イギリスで事業会社を取得し、駅を中心に自動販売機ビジネスを拡大します~スマートリテールビジネスを通じた欧州の交通拠点におけるサービス向上に挑戦します~
○東日本旅客鉄道株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:喜㔟 陽一、以下「JR東日本」)は、イギリスの駅を中心とする交通拠点で自動販売機(以下、「自販機」)ビジネスをこれまでの50台から1,000台規模に拡大し、日本のエキナカで得たノウハウを活かしてお客さまへのサービス向上を目指します。 ○このたび、現地法人JRE Business Development UK Limited(所在地:イギリス、代表者:名川 進、以下「UKBD」)を設⽴しました。同社を通じ、イギリスの駅で自販機を運営するDecorum Vending Limited(所在地:イギリス、代表者:Declan Sewell、以下「デコラム社」)の全株式を取得しました。 ○今後、UKBDやデコラム社を足掛かりに、欧州の駅を中心とする交通拠点において、自販機をはじめスマートリテールビジネス※1を展開し、お客さまへのサービス向上を通じて、世界を舞台に豊かなライフスタイルを提供していきます。 |
(※1)「無人/非接触/キャッシュレス/AI/データ分析」など新しい技術を活用したリテールサービス。(例)デジタル自販機、無人店舗等
1.イギリスにおける自販機ビジネス拡大
・JR東日本は2019年以降、イギリスでデジタル自販機※2のビジネスを50台規模で展開してきました。
・そのなかで事業のポテンシャルを確認できたことから、2024年6月にイギリスや欧州他国の事業拠点として現地法人UKBDを設⽴し、7月に同社を通じてイギリスの駅で自販機を展開するデコラム社の全株式を取得しました。
・これにより、デコラム社の事業基盤とJR東日本グループの生活ソリューション事業のノウハウを掛け合わせ、イギリスの駅を中心とする交通拠点での自販機の設置台数を1,000台規模に拡大します。また、お客さまのニーズに合わせたサービスを提供していきます。
(※2)「まとめ買い機能/遠隔在庫管理システム/デジタルディスプレイ/キャッシュレス決済」などの機能を搭載した自販機。
※画像はデコラム社提供
2.今後のスマートリテールビジネスの展開
・イギリスの駅を中心とする交通拠点において、自販機ビジネスを皮切りに、AIを活用したデータ分析、スマートな決済手段、省人化によるオペレーションを実現する技術などを活用したスマートリテールビジネスを展開し、お客さまのニーズにマッチした商品を提供し、サービス向上と収益の拡大を目指します。
・イギリスにおけるこれらのサービスをビジネスモデルとしてパッケージ化し、JR東日本のグローバルなネットワークを活用することで、欧州他国など世界を舞台により豊かなライフスタイルを提供していきます。
<参考>
○UKBDについて
・イギリスや欧州他国におけるJR東日本グループの成長戦略を策定、実行するための現地法人です。
・スマートリテール事業など新たな事業を機動的に展開していくため、事業会社への出資等を実施します。
【会社概要】
○デコラム社について
・イギリスの鉄道運行会社の約9割から自販機運営権を獲得し、事業を拡大している会社です。
・遠隔での在庫管理システム及びAIによるオペレーターの補充ルート構築機能を活用した運営体制や、環境に配慮した自販機サービスを構築し、自販機を活用した広告やプロモーションビジネスなどの事業も展開しています。
【会社概要】
(デコラム社社長コメント)
私たちは、鉄道分野およびスマートリテール分野において豊富な専門知識と革新を誇るJR東日本との協業を心から楽しみにしています。この事業統合は、私たちの事業基盤を強化するだけでなく、サービスの海外展開を加速するエキサイティングな章の幕開けです。JR東日本の豊富な経験とDecorumのイギリスでの確固たる基盤により、鉄道駅やその周辺での顧客体験を向上させる準備が整いました。最先端の技術を活用して、革新的かつ便利で効率的なソリューションを提供し、イギリスおよび欧州のライフスタイルの向上に貢献します。
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