Z世代に大人気!キーボードアプリ「Simeji」、「“マルハラ”から読み解く 令和のコミュニケーション課題」Simeji×愛知大学「マルハラをまぁるくプロジェクト」から”新機能”が誕生

バイドゥ株式会社

バイドゥ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:Feng Jiang)が提供するきせかえ顔文字キーボードアプリ「Simeji」(iOS、Android版)は、愛知大学の学生研究チーム「JAWS」と共同で取り組む「マルハラをまぁるくプロジェクト」より、ユーザーの感情表現をサポートする新機能を2025年5月にリリースしました。

本プロジェクトは、世代間の“言葉の温度差”に着目し、より快適なテキストコミュニケーションの実現を目指す産学連携の取り組みです。

■共同開発の背景

本プロジェクトは、2024年9月に愛知大学の学生研究チーム「JAWS」から寄せられた、「オンラインコミュニケーションの快適化」に関する提案をきっかけに始動しました。

昨今、Z世代では“言い方”への敏感さや炎上回避の傾向が強まる一方で、上の世代からは“配慮疲れ”の声も聞かれます。

実際に学生たち自身が感じた“マルハラ(句点ハラスメント)”など、テキスト表現の難しさや、世代間の価値観のズレに対する問題意識がありました。

今回のプロジェクトでは、研究チームの実体験や問題意識に加え、全国7,965名から寄せられた調査結果をもとに、世代や立場を問わず使える「もっと円滑なコミュニケーション」の実現に向けた新機能の開発に取り組みました。

これまでに配信した愛知大学の学生研究チーム「JAWS」との共同プロジェクトに関する記事は以下からご覧いただけます。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000888.000006410.html

■共同開発した新機能「まぁるく変換(予測変換)」「いろいろ感情(シーン別絵文字セット)」について

■まぁるく変換

文末の「。」が少し冷たく感じられてしまう——そんな“言い回しのニュアンス”に悩んだとき、役立つのがSimejiの新機能「まぁるく変換」。 この機能では、入力したフレーズに対して、文末に“ちょうどいい絵文字”を添えた例文をいくつか自動で提案。そのまま使える柔らかな表現から選ぶことで、伝えたい気持ちをやさしく届けることができます。 “伝え方に少し迷ったとき”や、“やわらかい印象で届けたいとき”におすすめの、やさしさを添える予測変換機能です。

変換候補1
変換候補2
変換候補3

■いろいろ感情(シーン別絵文字セット)

「感謝」「謝罪」「断り」など、12種類のシーンごとに絵文字を分類した一覧から、自分の気持ちに合った絵文字を選べる機能を搭載。
テキストで伝えづらい感情も、状況に合った絵文字を選ぶことで、より自然かつ的確に伝えられます。 絵文字の使い方に不安を感じている方や、相手との距離感に配慮したい場面でも、シーンごとの絵文字提案が“ちょうどいい伝え方”のヒントとなり、表現の迷いを軽減します。万が一、意図が正しく伝わらなかった場合でも、「こういう気持ちで使った」と説明しやすいため、誤解やすれ違いを防ぐ助けにもなります。

■どうやって使うの?利用方法をご紹介!

「Simeji」をスマホにダウンロード。

※すでにダウンロードしている場合は、最新バージョンにアップデートをお願いいたします。

※「フルアクセス」機能をONにしてお楽しみください。

<まぁるく変換>

1. Simejiキーボードを起動する

2. 該当するワードを入力

3. 右上にまぁるく変換された文章が出てくる(ハートの中に紙飛行機が入ったアイコンが目印です。)

4. タップして入力

<いろいろ感情>

1. Simejiキーボードを起動する

2. キーボード左下の顔文字マークをタップ

3. タブの中から「いろいろ感情」を探してタップ

4. 使用したい絵文字を選んで入力

■アンケート調査から見えた“今”のリアル

Simejiと愛知大学の学生研究チーム「JAWS」は、本プロジェクトの一環として「マルハラに関する意識調査(n=7,965)」を実施。

全国7,965名から回答が集まり「句点」や「絵文字」などのテキスト表現に対する受け取り方の違いが、世代や立場によって異なることが明らかになりました。本調査は、テキストコミュニケーションにおける“言葉の受け取り方”や“表現に対する温度差”を明らかにし、より快適なやりとりを実現する機能開発に活かすことを目的としています。 

「句点」に潜む世代間ギャップ:Z世代の約3割がこわい・つらい”と回答

「文末にマル『。』がついたメッセージが来て、こわい・つらいと感じたことがあるか」という質問に、Z世代(15〜29歳)の約3割が「はい」と回答。約3人に1人が「怖い」「つらい」と感じた経験があるようです。一方、30代以降ではその割合が大きく下がる傾向があり、「句点」に対する印象の違いが世代間で顕著に現れました。

さらに、「マル『。』をつけるときの気持ち」については、15〜22歳の66.6%が「礼儀・義務として」使用していると回答。Z世代は丁寧さや配慮のつもりで句点を使っているにもかかわらず、同じ世代内で「冷たく感じる」と受け止められるケースもあるなど、“意図と受け取り方のズレ”が浮き彫りになりました。

一方で、年齢が上がるにつれて「特に何も考えていない」と回答する割合も増加しました。世代ごとに句点の“意味づけ”や“感情の込め方”が大きく異なることが分かります。

句点「。」をめぐる “使う側”と“読む側”のすれ違い

こうした結果から見えてくるのは、「句点」そのものに対する捉え方の世代間ギャップです。

  • 若い世代は、「礼儀」や「誠意」を込めて句点を使う

  • 大人世代は、「文章としての区切り」として何も意識せず使う

  • Z世代は、テキストを「コミュニケーションの一部」として読む傾向がある

つまり、送る側と受け取る側の“句点に対する認識のズレ”が、職場・学校・SNSなど、日常のあらゆる場面ですれ違いやモヤモヤを生む要因になっているのです。

私たちはこの違和感の根底に、「テキストを“会話のように”読むZ世代の感性」があると考えています。

口頭でのやりとりと同じテンションでテキストを受け止めることで、たとえ丁寧な句点であっても“刺さってしまう”──そんな繊細さが、Z世代のコミュニケーションの今を映し出しています。

こうした“温度差”を埋めるためにも、今後のテキストコミュニケーションには、伝え方だけでなく“どう伝わるか”まで設計することが求められていると言えるでしょう。

「絵文字」の存在がモチベーションや気持ちに与える影響とは?

「上司や先輩などからお願いされるとき、どちらの方がモチベーション高く対応できるか」という質問に対して、15〜29歳のZ世代では約68.8%が「🙏(絵文字付き)」の依頼の方がモチベーションが上がると回答。さらに30歳以上でも59.0%が同様に回答しており、年代を問わず、絵文字付きの依頼が前向きな反応につながる傾向が明らかになりました。

また、「絵文字付きのメッセージで“嬉しい”“心が軽くなった”と感じた経験があるか」という設問でも、30歳以上の73.0%が肯定的に回答しており、絵文字が世代を超えて好影響を与えていることが示されています。

では、実際にどんな絵文字が“前向きな気持ち”につながっていたのでしょうか?

この2つの調査結果から絵文字は内容のトーンやニュアンスを補い、「伝え方」を円滑にする機能を果たしていることが分かります。

  • 若年層にとっては、「共感しやすく、前向きになれる表現」

  • 上の世代にとっては、「文字だけでは伝わりにくい“やわらかさ”を補う手段」

つまり、絵文字は“伝え方”に対する配慮が求められる現代において、気持ちをスムーズに伝えるためのちょっとした工夫として、世代を問わず現代のコミュニケーションに役立っていることが読み取れます。

絵文字は、“伝える”だけではなく、“伝わる”までを考える現代のコミュニケーションにおいて活躍するツールです。

共感や、やわらかさなど、言葉では補いきれない感情のトーンを伝えるきっかけとなります。

絵文字にも“伝わり方のギャップ”が…?

こうしたポジティブな感情表現としての側面がある一方で、絵文字の選び方や使い方によっては、意図とは違った印象を与えてしまうこともあります。「絵文字付きの文章を不快に思ったことがあるか」という質問では、30代が最も高く約26.2%、Z世代(15〜29歳)でも22.5%が「はい」と回答。相手の絵文字に“違和感”や“戸惑い”を覚えた経験がある人が、世代を問わず一定数いることがわかります。

特に😅、🤣、🥺などの絵文字は、「ふざけているように見える」「皮肉に感じる」など、受け手側によって印象が大きく異なるという声が多く見られました。

テキストは、声のトーンや表情が伴わない分、送り手の意図が正しく伝わりにくいことも。使い方によっては軽く見えたり、逆効果になってしまうこともあるようです。

このような結果から、“謝罪・依頼・報告”といった真面目な文脈では、絵文字の選択に注意が必要です。

さらに、世代ごとの感じ方や相手の受け取り方に配慮した選択が求められるなど「文脈や相手を意識した絵文字選び」が求められていることが見えてきます。

感情表現に“ちょうどよさ”を加える中立的な記号とは?

「マル『。』以外の記号(『!』『…』など)のある文章を不快に思ったことがあるか」という設問では、どの世代でも「はい」と答えた割合は10%前後にとどまりました。

句点や絵文字に比べ、ネガティブな印象を与えにくい表現であることがわかります。

一方で、「そのような記号付きの文章で“嬉しい”“心が軽くなった”と感じたことがあるか」という設問では、15〜22歳で約4割、30歳以上でも約3割が肯定的に回答。

ポジティブな印象につながったケースも一定数見られました。

絵文字は、場面によって「親しみやすさ」や「軽さ」を強調する一方で、相手や文脈によっては「ふざけている」「軽んじている」と受け取られることもあります。

一方、「!」や「…」などの記号は、誤解を生みにくく、やや丁寧で親しみやすい印象を与える表現として活用されています。

このように、「絵文字は気持ちが強く出る」「句点はそっけなく見える」と感じる場面でも、「!」や「…」はほどよく気持ちを添える“中立的な選択肢”として、テキストコミュニケーションに役立っていることが伺えます。

■愛知大学の学生研究チーム「JAWS」より

私たちは、テキストコミュニケーションに対する課題意識から研究を始め、Simeji様にお力添えをいただきながら、多くの方々に寄り添える機能を模索してきました。

このたび、こうして想いが形となり、心から嬉しく思います。

今回開発した新機能は、何気ない一言も"まぁるく""ちょうどよく"届けてくれるものです。ぜひ多くの方々にご活用いただき、言葉のすれ違いを少しでも減らすことができれば幸いです。

そして、この新機能が、言葉の使い方や受け取り方について考えるきっかけとなり、より温かいコミュニケーションが広がっていくことを願います。

本プロジェクトを通じて、改めてテキストコミュニケーションの奥深さを実感しました。これからも、その可能性に対して、自分たちにできることをしていきたいと思います。

■さいごに:Simejiが目指すコミュニケーションのかたち

今回取り上げた“マルハラ(句点ハラスメント)”は、誰かを一方的に責めるための言葉ではありません。

「伝えたかった気持ちがうまく届かなかった」「ちょっとした表現が思わぬ誤解を生んでしまった」──

こうしたすれ違いの背景には、世代や立場を越えた“言葉の受け取り方”の違いが存在しています。だからこそ、私たちが大切にしたいのは、「お互いを思いやる気持ち」。

本プロジェクトの根底にあるのは、“やさしさ”を前提としたコミュニケーションです。

Simejiでは今後も、「もっと円滑なテキストコミュニケーションを、あなたと共に。」というテーマのもと、機能開発や意識調査を通じて、ユーザーの声や社会のニーズに寄り添った取り組みを継続してまいります。

また、“文字を入力するだけのツール”にとどまらず、「ことばを使う環境」そのものに目を向け、学校・自治体・企業、そしてユーザーとの対話を通して、安心してご利用いただけるコミュニケーション環境の実現を目指してまいります。

なお、本取り組みの内容に留まらず、Simejiとの活動にご興味をお持ちいただいた方は、以下のフォームよりお気軽にご連絡ください。

https://forms.gle/DNRgzRH4ayGd5sPV6

■調査概要

調査名:マルハラに関する意識調査

調査対象:全国のSimejiユーザー

有効回答数:7,965件

調査期間:2025年2月5日〜2月12日

調査方法:Simejiアプリ内アンケートフォームにて実施

調査主体:Simeji/愛知大学の学生研究チーム「JAWS」

■愛知大学について

1946年11月創立。

大学名は、「知=智を愛する」という言葉に語源を持つ。

名古屋キャンパス、豊橋キャンパス、車道キャンパス、東京霞が関オフィスを有し、7学部1短期大学部、6研究科、法科大学院を擁している。

建学の精神として「世界文化と平和への貢献」「国際的教養と視野をもった人材の育成」「地域社会への貢献」を掲げ、世界と地域に目を向けた教育に注力。学部・ゼミ単位で多彩な取り組みが行われ、学生たちが専門性を磨いている。

本プロジェクトには、経営学部経営学科の学生4名が参加している。

愛知大学公式サイト:https://www.aichi-u.ac.jp/

■きせかえ顔文字キーボードアプリ「Simeji」について

Z世代に大人気!7,000万ダウンロード数(※)を誇るキーボードアプリ。キーボードのきせかえやエフェクト機能に加え、20万語以上の顔文字、連発コメのようなユニークな機能を備えたSimejiが表現豊かなコミュニケーションをお手伝いいたします。

※2025年4月時点、当社調べ(Android版とiOS版の合算)

・HP:https://simeji.me/

・X(旧Twitter):https://twitter.com/Simeji_pr

・Simejiランキング:https://simeji.me/?p=news

・iOS版:https://itunes.apple.com/jp/app/id899997582?mt=8

・Android版:

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.adamrocker.android.input.simeji

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未上場
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設立
2006年12月