現代社会に幸福の形を問いかける 坂口安吾の最高傑作『夜長姫』 9PROJECTにより舞台化決定 カンフェティでチケット発売
脚本の“言葉”、俳優の“声”、ダンサーの“身体表現”を組み合わせた表現で原作の世界観を追求
9PROJECT主催、『夜長姫』が2022年4月21日 (木) ~2022年4月24日 (日)にシアターグリーン BASE THEATER(東京都豊島区)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて3月12日(土) 10:00 より発売開始です。
カンフェティにて3月12日(土) 10:00 よりチケット発売開始予定
https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=64817&
公式ホームページ
https://www.9-project.net/vol16/
3年ぶりの新作戯曲は、坂口安吾の傑作幻想小説を舞台化!
9PROJECTの新作公演では、これまで江戸川乱歩の「芋虫」、アルベール・カミュの「異邦人」を題材に新作戯曲を書き下ろしてきました。今回の原作となるのは、戦後の日本文学における無頼派の筆頭・坂口安吾の「夜長姫と耳男」です。
無邪気に人の死を喜ぶ高貴で残酷な姫と、その姫を呪いながらも次第に心惹かれていく耳男…。昔話のように語られるこの物語は一種異様とも言える幻想的な美しさを伴い、「桜の森の満開の下」とともに安吾文学の最高峰と言われています。
安吾は著作「文学のふるさと」の中で、シャルル・ペローの「赤頭巾」他3作品を引いて「氷を抱きしめたような、切ない悲しさ、美しさ」があると語っています。そしてそれは、読者がそこに「絶対の孤独——生存それ自体が孕はらんでいる絶対の孤独」を見るからだ、と続けます。絶対の孤独——それこそ、この「夜長姫と耳男」に描かれているもの、そのものではないでしょうか。
9PROJECTの新作公演では、常に脚本の“言葉”、俳優の“声”、ダンサーの“身体表現”を組み合わせた、観客の感覚知に訴えかける表現の模索を続けてきました。今作でも安吾の描く「凄然たる静かな美しさ」を舞台に再現るべく、力溢れる俳優・スタッフが集まってくれました。彼らとの創作の日々の中でどのような表現が生まれてくるか、とても楽しみにしています。
今作では、大きな耳というコンプレックスを持つ耳男という存在を「自身」と「心の声」に分け、姫との間に生まれた数奇な絆——もしくは愛——を通じて、その「絶対の孤独」と向き合い、超越していく姿を描きます。
孤独こそが人間の実相であり、「ただ一人曠野を歩いて行く」以外に幸福に至る道はない、といった坂口安吾。物語の終わりに耳男が出した結論は、先行きの見えない現代社会を生きる人々にとっての一つの希望となるかもしれません。
「…その日、オレは姫を殺した。
空はとても高くて、どこまでも広く、青かった。
姫は、青空だった。オレはその青空を、ただ…ただ、抱きしめたかったのだ」
「好きなものは咒うか殺すか争うかしなければならないのよ。
いつも天井に蛇を吊して、いま私を殺したように立派な仕事をして……」
飛騨のタクミは名を残さず。ただイノチを残す。
そう称えられた彫師の村に、人並外れた大きな耳を持つ男がいた。名を、耳男。その異形のために人から笑われ、孤独に生きてきた男であった。
ある日、耳男の師匠の元に、夜長の村の長者からの使者がやってくる。美しいと名高い夜長姫のために、三人の匠に腕を競わせ、弥勒菩薩を作ってもらいたいのだという。図らずも、病身の師匠の代理を務めることになった耳男。だがそこで出会ったのは、純粋故の残酷さを持つ、恐ろしい姫であった…。
無邪気な笑顔で血を好み、人の死を喜ぶ幼い姫。
その姫の笑顔の奥に秘められたナニカに、耳男は激しく惹きつけられる。だが衆目の中、耳を笑われた耳男は、弥勒の代わりにバケモノの像を彫ることを決意する。
耳男の脳裏に浮かぶ姫の笑顔は、姫に対する憎悪の念か、思慕の情か。
人に非らざる姫と、チャチなる人間世界の間で惑いながら、耳男は像を刻んでいく…。
名前の由来は、北区つかこうへい劇団時代のチーム名「プロジェクト9」をひっくり返して、9PROJECT(ナイン プロジェクト)。つかこうへいという存在にがむしゃらに立ち向かい、作品に没頭していた、その初心を忘れることなく活動していきたい、という志を込めて命名された。
モットーは、やりたいことをとことんやる。自分たちが今やりたいこと、挑戦したいことを3人で徹底して話し合い、純粋に芝居に向き合っていく…。それが 9PROJECT です。
公演期間:2022年4月21日 (木) ~2022年4月24日 (日)
会場:シアターグリーン BASE THEATER(東京都豊島区南池袋2-20-4)
原作: 坂口安吾「夜長姫と耳男」より
脚本・演出:渡辺和徳
振付:遠山結子
■出演者
高野愛 / 相良長仁 / 小川智之 / 鈴木利典 / 友部康志 / 鈴木万里絵 / 遠山結子
■スタッフ
舞台監督:佐藤秀憲(ステージメイツ)
照明:三澤裕史(株式会社ライティングカンパニーあかり組)
音響:内藤勝博
振付:遠山結子
舞台美術:佐藤秀憲(ステージメイツ)
宣伝写真:堀内亮太
題字:荒井理紗子
制作助手:岩崎琴子
協力:扉座、北区AKTSTAGE
■公演スケジュール
4月21日(木)19:00
4月22日(金)13:00(ライブ配信のみ)/19:00
4月23日(土)13:00/18:00
4月24日(日)13:00
※開場は、開演の30分前
■チケット料金
全席自由:3,500円(税込)
500円割引!3,500円 → カンフェティ席3,000円!
https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=64817&
公式ホームページ
https://www.9-project.net/vol16/
3年ぶりの新作戯曲は、坂口安吾の傑作幻想小説を舞台化!
9PROJECTの新作公演では、これまで江戸川乱歩の「芋虫」、アルベール・カミュの「異邦人」を題材に新作戯曲を書き下ろしてきました。今回の原作となるのは、戦後の日本文学における無頼派の筆頭・坂口安吾の「夜長姫と耳男」です。
無邪気に人の死を喜ぶ高貴で残酷な姫と、その姫を呪いながらも次第に心惹かれていく耳男…。昔話のように語られるこの物語は一種異様とも言える幻想的な美しさを伴い、「桜の森の満開の下」とともに安吾文学の最高峰と言われています。
安吾は著作「文学のふるさと」の中で、シャルル・ペローの「赤頭巾」他3作品を引いて「氷を抱きしめたような、切ない悲しさ、美しさ」があると語っています。そしてそれは、読者がそこに「絶対の孤独——生存それ自体が孕はらんでいる絶対の孤独」を見るからだ、と続けます。絶対の孤独——それこそ、この「夜長姫と耳男」に描かれているもの、そのものではないでしょうか。
9PROJECTの新作公演では、常に脚本の“言葉”、俳優の“声”、ダンサーの“身体表現”を組み合わせた、観客の感覚知に訴えかける表現の模索を続けてきました。今作でも安吾の描く「凄然たる静かな美しさ」を舞台に再現るべく、力溢れる俳優・スタッフが集まってくれました。彼らとの創作の日々の中でどのような表現が生まれてくるか、とても楽しみにしています。
今作では、大きな耳というコンプレックスを持つ耳男という存在を「自身」と「心の声」に分け、姫との間に生まれた数奇な絆——もしくは愛——を通じて、その「絶対の孤独」と向き合い、超越していく姿を描きます。
孤独こそが人間の実相であり、「ただ一人曠野を歩いて行く」以外に幸福に至る道はない、といった坂口安吾。物語の終わりに耳男が出した結論は、先行きの見えない現代社会を生きる人々にとっての一つの希望となるかもしれません。
「…その日、オレは姫を殺した。
空はとても高くて、どこまでも広く、青かった。
姫は、青空だった。オレはその青空を、ただ…ただ、抱きしめたかったのだ」
【STORY】
「好きなものは咒うか殺すか争うかしなければならないのよ。
いつも天井に蛇を吊して、いま私を殺したように立派な仕事をして……」
飛騨のタクミは名を残さず。ただイノチを残す。
そう称えられた彫師の村に、人並外れた大きな耳を持つ男がいた。名を、耳男。その異形のために人から笑われ、孤独に生きてきた男であった。
ある日、耳男の師匠の元に、夜長の村の長者からの使者がやってくる。美しいと名高い夜長姫のために、三人の匠に腕を競わせ、弥勒菩薩を作ってもらいたいのだという。図らずも、病身の師匠の代理を務めることになった耳男。だがそこで出会ったのは、純粋故の残酷さを持つ、恐ろしい姫であった…。
無邪気な笑顔で血を好み、人の死を喜ぶ幼い姫。
その姫の笑顔の奥に秘められたナニカに、耳男は激しく惹きつけられる。だが衆目の中、耳を笑われた耳男は、弥勒の代わりにバケモノの像を彫ることを決意する。
耳男の脳裏に浮かぶ姫の笑顔は、姫に対する憎悪の念か、思慕の情か。
人に非らざる姫と、チャチなる人間世界の間で惑いながら、耳男は像を刻んでいく…。
- 9PROJECT
名前の由来は、北区つかこうへい劇団時代のチーム名「プロジェクト9」をひっくり返して、9PROJECT(ナイン プロジェクト)。つかこうへいという存在にがむしゃらに立ち向かい、作品に没頭していた、その初心を忘れることなく活動していきたい、という志を込めて命名された。
モットーは、やりたいことをとことんやる。自分たちが今やりたいこと、挑戦したいことを3人で徹底して話し合い、純粋に芝居に向き合っていく…。それが 9PROJECT です。
- 公演概要
公演期間:2022年4月21日 (木) ~2022年4月24日 (日)
会場:シアターグリーン BASE THEATER(東京都豊島区南池袋2-20-4)
原作: 坂口安吾「夜長姫と耳男」より
脚本・演出:渡辺和徳
振付:遠山結子
■出演者
高野愛 / 相良長仁 / 小川智之 / 鈴木利典 / 友部康志 / 鈴木万里絵 / 遠山結子
■スタッフ
舞台監督:佐藤秀憲(ステージメイツ)
照明:三澤裕史(株式会社ライティングカンパニーあかり組)
音響:内藤勝博
振付:遠山結子
舞台美術:佐藤秀憲(ステージメイツ)
宣伝写真:堀内亮太
題字:荒井理紗子
制作助手:岩崎琴子
協力:扉座、北区AKTSTAGE
■公演スケジュール
4月21日(木)19:00
4月22日(金)13:00(ライブ配信のみ)/19:00
4月23日(土)13:00/18:00
4月24日(日)13:00
※開場は、開演の30分前
■チケット料金
全席自由:3,500円(税込)
500円割引!3,500円 → カンフェティ席3,000円!
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