【光村推古書院】美しいビジュアルと、古典文学・歴史学・考古学、それぞれの分野からの考察で紫式部の生きざまに迫る『史実でたどる紫式部 ――「源氏物語」は、こうして生まれた。』を7月20日(土)に発売。
光村推古書院(京都府 京都市)は、『史実でたどる紫式部 ――「源氏物語」は、こうして生まれた。』を2024年7月20日(土)に刊行します。
『源氏物語』に見え隠れする紫式部の実像。友、恋、別れ、そしてたどりついた彼女の人生観とは。『源氏物語』をはじめ、紫式部の遺した文学を読み解き、平安時代のイメージを喚起する美しい写真とともに彼女の生きざまをたどります。
早くから紫式部の才に気付き「男であったならば」ともらした父・藤原為時。死別した夫・藤原宣孝。そして藤原道長との関係は……。そして、どうして紫式部は『源氏物語』を書いたのか、なぜこんなにも長く読み継がれる物語となりえたのか。『源氏物語』の通奏低音となっている紫式部の人生を知ると、ますます面白く、『源氏物語』ファンにも、これから読んでみようと考えている人にも必読の一冊です。
本書概要
十一世紀初めに書かれ、多く人々を魅了し続ける『源氏物語』。その作者である紫式部という女性が生きたのはどんな時代で、何を感じて生涯を送ったのか。文学・歴史学・考古学、それぞれの分野の研究者を著者に迎え、『源氏物語』をはじめとする紫式部の遺した文学を読み解き、彼女の生きざまをたどります。平安時代の都市の様子や建築の構造などを解説するなどコラムも充実。親しみやすい文体・構成でありながら、学術的な資料に基づいた丁寧な考察で、紫式部の立体的な人物像に触れることができる一冊です。またオールカラーの本書ならではの美しい写真の数々が、平安時代、そして『源氏物語』の世界へ読者を誘います。
目次
はじめに
時代概説 ─ 政権の流れを中心に
第一章 紫式部の娘時代
第二章 旅と越前、恋と悲しみ
第三章 『源氏物語』の誕生
第四章 藤原道長と女房・紫式部
第五章 『源氏物語』の深化
~嵯峨野、宇治、そして叡山へ
第六章 再び父の家へ
終 章 宇治という世界
中面紹介
著者プロフィール
朧谷 寿(おぼろや・ひさし)
1939年生まれ。同志社大学文学部文化学科卒業。平安博物館助教授、同志社女子大学教授を経て現在、同志社女子大学名誉教授。公益財団法人古代学協会理事長。社団法人紫式部顕彰会副会長。平成16年度京都府文化賞功労賞受賞。令和3年度京都市芸術振興賞受賞。
山本淳子(やまもと・じゅんこ)
1960年生まれ。京都大学文学部卒業。高等学校教諭等を経て、1999年、京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。京都学園大学助教授等を経て現在、京都先端科学大学教授(国際学術研究院)。『源氏物語の時代─一条天皇と后たちのものがたり』(朝日新聞出版、2007年)でサントリー学芸賞を受賞。
山田邦和(やまだ・くにかず)
1959年生まれ。同志社大学文学部文化学科卒業。同大学院文学研究科博士課程前期修了。平安博物館助手、古代学研究所助手、京都文化博物館学芸員、花園大学教授、同志社女子大学教授等を経て現在、同志社女子大学特任教授(現代社会学部社会システム学科)。公益財団法人古代学協会理事(研究部長)。
日山正紀(ひやま・まさき)
1977年生まれ。同志社大学経済学部卒業。京都新聞社に入社し、京都府政・市政、京都の文化財や歴史系の担当を経て現在、報道部次長。宗教や文化財の取材執筆のとりまとめのほか、二条城の連載や歴史系の寄稿企画を担う。
中田 昭(なかた・あきら)
1951年生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。芳賀日出男氏に師事。「京文化」をテーマに、風景・庭園・祭りなどの撮影を続ける。公益社団法人日本写真家協会会員。
書誌情報
『史実でたどる紫式部 ――「源氏物語」は、こうして生まれた。』
監修|公益財団法人 古代学協会
著者|朧谷寿、山本淳子、山田邦和、日山正紀
写真|中田昭
体裁|21×14.8×2.3 cm、304頁、上製本
価格|3,600円+税
ISBN|978-4-8381-0623-3
発売日|2024年7月20日(土)
発行|カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 光村推古書院書籍編集部
発売|光村推古書院株式会社
Amazon|https://www.amazon.co.jp/dp/4838106238
光村推古書院
明治20年、錦絵(木版多色刷絵)の版元として屋号・本田雲錦堂という名称で創業。美術を専門とする出版社として、画集・図案集などを手がけてきました。近年では、美術関連の書籍だけではなく、写真集、京都に関する出版物などを多く発行しています。
CCCアートラボ
CCCアートラボは、企画会社カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の中で「アートがある生活」の提案をする企画集団です。わたしたちは「アートがある生活」の提案を通じて、アートを身近にし、誰かの人生をより幸せにすること、より良い社会をつくることに貢献したいと考えています。これまで行ってきた、店舗企画やアートメディア、商品開発やイベントプロデュースなど、長年の実業経験を通して培った知見をもとに、わたしたちだからできるアプローチで企画提案をします。
https://www.ccc-artlab.jp/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像