特集「正統と異端 伝統と破壊」 月刊「モーストリー・クラシック」11月号、本日発売
産経新聞社発行の月刊音楽情報誌「モーストリー・クラシック」11月号を、9月18日(金)に発売します。特集は「正統と異端 伝統と破壊」。詳細は、公式ホームページ( http://www.mostly.jp/ )をご覧ください。
異端だったものが正統に、逆に正統だったものが異端になる、この逆転現象は音楽界ではよく起こることなのです。20世紀最大のディーヴァ(歌の女神)と呼ばれるマリア・カラス。亡くなってから43年もたつのに、CDは売れ続け、新たな映画が作られるなど、“神話化”が進んでいるようにさえ思えます。しかし、初期の批評では「彼女の声は、天性に反して表現強調のために無理をすると、しわがれ、くぐもり、非人間的で情趣の表現に欠けることになる」などと散々な言われようです。しかし、一般のオペラ・ファンはカラスに熱狂、そして異端は正統となったのです。
こうした例は枚挙にいとまがありません。ストラヴィンスキーのバレエ音楽「春の祭典」。1913年にパリで初演された際には、会場にブラヴォーとブーイングが飛び交うスキャンダルになりました。作品は伝統の破壊であるとみなされたのです。しかし、今日、オーケストラのスタンダードなレパートリーとして定着しています。
天才は世間で理解されることは少なく、異端者になりがち。特集ではこうした事例を、作曲家モーツァルト、ベートーヴェン、指揮者のクライバーやチェリビダッケ、ピアニストのグルダやグールドら、多くの音楽家に探っています。
発行:産経新聞社
発売:日本工業新聞社
定価:1080円(税込)
お問い合わせ:モーストリー・クラシック編集室(電話03-3243-8503、平日10~18時)
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