農業×スポーツ×移動×デジタルで中山間地農業のポテンシャル拡大を目指す産官学連携で「アグリスポーツ健康経営」実証実験を実施します

東日本旅客鉄道株式会社

○東日本旅客鉄道株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:喜㔟 陽一、以下 JR東日本)、株式会社ジェイアール東日本企画(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:赤石 良治、以下 jeki)、株式会社アシックス(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長COO:富永 満之、以下 アシックス)、長野県飯綱町(町長:峯村 勝盛)、長野県(県知事:阿部 守一)、独立行政法人国立高等専門学校機構長野工業高等専門学校工学科都市デザイン系轟研究室(代表:轟 直希、以下 長野高専轟研究室)、公立大学法人奈良県立医科大学(理事:嶋 緑倫、以下 奈良県立医科大学MBT研究所)は、「農業×スポーツ×移動×デジタル」により中山間地農業のポテンシャル拡大を目指す「アグリスポーツ健康経営」実証実験(以下、本実証)を行います。

○健康経営を目的とした企業研修利用を想定し、首都圏や近郊で働く人たちを実証モニター対象とし、首都圏と地方の移動を創出させます。また、農業をスポーツととらえ、農作業を通して活動者の心身に与える影響をスポーツ科学の観点から分析する「アグリスポーツ™ワーケーション※1」を長野県飯綱町で体験することで、ワーケーションを推進するとともに地場産業活性化と企業の健康経営支援を両立し同時解決できるかを検証します。

○本実証は、地場産業活性化を目指す地方自治体と健康経営を志向する企業の相互共創関係を生み出し、新幹線移動及び地域周遊需要拡大、多面的な農業支援による交流・関係人口の創出、Well-beingな社会実現を目指すもので、JR東日本が設立した「WaaS共創コンソーシアム※2」における産官学連携による地域共創の実証実験の一環として実施します。

※1参照 株式会社みみずやHP アグリスポーツワーケーション  https://mimizuya.co.jp/agri-sports-workcation

※2「WaaS共創コンソーシアム」は、Well-beingな社会の実現に向けて、移動×空間価値の向上をめざすコンソーシアムです。

 (https://www.jreast.co.jp/jrewcc/


1.概要

 企業の健康経営を目的とした研修利用を想定し、首都圏や近郊で働く人たちを実証モニター対象とした実証実験を行います。企業の健康経営実践と自治体の産業活性化の共創可能性に関するウェビナーを実施するとともに、長野県飯綱町でアグリスポーツ体験(フィールドワークおよびワークショップ等)を実施します。

 「農業」「スポーツ」「移動」「デジタル」を通じて、企業の健康経営支援や新幹線利用による移動型関係人口創出、地場産業活性化と企業の健康経営支援を両立させることで関係人口を創出していきます。


2.実施内容

 実証モニターは、7月に開催するセミナーに参加し、企業の健康経営のあり方やワーケーションと地域活性化の相性、アグリスポーツワーケーションについて学びます。また9月に、東京駅から長野県飯綱町への移動や現地でのアグリスポーツの体験を通じ、バイタルデータなどを測定し、心身に与える影響をスポーツ科学の観点から分析します。

※実施内容の詳細は、別紙をご覧ください。

■ウェビナー

 内容:企業の健康経営実践と自治体の地場産業活性化の共創可能性について

 日時:2024年7月26日(金) 14:00~17:00

 登壇団体:JR東日本、jeki、日本総研、オムロン(株)、アシックス、飯綱町、(株)みみずやどなたでも無料で視聴可能なウェビナーをライブ配信いたします。 

 健康経営のあり方やワ―ケーションと地域活性化の相性、アグリスポーツワ―ケーションにご興味がある方はぜひご覧ください。

 視聴URL:https://us02web.zoom.us/j/82270934300


■アグリスポーツ体験(フィールドワークおよびワークショップ等)

 日時:2024年9月13日(金) 10:30~17:00

 場所:長野県飯綱町いいづなコネクトEAST(廃校再活用複合施設)※北陸新幹線 飯山駅、長野駅よりバスで25分

 主な検証:(1)ウェアラブル端末を装着しバイタルデータデータ計測&後日分析

      (2)アグリサポートモビリティ(バス及びE-BIKE)の実証運用による移動支援実施

      (3)フィールドワーク&ワークショップ


■その他検証

 アグリスポーツ体験後に体験者限定のECサイトサービスを利用し、購買行動や体験満足度の変化を評価分析します。


3.本実証の体制

(その他 本実証実験に協力いただく団体)

株式会社みみずや、長野県飯山市、一般社団法人野沢温泉マウンテンリゾート観光局、株式会社日本総合研究所オムロン株式会社、株式会社JR東日本商事


(参考)

■アグリスポーツが持つビジョンとは(株式会社アシックス、株式会社みみずや)

 私たちが考える「アグリスポーツ」は、農業をスポーツととらえ、農作業を通して活動者の心身に与える影響をスポーツ科学の観点から分析することで“個人の「心身充足」と組織の「パフォーマンスアップ」、地域課題解決”を同時にもたらします。農業をスポーツと捉えたアグリスポーツによって、脳の活性化が促され創造性や集中力といった仕事のパフォーマンス向上に繋がることが実証されています。またアグリスポーツは体を動かすことによる心身の健康への貢献に加えて、自然とのふれあいや地域課題解決への貢献を通してより心身の健康課題解決につながることが期待されます。スポーツ×農業の力で企業や個人の”働き方改革”と地域の”地方創生”という日本の社会課題解決を目指します。


■飯綱町について

 飯綱町(いいづなまち)は長野県の北部に位置する人口1万人ほどの小さな町です。主幹産業はりんごをはじめとする農業。霊仙寺湖を中心とした別荘地、スキー・ゴルフ・キャンプなどのアクティビティフィールド、美しい花や田園風景、標高による寒暖差を活かした果樹園などが広がる風光明媚な田舎町です。東京からも新幹線とバスを使い2時間ほどでアクセス可能です。

 2024年度、長野県の総合5か年計画で重要施策のひとつ「輝く農山村地域創造プロジェクト」のモデル地域とし、りんごを核としたまちづくり施策等を推進中。



(参考)

■実施内容の詳細について

■ウェビナー [企業の健康経営実践と自治体の地場産業活性化の共創可能性について]

 2024年7月26日(金) 14:00~17:00/JR恵比寿ビル10F jeki本社大会議室

目的 地方部自治体の地場産業活性化と都市部企業の健康経営の高い共創性の認知拡大

 本実証では、多種多様な関係者に参加いただき、健康経営や農業支援をキッカケに、都市部と地方部がお互いの価値を交換し合うことで生まれる共創関係について産官学で考え、認知する機会を設けます。登壇者による講演を実施し、企業の健康経営のあり方やワ―ケーションと地域活性化の相性、アグリスポーツワーケーションについて学びます。セミナーの詳細についてはWaaS共創コンソーシアムHP( https://www.jreast.co.jp/jrewcc/ )をご覧ください。

【登壇団体】

◆JR東日本・・・WaaS共創コンソーシアム紹介

◆jeki・・・「アグリスポーツ健康経営」実証実験のビジョン説明

◆日本総研・・・健康経営・健康経営優良法人顕彰制度※1について

◆オムロン(株)・・・「健康経営」に対する民間企業間の取り組み“健康経営アライアンス※2”のご紹介

◆アシックス・・・アグリスポーツワーケーションのご紹介

◆飯綱町・・・飯綱町ワーケーション事業の取り組みについて

◆(株)みみずや・・・アグリスポーツの可能性~地域と都市企業の価値交換をデザインする~

※1参照 経済産業省 健康経営銘柄よりhttps://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/kenko_meigara.html

※2参照 健康経営アライアンス https://kenkokeiei-alliance.com/


■アグリスポーツ体験[フィールドワークおよびワークショップ等]

 2024年9月13日(金) 10:30~17:00/長野県飯綱町いいづなコネクトEAST(廃校再活用複合施設)

目的 農業やスポーツ、移動体験が持つWell-being創出の機能を活用した健康経営支援事業の開発検証

   経済波及効果やクロスセクター効果を評価軸にしたアグリサポートモビリティの実証運用

 農林水産省が提示する「農業」が持つとされる“安らぎや健康、学び(Well-being)”を創出する多面的機能※3や「スポーツ」が持つ個と集団に健全な身体と精神の形成を促す機能、「移動」が持つ越境や交流、発見を促す機能を活用した企業従事員の健康経営支援メニューの開発を目指します。

 また、アグリスポーツワーケーションの推進に向けた地域交通運用計画を策定し、実証運行することで、これまで評価されていなかった運賃収支には表れない多面的な経済効果(クロスセクター効果※4)を再評価し、将来の地域モビリティ運行計画の再検討の機会とします。

 ※3参照:農林水産省 農業・農村の有する多面的機能 https://www.maff.go.jp/j/nousin/noukan/nougyo_kinou/

 ※4参照:国土交通省 地域公共交通の有する多面的な効果 https://www.mlit.go.jp/report/press/sogo12_hh_000338.html

【実施内容】

◆各自ウェアラブル端末を装着しバイタルデータデータ計測&後日分析

・ウェアラブル端末を使用しバイタルデータを計測する。

・奈良県立医科大学MBT研究所は地域医療の観点から、アシックスはスポーツ医学の観点からそれぞれバイタルデータを分析し、健康経営支援における効果及び成果を定量的に検証する。

◆アグリサポートモビリティ(バス及びE-BIKE)の実証運用による移動支援実施

・2次交通として「アグリサポートバス」を実証運行し、北陸新幹線飯山駅から飯綱町地域拠点までの移動および農業体験への参加意欲向上を促す。

・3次交通として「E-BIKE」を実証運用し、飯綱町地域拠点から連携する農業法人までの移動と心身のリフレッシュ、地域接点の創出を促す。

◆フィールドワーク&ワークショップ

・「アグリスポーツワーケーション」を健康経営支援向けに設計したメニューを体験。
・ワークショップを通して顧客視点やユーザー視点等から本メニューを評価。
・アンケートを実施し、農作物の事後受取りによる再来訪希望の変化等の意見を収集する。


■その他

目的 ECサイトやふるさと納税を活用したOMO型の農業支援による継続的な交流・関係人口創出手法の検証

 アグリスポーツ体験により生まれた地場産業及び農作物への興味関心を活かして、ECサイト等を利用した継続的なOMO※5型の顧客育成による農業収益拡大や交流・関係人口創出の新規手法を検証します。

 ※5 OMOとは「Online Merges with Offline」の略称。インターネットとリアルを混ぜたマーケティング概念。

【実施内容】

◆アグリスポーツ体験後に体験者限定のECサイトサービスを利用

・JRE MALL内に実証用ECサイトページを用意し、「体験参加賞として関与した農作物の後日郵送」「体験者限定特典付きの事前予約購入」「ふるさと納税」の3点を提供し、購買行動や体験満足度の変化を評価分析する。

◆後日郵送される農作物を通した顧客育成効果を検証

・12月ごろの郵送を予定し、時間差で自身が関わった農作物との接点機会を設ける。

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

東日本旅客鉄道株式会社

229フォロワー

RSS
URL
https://www.jreast.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都渋谷区代々木2-2-2 JR東日本本社ビル
電話番号
-
代表者名
喜㔟陽一
上場
東証1部
資本金
20億円
設立
1987年04月