母に残された時間は1カ月 在宅で看取り、家族葬で送ったドタバタの実話 尾崎英子 著『母の旅立ち』2025年4月30日発売
株式会社CEメディアハウス(旧CCCメディアハウス)は、作家・尾崎英子さんが家族とともに母を看取った最期の20日間を描いた初のエッセイ『母の旅立ち』(https://amazon.co.jp/dp/4484221292/)を4月30日(水)に発売いたしました。

「わたし、死なないから」
えっ? いまなんて言った?
ーー底抜けに明るいドタバタの実話
乳がんステージ4からの脳転移!? 作家の「わたし」は旅先のシンガポールでそのことを知った……。
底抜けに明るいがトラブルメーカーの母に残された時間はあと1ヶ月。京都で訪問医療のクリニックを開業している看取りのプロ医の次女による仕切りのもと、母を在宅で看取り、家族葬で送ることになった。
〈脳転移して搬送された病院から帰宅した父と母に、ようこ姉はサ高住のパンフレットを見せていた。
「おいおい時期が来たら考えるわ」
母はちらっと見ただけで、そう言ったようだ。おいおい、それがいまなんやってば! そんなツッコミが、たった数日で現実となる〉
母にいちばん迷惑をかけられながらも心優しき長女、気が強く明晰な次女、行動派の三女、四女の「わたし」、そしてほぼ戦力外の父が一致団結する。喧嘩したり、泣いたり、笑ったりした、「その日」を迎えるまでの20日間を描く実話。
終わりよければすべてよし。死は人生最大の禊である。

■目次
プロローグ:母、倒れる
第一章:四姉妹、団結する
第二章:次女、看取りのプロ仕事
第三章:父と母、離婚し再婚し
第四章:母、危篤……からのこと
第五章:母、旅立つ
第六章:母、シリウスにて
■担当編集より
本書は、肉親の看取りという「いつかは訪れる日」の記録です。後悔ない看取りができたと感じている尾崎さんが、自らの経験をシェアすることでお役に立てれば、という思いで綴られました。正解がないからこそ誰もが戸惑う大切な人の看取りですが、知識として事前に知っているだけで救われることは多々あります。
たとえば、在宅医療の専門医として多くの患者を看取ってきた尾崎さんの姉は「最期の瞬間はご本人がそれぞれが自分で決めているように思える。だから立ち会わなくても構わない」と尾崎さんに伝えました。そのことが、結果として臨終の瞬間に立ち会えなかった尾崎さんの心を落ち着けました。
母に一番迷惑をかけられながらも心優しき長女、勝気で明晰な次女、行動派の三女、四女の「わたし」、そしてほぼ戦力外の父が一致団結した20日間。
どうぞ、お読みいただけましたら幸甚です。
■著者プロフィール
尾崎英子(おざき・えいこ)
作家 1978年、大阪府生まれ。2013年『小さいおじ さん』(文藝春秋、のちにKADOKAWAより『私たちの願いは、いつも。』として文庫化)で、第15回ボイル ドエッグズ新人賞を受賞しデビュー。
著書に『ホテルメドゥーサ』(KADOKAWA)、『有村家のその日まで』『竜になれ、馬になれ』『たこせんと蜻蛉玉』(以上、光文社)他。近年は10代から楽しめる作品に も執筆の幅を広げ『きみの鐘が鳴る』『学校に行かない僕の学校』(ポプラ社)他。2024年、『きみの鐘が鳴る』で、うつのみやこども賞受賞。
■書誌情報

タイトル:母の旅立ち
著者:尾崎英子
定価:1780円(税込)
発売日:2025年4月30日(水)
発行:CEメディアハウス
ISBN:9784484221298
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