」「高校卒業まで(11.4%)」と票が分かれましたが、最も票が集まったのは「大学卒業まで(21.9%)」でした。
「社会人になってからも援助したい(13.8%)」にも一定票が集まっており、祖父母にとって孫がいかに大事な存在であるかが感じられます。
孫の最終学歴についての希望有無は半々だが、希望有の場合は「大学卒業まで」が1位に。
孫の最終学歴に対しての希望有無については、「ない」がやや多い結果となりましたが、「ある」と答えた方に対してどの段階までを希望するか伺ったところ、「大学卒業まで(75.5%)」がダントツで1位という結果となりました。
孫に身につけてほしい力。1位:「コミュニケーション力」、2位:表現力
将来社会に出たときに役立つものとして、孫に身につけていってほしい力を伺いました。
選択肢の中で一番票が集まったのは「コミュニケーション力(71.5%)」で、群を抜いて1位となりました。
その他以下の順位となります。
1位:コミュニケーション力
2位:表現力
3位:言語力
4位:読解力
5位:論理力
6位:直感力
調査を終えて
今回調査を終えて印象的だった点は大きく二つあり、一つ目は「孫の親に遠慮してしまう・気を遣ってしまう理由」について伺った際、「孫の親の教育方針を尊重してあげたいから」という選択肢に最も多くの票が集まったことでした。
続いて、
「子育てをしている時代が違うため、昔と今では学習方法やトレンドが異なると思うから」
「孫の親に余計なお世話と思われてしまうのを避けたいから」
「話し相手が自分の息子・娘ではなくその配偶者だと言いづらい」
の順に票が集まり、そのほか自由回答では以下のような声もあり、祖父母・子ども・孫のさまざまな関係性が見えてきました。
・「優秀な子どもと孫なので、逆にたしなめられそう」
・「普段の生活の中でも色々意見が食い違ってたり、昔とは、子育てそのものが変わっているから、迂闊な事は言えない」
・「自身のほうが、子ども達よりも勉強好きな面があり、押し付けにならないか気になる」
・「嫁に変なこだわりがある」
・「それなりに親として考えているようなので、私の時代の子育てでは通用しないのかもしれないと思うから」
印象的だった点の二つ目は、「可能な範囲で孫の教育費用を援助してあげたい」と回答された方が7割超という結果を得られたことでした。
これらの結果からは、遠慮や気を遣ってしまう面があったり、孫の親を立ててあげたい・尊重してあげたいと思ったりしつつも、費用面で子ども・孫のを支えてあげたい・力になりたいと願う、祖父母の姿が見えてきます。
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