仕事と家庭の両立に“悩んでいる”主婦層「30代以下」85.9%「60代以上」33.8%
働くことを応援してくれる家族「配偶者」70.5%、「子ども」57.0% ~しゅふJOB総研調査~
■調査結果概要
1.いま仕事と家庭の両立に「悩んでいる」58.2% 2.両立に悩んでいるか:年代別比較/子どもの数別比較 3.家族の中であなたが働くことを応援してくれる人は「配偶者」70.5% 4.家族の中であなたが働くことを反対している人は「いない」86.0% 5.両立に悩んでいるか:配偶者の応援有無別比較/子どもの応援有無別比較 6.フリーコメントより |
1.いま仕事と家庭の両立に「悩んでいる」58.2%
2.両立に悩んでいるか:年代別比較/子どもの数別比較
3.家族の中であなたが働くことを応援してくれる人は「配偶者」70.5%
4.家族の中であなたが働くことを反対している人は「いない」86.0%
5.両立に悩んでいるか:配偶者の応援有無別比較/子どもの応援有無別比較
6.フリーコメントより
◇フリーコメントより抜粋(年代:就業形態)
・家族の協力がないと不可能です!出社タイミングと子供の登校時間、学校行事との兼ね合いを調整するのが特に大変です(30代:SOHO/在宅ワーク)
・女性が社会に出て活躍することが求められていますが、家庭内の仕事はなかなか減らないというのが現状です。特に一旦出産で会社を辞めて子育てしていると、その間に夫婦の役割ができてしまい、社会に戻った時にもなかなか負担が減らないです(40代:パート/アルバイト)
・まだまだ社会はワーママに不親切。子供の学童の預かりに間に合う時間での退社時間の職場が少ない(40代:今は働いていない)
・子どもに協力させすぎても可哀想なのか…と考えてしまう。下の子はできるだけそばにいて…というが、そうなると仕事が見つからない(40代:パート/アルバイト)
・子供の病気は突然来るので、学校と職場の両方に連絡しないといけないのがキツイです。受診も兼ねているとそれもキツイ(50代:今は働いていない)
・家族が自分で出来る事をしてくれたら、働きに行くことのハードルが下がるとは思います(50代:パート/アルバイト)
・働きに行くのは反対されないが、働きに行くにしても家事は私がすべて担うことが大前提。ものすごく不満(40代:今は働いていない)
・夫は家事を手伝う、協力するというスタンス。ましなのかもしれないが、自分ごとではないようでモヤモヤする(40代:今は働いていない)
・家事の協力、手伝いはしてくれなくてもいいから感謝を言葉に出してほしい(50代:パート/アルバイト)
・こどもはまだ、お留守番に自信がないのか、まだ離れるのは怖いと仕事に反対しています。私は年齢的に今出ないともう出られないと焦っています。みんなが家事を分担して…なんてレベルにもなっていません(40代:今は働いていない)
・旦那の協力がなく姑もいて長く働けない(40代:パート/アルバイト)
・仕事をしていても、家庭の中では、主婦の位置付けなので、どんなに疲れていても、家事をするのは普通で何の違和感もない(50代:今は働いていない)
・数年前に母子家庭になり、子ども達とお互いの理解が深まって、もはや親子と言うよりルームメイトというか同志のような感じで協力して生活ができ、とても安定していると思う(40代:パート/アルバイト)
・主人は働く事に対して応援はしてくれる。しかし扶養の範囲で働いて欲しいと言われます。今後、扶養の範囲が狭くなることを考えると今からフルタイムで働きたいが、それには反対される。頑張って働くと損しかねない世の中をどうにかして欲しいです(50代:パート/アルバイト)
・働くのは理解ありますが、夫は全く家事を手伝いません。働いても家にいた時と同じレベルの家事をしなくてはならず苦痛です。それなのにフルタイムで働けば?なんて言われるとお前がもっと協力すれば働いてやるよ!と言いたいのを我慢してます(60代:派遣社員)
・子供が小学生のため 夏休みや冬休みなど長期休暇を取らなければならないのが負担(40代:今は働いていない)
・扶養範囲内でのパートなので結局は家事や家の事は全て私がしなくてはならない。シフト制なので遅番は帰るのも遅くなるため夕食は作って置き温めるだけにしてますが面倒くさがりの主人はそれすらやらず私が帰ってきてから出すことになる(50代:パート/アルバイト)
・家事と仕事と趣味とうまくやれるなら仕事をやれと言われる(40代:今は働いていない)
・父母と同居しているので、色々助けてもらえる面もあるけど、手を抜いていると思われたくなくて疲れる。夫婦だけの世帯だど、仕事で疲れた時はお惣菜でいいや!と手抜きできるけど、親世帯と一緒だと買うのは勿体ない、手伝うから作ろうって事になる(40代:パート/アルバイト)
・介護福祉士の資格を持っています。正社員で働きたいと思っても家族から夜勤の同意は得られず日勤のみの非常勤、パーになってしまいます。日勤のみの正社員でも職種が限られたり資格も活かせずでは本末転倒(50代:今は働いていない)
・子供達は、あれやってこれやってと用事を頼みますが、こちらからの頼み事にはお駄賃要求。主人は、基本働かせてやってる状態。だから、家の中の事は一切やらない。こちらも、要求ばかり(40代:パート/アルバイト)
・もっと見えない家事を気づいてやってほしい。こちらが言わなくても気づいてほしい(40代:派遣社員)
・家族が学校での活動と在宅の仕事を応援してくれているのでまだ頑張れる。無理をしようとすると家族が止めてくれるし、夫も子どもも協力的なので助かっている(40代:SOHO/在宅ワーク)
・全員が働いていると、帰る時間も手が空く時間も同じで、結果母親である私だけが負担が多くなる傾向にある(40代:派遣社員)
・理解はあっても協力まではしてくれない(50代:今は働いていない)
・シングルマザーなので、学校から帰って来て私がいない事が寂しいみたいで反抗的になり困る事があります(50代:正社員)
・夫はお金を稼げとはいうが、家事にそこまで協力してくれず、自分にばかり負担がくるので、フルタイムからパートタイムに変えたのですが、お金が足りないからフルタイムに戻れとうるさく言われています(40代:パート/アルバイト)
・小学生と中学生の子供に留守番をお願いしたり、主人にも家事を手伝ってもらい、協力してくれてるが、たまに罪悪感がある。子供たちも成長してきたのでもう少し手伝ってくれるといいなと期待している(40代:パート/アルバイト)
・夫婦のみの世帯、夫は昨年定年後に再就職。私は不要範囲内のみの勤務です。夫はテレワークが多く、私は以前より勤務が増えたので、主婦の負担が多くなっており、夫が手伝ってくれることを徐々に増やしてもらい、助かっています(60代:派遣社員)
■しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎より
新たな仕事に就く人が多い新年度。主婦・主夫層も例外ではありませんが、家のことをこなさなければならない主婦・主夫層が働くには、仕事と家庭を両立させる必要があります。就労志向の主婦・主夫層に、「あなたは、いま仕事と家庭の両立に悩んでいますか」と尋ねたところ、「悩んでいる」と回答した人が58.2%と6割近くでした。さらに年代別で比較すると、年代が低いほど「悩んでいる」と答えた比率が高く、30代以下は85.9%におよんだ一方、60代以上は33.8%で50ポイント以上の開きがあります。子育てに手がかかる世代の方が、より両立に悩む比率が高くなるようです。また、お子さんの数別で比較したところ、お子さんの数が多いほど「悩んでいる」と答えた比率が高くなりました。
続けて、「家族の中に、あなたが働くことを応援してくれる人はいますか」と尋ねると、「配偶者」と回答した人が最も多く70.5%。次いで「子ども」と回答した人が57.0%でした。一方、「家族の中に、あなたが働くことに反対している人はいますか」と尋ねると、86.0%とほとんどの人が「反対している家族はいない」と答えました。さらに、仕事と家庭の両立に悩んでいるかどうかについて、配偶者が応援してくれている人といない人、子どもが応援してくれている人といない人で比較すると、いずれの場合も応援してくれている人の方が、「悩んでいる」と回答する比率が低くなりました。仕事と家庭の両立において、家族の応援はポジティブな影響を与えるようです。ただ応援も力になりますが、応援だけでなく、家事や育児などに携わる具体的な行動を伴うかどうかが主婦・主夫層の悩みを解消する上で重要な鍵を握っていると考えます。
しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎 ープロフィールー 1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。 これまでに、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層を中心にのべ約50000人の声を調査・分析し、300本以上のレポートを配信。2021年に独立し現職の他、ワークスタイル研究家として解説記事の執筆・講演、広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。 実務経験分野は、人材派遣・紹介・アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げ、広報ブランディング、経営企画、人事など事業現場の最前線から管理部門まで管轄するなど多岐にわたる。人材マネジメントから法規制まで、雇用労働分野の幅広いテーマについて多数のメディア出演などを通して意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。 Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/すばる審査評価機構株式会社 非常勤監査役/JCAST会社ウォッチ解説者/日本労務学会員 ◇委員等 厚生労働省 委託事業検討会委員 民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職促進検討会」(平成29~30年度) 労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラム検討委員会」(平成29~31年度) 日本人材派遣協会 派遣事業運営支援部会員(平成20~21年、24年)、内閣府 規制改革会議 雇用WG勉強会(平成26年)など ◇メディア出演 NHK『あさイチ』解説、テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』パネラー、フジテレビ『みんなのニュース:ふかぼり』解説などのテレビ出演の他、ラジオ・新聞・雑誌・ビジネス系ウェブメディアなどでコメント多数 ◇執筆・その他 ITメディア連載『働き方の見取り図』/JCAST会社ウォッチ連載『ここがヘンだよ会社の常識 ~兼業主夫のひとりごと』他、JBpress、日本経済新聞、日経MJ、時事通信、BUSINESS INSIDER JAPAN、NEWSポストセブンなど執筆・寄稿記事多数。大学や地方自治体、男女共同参画センターなどでの講演、パネルディスカッションのモデレーターも務める |
■調査概要 調査手法:インターネットリサーチ(無記名式) 有効回答者数:665名(※) 調査実施日:2024年3月12日(火)~2024年3月19日(火)まで 調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOB』登録者 ※調査対象者のうち、家周りの仕事について「同居家族はいるが主に自分が担当」または「同居家族と自分で概ね平等に担当 」のいずれかを選択した人のみを抽出して集計。 ※当リリースに関して、研究顧問 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください。 |
<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」
そんな志から始まった2011年設立の研究所です。ライフスタイルと仕事の望ましいバランスに対する社会の理解を高め、女性のみならず誰もが働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ
<ビースタイルグループについて>
『時代に合わせた価値を、創造する。』という存在意義 -PURPOSE- のもと、その時代の社会問題や人々の
不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、しゅふの雇用をのべ18万人以上創出
してきた「しゅふJOB」や多様な働き方×ハイキャリアを実現する「スマートキャリア」など人材サービス
事業を主軸に、業務自動化支援にも取り組み、使命 -MISSION- 『「はたらく」をもっと、しあわせに。』を、
人と仕事の適材適所によって実現してまいります。
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