もし在宅勤務ができたら、主婦・主夫層が望む勤務時間「フルタイム希望」約2倍に
「パートタイム希望」は20ポイント減。お子さんがいる人ほどギャップが顕著 ~しゅふJOB総研~
■調査結果概要
1.いま望ましい勤務時間は「フルタイム」15.7% 2.望ましい勤務時間:子どもいる・いない別比較 3.在宅勤務ができた場合に望ましい勤務時間「フルタイム」30.6% 4.望ましい勤務時間:在宅勤務ができる場合との比較 5.在宅勤務できる場合の望ましい勤務時間:子どもいる・いない別比較 6.望ましい勤務時間:在宅勤務ができる場合との比較(子どもいない人のみ) 7.望ましい勤務時間:在宅勤務ができる場合との比較(子どもいる人のみ) 8.フリーコメントより |
1.いま望ましい勤務時間は「フルタイム」15.7%
2.望ましい勤務時間:子どもいる・いない別比較
3.在宅勤務ができた場合に望ましい勤務時間「フルタイム」30.6%
4.望ましい勤務時間:在宅勤務ができる場合との比較
5.在宅勤務できる場合の望ましい勤務時間:子どもいる・いない別比較
6.望ましい勤務時間:在宅勤務ができる場合との比較(子どもいない人のみ)
7.望ましい勤務時間:在宅勤務ができる場合との比較(子どもいる人のみ)
8.フリーコメントより
◇フリーコメントより抜粋(年代:就業形態)
・在宅勤務だと1時間程度かかる勤務地でも安心なこと、子供を出迎えることができるから安心(40代:今は働いていない)
・在宅ワーク出来るのであれば、フルタイムまでは難しくても時間を増やすことが出来ると思う(40代:パート/アルバイト)
・子供によって、手のかかり方が違うので、基本的には、育児中心にしたい。自分の睡眠時間も確保したいので、現実的には、フルタイムは無理です(50代:フリー/自営業)
・通勤時間や準備などにかかる時間を考えると、その分を家事等に充てられるため在宅勤務は有難いと思います。その一方で、実際に会ってコミュニケーションが取れないので意思の疎通が課題かと思います(50代:今は働いていない)
・家での環境が整っていないと在宅もそれほど快適ではない(50代:パート/アルバイト)
・出社と在宅とで勤務時間を臨機応変に変えられると望ましい(30代:今は働いていない)
・在宅と出勤のハイブリッド型勤務が良いと思う。ずっと在宅ではコミュニケーションが取りづらい(40代:パート/アルバイト)
・在宅だと出来ない事もあり、会社に出勤している人に頼まなければいけない場合、助けあえる環境でないと、不公平となる(60代:派遣社員)
・扶養枠内での勤務希望のため短時間のパートしかありえない。在宅勤務はしっかりオンオフができないと思うので、一応出勤する形が望ましい(50代:今は働いていない)
・在宅と出社を併用して事務をしています。学校行事等で前は1日休みを取っていたものも、在宅を取り入れることで半休等で対応できるようになりました(50代:パート/アルバイト)
・業務によっては絶対に在宅勤務が出来ない職業もあり、不公平を感じる(60代:今は働いていない)
・在宅勤務ができるのなら、それは有り難いですが…それでも子育てしているうちはフルタイムなんて結構しんどいと思います(40代:パート/アルバイト)
・介護は急な休みがもらえないと両立は難しい、在宅介護で在宅ワークのフルタイムはきつい(40代:今は働いていない)
・フレックスタイム制、コアタイムなしやサテライトオフィス利用可能など在宅勤務以外にも柔軟な働き方はできると思うので(もちろん業種によるが)それらも合わせ、在宅勤務、リモートワークがもっと定着してもよいと思う(40代:派遣社員)
・現在も既に在宅勤務をしていますが、すべての勤務を在宅勤務にできる仕事をもう少し増やしてもらえれば、勤務時間を柔軟にできる企業も増えてくるように感じます(50代:パート/アルバイト)
・在宅勤務はあまりしたくない(50代:正社員)
・自分の仕事のしやすい時間帯(早朝・深夜など)に仕事ができればありがたいと思う(50代:SOHO/在宅ワーク)
・在宅勤務は通勤時間の削減にはなるが、在宅であっても8H労働が求められる場合、今の自分は難しい。在宅勤務のパートタイム設定などフレキシブルな制度があると、もっと働きやすい(50代:今は働いていない)
・在宅などで通勤時間を勤務時間に充てることができたり、フレックス等で習い事の送迎ができたりすればよりたくさん働くことができると思う(40代:派遣社員)
・パソコンに長けてない人には在宅は困る(50代:今は働いていない)
・在宅勤務一択しかないです。雪国なので、冬場は通勤が困難ですので、このまま在宅勤務で長く就労したいです。できれば、在宅勤務で70歳以降も働きたいです(50代:パート/アルバイト)
・在宅勤務では仕事への切り替えが難しい。家の用事をしたくなってしまう(50代:派遣社員)
・自由度の高い働き方の方が、生産性もやる気も上がる(40代:今は働いていない)
・今は訪問介護で、利用者さんのご自宅に行かないと仕事ができないので、在宅勤務は考えられない(40代:正社員)
・通勤時間によって勤務時間を減らさないとならないですが、今の自分には|通勤時間がリフレッシュタイムとして機能しているので、人それぞれ(50代:パート/アルバイト)
・家事と両立するにはパートでないと自分には無理。1日5時間程度、週3日くらいが望ましい。在宅勤務では仕事に集中出来ない(50代:今は働いていない)
・通勤時間に片道1時間40分かかっているのでコロナ禍の在宅勤務は非常に有難かった(60代:契約社員)
・子供が家にいる時間に、在宅勤務なんて出来ない。成り立たない(30代:今は働いていない)
・子供の生活リズムに寄り添える働き方をしたい。在宅でも途中抜けが可能等融通がきくとありがたい(40代:パート/アルバイト)
■しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎より
通勤が不要になるのは、在宅勤務の特徴の一つです。仕事と家庭を希望する主婦・主夫層に「いまのあなたにとって、望ましい勤務時間はどちらですか」と尋ねたところ、「フルタイム」が15.7%、「パートタイム」が69.6%でした。また、お子さんがいない人といる人とで比較したところ、お子さんがいない人の方が「フルタイム」と回答する比率が高くなりました。続けて「もし、在宅勤務ができて通勤が不要な場合、あなたにとって望ましい勤務時間はどちらですか」と尋ねると、「フルタイム」が30.6%と2倍近くに増え、「パートタイム」は49.6%と20ポイント減少しました。在宅勤務ができるようになると、勤務時間を伸ばしたいと考える人が増えるようです。
さらに、在宅勤務できる場合の望ましい勤務時間についてお子さんがいない人といる人で比較すると、お子さんがいない人の方が「フルタイム」と回答する比率が高くなりましたが、お子さんがいる人でも「フルタイム」と回答する比率が30.0%におよびました。また、お子さんがいない人といる人それぞれで望ましい勤務時間について在宅勤務ができる場合との比較を行ったところ、お子さんがいない人といる人いずれにおいても、在宅勤務できる場合の方が「フルタイム」と回答する比率が高くなりました。フリーコメントには在宅勤務が苦手という人からの声も寄せられましたが、全体の傾向としてはお子さんがいるいないに関わらず、在宅勤務できる仕事が増えるとフルタイムで働きたいと希望する人も増えるようです。
しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎 ープロフィールー 1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。 これまでに、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層を中心にのべ約50000人の声を調査・分析し、300本以上のレポートを配信。2021年に独立し現職の他、ワークスタイル研究家として解説記事の執筆・講演、広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。 実務経験分野は、人材派遣・紹介・アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げ、広報ブランディング、経営企画、人事など事業現場の最前線から管理部門まで管轄するなど多岐にわたる。人材マネジメントから法規制まで、雇用労働分野の幅広いテーマについて多数のメディア出演などを通して意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。 Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/すばる審査評価機構株式会社 非常勤監査役/JCAST会社ウォッチ解説者/日本労務学会員 ◇委員等 厚生労働省 委託事業検討会委員 民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職促進検討会」(平成29~30年度) 労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラム検討委員会」(平成29~31年度) 日本人材派遣協会 派遣事業運営支援部会員(平成20~21年、24年)、内閣府 規制改革会議 雇用WG勉強会(平成26年)など ◇メディア出演 NHK『あさイチ』解説、テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』パネラー、フジテレビ『みんなのニュース:ふかぼり』解説などのテレビ出演の他、ラジオ・新聞・雑誌・ビジネス系ウェブメディアなどでコメント多数 ◇執筆・その他 ITメディア連載『働き方の見取り図』/JCAST会社ウォッチ連載『ここがヘンだよ会社の常識 ~兼業主夫のひとりごと』他、JBpress、日本経済新聞、日経MJ、時事通信、BUSINESS INSIDER JAPAN、NEWSポストセブンなど執筆・寄稿記事多数。大学や地方自治体、男女共同参画センターなどでの講演、パネルディスカッションのモデレーターも務める |
■調査概要 調査手法:インターネットリサーチ(無記名式) 有効回答者数:536名(※) 調査実施日:2024年1月17日(水)~2024年1月24日(水)まで 調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOB』登録者 ※調査対象者のうち、家周りの仕事について「同居家族はいるが主に自分が担当」または「同居家族と自分で概ね平等に担当 」のいずれかを選択した人のみを抽出して集計。 ※当リリースに関して、研究顧問 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください。 |
<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」
そんな志から始まった2011年設立の研究所です。ライフスタイルと仕事の望ましいバランスに対する社会の理解を高め、女性のみならず誰もが働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ
<ビースタイルグループについて>https://www.bstylegroup.co.jp/
『時代に合わせた価値を、創造する。』という存在意義 -PURPOSE- のもと、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、しゅふの雇用をのべ18万人以上創出してきた「しゅふJOB」や多様な働き方×ハイキャリアを実現する「スマートキャリア」など人材サービス事業を主軸に、業務自動化支援にも取り組み、 使命 -MISSION- 『「はたらく」をもっと、しあわせに。』を、人と仕事の適材適所によって実現してまいります。
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