STとFidesmo、ウェアラブル機器のセキュアな非接触通信を実現する決済用SoCを発表

・ハードウェア・セキュア・エレメントと、優れた非接触通信を可能にする独自のNFCブースト技術を集積
・FidesmoのOTAによるパーソナライゼーション / トークン化プラットフォームが決済用SoCのターンキー・ソリューションを実現
・スマート・ウォッチ、リストバンド、コネクテッド・ジュエリーに理想的な小型ワンチップを、スウェーデンのハイブリッド・スマート・ウォッチ・メーカー Kronaby社が採用

*2018年10月17日にジュネーブ(スイス)とストックホルム(スウェーデン)で発表されたプレスリリースの抄訳です。

多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)と、Mastercard社の認定グローバル・ベンダーで、非接触通信によるサービスを開発するFidesmoは、スマート・ウォッチなどのウェアラブル機器において、セキュアな非接触決済を実現するターンキー・ソリューションを発表しました。

この決済用システム・オン・チップ(SoC)は、STのSTPay-Boost ICをベースにしています。同製品 は、決済取引を保護するハードウェア・セキュア・エレメントに加えて、金属を使用した機器内でも、信頼性の高いNFC通信を維持する独自のアクティブ・ブースト技術を採用した非接触通信コントローラを集積しています。また、ワンチップであるため、ウェアラブル機器のような小型機器にも簡単に実装することができます。

このソリューションは、MasterCard社のMDESを採用したFidesmoのトークン化プラットフォームにより、決済取引において必要な個人データの読込みを可能にします。利便性の高いOver-The-Air(OTA)技術により、特別な機器を必要とすることなくパーソナライゼーションを簡単に実行することができます。

STのセキュア・マイクロコントローラ事業部マーケティング・ディレクターであるLaurent Degauqueは、次のようにコメントしています。「当社のセキュア・エレメントと、アクティブ・ブースト技術による非接触通信機能を搭載したSTPay-Boostは、設計に制約のあるウェアラブル機器に最適な独自の決済用ワンチップ・ソリューションです。また、Fidesmoのパーソナライゼーション・プラットフォームは、決済用ターンキー・ソリューションの実現において重要な要素です。これにより、機器メーカーは開発と認証取得に必要な作業を最小限に抑えることができます。」

Fidesmoの最高経営責任者(CEO)であるMattias Eldは、次のようにコメントしています。「STとの協力により、ブースト技術を備えた軽量なセキュア・エレメントを活用できるため、当社は新しい市場を開拓し、顧客に幅広い選択肢を提供することができます。また、両社が開発した独自技術は、ハイブリッド・ウォッチ市場に影響をもたらすとともに、リストバンド、ブレスレット、キー・フォブ、コネクテッド・ジュエリーといった革新的な製品の開発を牽引します。」

マルメ(スウェーデン)を拠点とするハイブリッド・スマート・ウォッチ・メーカーのKronaby社は、STPay-Boost ICを同社の男性/女性用スマート・ウォッチのポートフォリオに採用しました。これらの商品は、充電が不要であるほか、通知フィルタなどの差別化機能が搭載されています。Fidesmoのトークン化機能を備えたSoCにより、Kronaby社のスマート・ウォッチは、決済、アクセス制御、交通機関、ポイント・サービスなど、さまざまなサービスへの対応が可能です。

Kronaby社のグローバル・プロダクト・マネージャーであるJonas Morän氏は、次のようにコメントしています。「私たちは、スマート・ウォッチに搭載したセキュア・エレメントとのBluetooth通信により、直感的でシームレスなユーザ体験を実現しました。STとFidesmoによる無線性能に優れた小型チップにより、設計の自由度が向上するため、当社のターゲット市場に向けた訴求力を最大化するスマート・ウォッチがデザインできます。」

FidesmoのOTAによるパーソナライゼーション機能を搭載したSTPay-Boost ICは現在サンプル出荷中で、2018年11月に量産開始予定です。単価は、1000個購入時に約3.50ドルです(Fidesmoのライセンスを除く)。

注記
STPay-Boost ICをベースにした非接触決済用ターンキー・ソリューションであるこのSoCは、小型化や金属による信号の減衰といった、ウェアラブル機器設計における課題を大幅に簡略化し、開発から製品化までのプロセスを効率化します。

実績のあるセキュリティは大きなメリットで、定評あるSTPayソフトウェアと、Javaベースのセキュア・オペレーティング・システム(OS)を搭載したSTのセキュア・エレメントをハードウェアのroot of trustとして活用できるため、決済用OSを個別に開発および統合する必要がありません。また、セキュリティ規格の認証を取得済みで、新しい製品に必要となるのは基本機能の認証のみです。

さらに、メーカーは、同一のSoCで多種多様な決済機能を搭載する製品を開発でき、部品調達と在庫管理を簡略化することができます。

Fidesmoのプラットフォームを活用することで、ユーザがOTAによるパーソナライゼーションを実行できるため、機器メーカーではパーソナライゼーションに伴う作業を省略できるほか、アダプタやケーブルなどの付属品も不要となり、サプライ・チェーンを簡略化できます。

ST独自のNFCブースト・アクティブ負荷変調技術は、ユーザ体験の向上に加え、最適化を行うことなく(または、最小限の回路の最適化で)優れた性能を実現できます。これにより、無線通信設計の簡略化ならびに製品開発期間の短縮が可能となります。また、小型アンテナでも堅牢で信頼性の高い無線通信が可能なため、機器全体の小型化と消費電力低減によって、バッテリを長寿命化できます。
***

Kronaby社はスウェーデンの企業で、コネクテッド・ウォッチのブランドです。同社は、世界をリードする技術、最先端の北欧デザイン、およびスイスの時計製造の伝統を統合することで、新世代のスマート・ウォッチを開発してきました。個性的な特徴を備えたApex、Sekel、Nord、Caratの4つのクラシック・モデルと、50のバリエーションで構成される同社のコレクションは、これからもユーザの要求を満足させるようデザインされています。Kronaby社の製品は、www.kronaby.com およびヨーロッパ、米国、カナダ、日本、アラブ首長国連邦の販売店にて購入できます。

Fidesmoについて
Fidesmoは、決済のほか、公共交通機関のチケット、オフィス / ホテルのキー、ポイント・サービスといった非接触サービスを、1枚のカードや1台のウェアラブル機器で実現します。

Fidesmoは、機器メーカーが非接触サービスを機器に導入、または非接触サービス・プロバイダがサービスを展開する際に、新たにハードウェアを追加することなく多数の機器に効率的に統合できるプロセスを提供します。また、Mastercard社の認定グローバル・ベンダーであるとともに、Mastercard Engage IoT Directoryのパートナー企業です。顧客には、Telia Company社、Sunfleet社などが含まれています。

2013年に設立されたFidesmの本社はストックホルム、研究開発拠点はマドリードに設置されています。詳細については、fidesmo.comをご覧ください。

STマイクロエレクトロニクスについて
STは、私たちの暮らしに欠かすことのできないエレクトロニクス機器に、優れた性能と高い電力効率を特徴とした半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。あらゆるシーンで活躍するSTの製品は、お客様が開発する次世代モバイルやIoT機器の他、よりスマートな自動車、工場、都市および住宅を可能にします。STは、生活をより豊かにする技術革新を通じ、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。STは、10万社を超えるお客様に半導体を提供しており、2017年の売上は83.5億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト( http://www.st.com )をご覧ください。

◆Fidesmoへのお問い合わせ先
Mattias Eld
Fidesmo CEO
+46 730787307
mattias.eld@fidesmo.com
 
◆STへのお問い合わせ先
STマイクロエレクトロニクス(株)
マイクロコントローラ・メモリ・セキュアMCU製品グループ
TEL: 03-5783-8240 FAX: 03-5783-8216
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります。

メディア会員登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。
※内容はプレスリリースにより異なります。

  1. プレスリリース >
  2. STマイクロエレクトロニクス >
  3. STとFidesmo、ウェアラブル機器のセキュアな非接触通信を実現する決済用SoCを発表