知らないと命に関わる! 活動歴27年の災害レスキューナースが教えるコロナ禍で必要な地震への備え
東日本大震災、熊本地震をはじめ、国内外31の被災地で災害レスキューナースとして救助活動をしてきた辻直美さん。
地震の死亡原因として最も多いのが「圧死」です。阪神・淡路大震災でも亡くなった方の77%が窒息・圧死だと言われています。首都直下型地震や南海トラフ地震がこの先30年間に発生する可能性は、70〜80%(2022年6月現在)。
部屋の中でものに埋もれて死なない自信がありますか? 辻直美さん新刊『プチプラで「地震に強い部屋づくり」』より、知らないと命に関わる、地震に強い部屋づくりのポイントを解説します。
地震の死亡原因として最も多いのが「圧死」です。阪神・淡路大震災でも亡くなった方の77%が窒息・圧死だと言われています。首都直下型地震や南海トラフ地震がこの先30年間に発生する可能性は、70〜80%(2022年6月現在)。
部屋の中でものに埋もれて死なない自信がありますか? 辻直美さん新刊『プチプラで「地震に強い部屋づくり」』より、知らないと命に関わる、地震に強い部屋づくりのポイントを解説します。
- 「片付いた部屋」と「地震に強い部屋」はイコールではない!
震度6以上になるとものは凶器に変わります。大きな家具や家電が吹っ飛んできたり、ありとあらゆるものが落ちてきたりします。流行の「見せる収納」は、実はとても危険なんです。
地震が起きたときの「落ちる」「倒れる」などの動きに備えて、辻さんがこれだけはやってほしいという5つのポイントがあります。
- 腰より高い位置に重いものを置かない
- 家具の重心を低くする
- 玄関までの避難路の確保
- 寝る前だけ片づける
- どこか1か所「安全地帯」をつくる
まずは部屋を360度ぐるりと見渡してみてください。
倒れた棚がドアを塞ぐ可能性はありませんか? 重いもの、割れるものはすぐに置き場所を変えましょう。
- 「地震に強い部屋づくり」にはお金と時間がかかる?
<キッチンの様子>
辻家は調味料のボトルが4本倒れただけなのに対して、お隣は食器が割れて危険な状態に。
<寝室の様子>
辻家は変化なし。お隣はベッドの上にタンスが倒れています。
これだけ地震の強い部屋には、ものすごく大掛かりな仕掛けがあると思うかもしれません。しかし、辻さんがやっている防災は100円ショップで買ったS字フックや滑り止めシートを活用した、ちょっとしたひと手間でできることばかりなんです。
・S字フックで扉をロック
開き戸の取手にS字フックをかませておくだけで、扉が開いて食器や洋服が雪崩のように落ちてくるのを防ぐことができます。
新刊『プチプラで「地震に強い部屋づくり」』では、プチプラアイテムで地震に強い部屋をつくるアイデアを多数紹介しています。
コロナ禍で避難所の収容人数は、従来の3分の1に減らされており、被災しても避難所に入れるとは限りません。「避難所」と同時に「在宅避難」という選択肢も考えておく必要があります。そこで、少しでも快適な在宅避難生活を送るために必要なのが、地震に強い部屋です。お部屋の防災を見直してみませんか?
- 書誌情報
著者:辻直美
発売:2022年8月10日
定価:1,320円(本体1,200円+税)
ISBN:978-4-594-09263-4
【著者プロフィール】
辻直美さん
国際災害レスキューナース。一般社団法人育母塾代表理事。国境なき医師団の活動で上海に赴任し、 医療支援を実施。帰国後、看護師として活動中に阪神・淡路大震災を経験。実家が全壊したのを機に災害医療に目覚め、JMTDR(国際緊急援助隊医療チーム)にて救命救急災害レスキューナースとして活動。現在はフリーランスのナースとして国内での講演と防災教育をメインに行い、要請があれば被災地で活動を行っている。2022年4月で災害レスキューナース歴27年。被災地派遣は国内29件、海外2件。整理収納アドバイザー2級。著書に『レスキューナースが教えるプチプラ防災』(扶桑社)、『レスキューナースが教える新型コロナ×防災マニュアル』(扶桑社)などがある。
【購入リンク】
Amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/4594092632
楽天ブックス
https://books.rakuten.co.jp/rb/17238173/
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