快進撃が続く日本人女性作家の快挙!王谷晶『ババヤガの夜』が英国推理作家協会(CWA)主催の翻訳ミステリー賞「インターナショナル・ダガー賞」にノミネート。
これまで東野圭吾、横山秀夫、伊坂幸太郎がノミネート。 「焼けつくような暴力と、胸を打つような優しさが交互に訪れる」──The Guardian誌絶賛、世界が注目

株式会社河出書房新社(東京都新宿区)は、王谷晶による小説『ババヤガの夜』(河出文庫/2023年5月刊)の英訳版『The Night of Baba Yaga』(訳:サム・ベット/Faber & Faber/2024年9月刊)が、英国推理作家協会(CWA)主催の世界的ミステリー文学賞「インターナショナル・ダガー賞」にノミネートされたことをお知らせいたします。
最終候補作は2025年5月29日、受賞作は同年7月3日(いずれも現地時間)に発表予定です。
英国推理作家協会公式サイト:https://thecwa.co.uk/awards-and-competitions/the-daggers/dagger-for-crime-fiction-in-translation/
本作は、暴力団の会長令嬢の護衛を任された主人公が、裏社会の闇と少女の抱える秘密に迫っていく過程を描いた、スリリングかつエモーショナルな"シスター・バイオレンスアクション"。2020年の刊行当初より国内で大きな反響を呼び、日本推理作家協会賞〈長編および連作短編集部門〉の候補にも選出された注目作です。
英訳版の刊行にあたっては、「テレグラフ」スリラー・オブ・ザ・イヤー選出、「クライム・フィクション・ラバー」最優秀翻訳賞(編集者選)受賞、さらにロサンゼルス・タイムズの「この夏読むべきミステリー5冊(2024年)」に選出と、英国をはじめ各国から高い評価を獲得。またガーディアン誌では「焼けつくような暴力と、胸を打つような優しさが交互に訪れる」と称され、世界の読者からも熱い支持を集めています。
これまで同賞には、横山秀夫『64』、東野圭吾『新参者』、伊坂幸太郎『マリアビートル』などがノミネートされてきましたが、このたび快進撃が続く日本人女性作家の快挙となりました。国境を越えて届いた異色スリラーが、いま世界最高峰の舞台で脚光を浴びています。受賞の行方に、ぜひご注目ください。
■アメリカ、イギリスで大反響!
「テレグラフ」スリラー・オブ・ザ・イヤー選出!
「クライム・フィクション・ラバー」最優秀翻訳賞(編集者選)受賞!
[この夏読むべきミステリー5冊]――ロサンゼルス・タイムス(Los Angels Times、2024/6/17)
「斬新なレンズを通して、王谷は極めて洗練された手法で女性をエンパワメントする物語を紡ぎ出す――『テルマ&ルイーズ』対ヤクザを思い浮かべてほしい。サムライの血を引くタフな女性と、「掃きだめの鶴」のような繊細な女性。一見不釣り合いな二人の誰も予想しない関係が描かれ、読者に勇気を与えてくれる。」
〈海外メディア、読者の声〉
「怒り、ユーモア、スリル満載」― The Times紙
「激しい暴力と素晴らしい優しさが交互に訪れる」― The Guardian紙
「女の力を描いた、シャープでストイックな物語」― Los Angeles Times紙
「女性主導のリベンジ・スリラーの極致」― Crime Fiction Lover
「手に汗握る、壊れないスリラー」― Tokyo Weekender
「優しくも怒りに満ちたこの犯罪サーガは、オウタニの次作を待ち望まずにいられない」― Publishers Weekly
「滑らかで残酷」― LUCIE MCKNIGHT HARDY
「暴力的かつ越境的な驚異」― JOHN COPENHAVER
「気取らずスケベなリヴィジョニスト・パルプ(再解釈された通俗作品)」― TOM BENN
「とんでもなく残酷なゴア・フェスト(血まみれのお祭り)、これはヤバかった!キル・ビルやジョン・ウィックの雰囲気の本を探してるなら、これ以上のものはない。」― @thespookybookclub
「暴力と流血の中に本物の優しさがある、とても没入感のある作品。」― @manareadsbooks
「読んでいるうちに完全に映画として頭に浮かんできた、そういう本ってあるけど、これはまさにそれだった」― @katandthebookshelf
「全ページにアクションがあふれてる。心拍数が上がって、先が読めないスリル満載の作品を探してるなら、これ。たぶん一気読みすることになるよ。マジで超おすすめ」― @bookish_mum_insta
■『ババヤガの夜』冒頭ためし読み
web河出 → https://web.kawade.co.jp/tameshiyomi/126559/

■作家 王谷 晶 Akira Otani

1981年東京都生まれ。著書に『完璧じゃない、あたしたち』『ババヤガの夜』『君の六月は凍る』『他人屋のゆうれい』、エッセイ集『カラダは私の何なんだ?』などがある。
■英語版翻訳者 サム・ベット Sam Bett
1986年、ボストン生まれ。小説家、翻訳者。訳書に三島由紀夫『スタア』、太宰治『道化の華』『乞食学生』、デビッド・ボイドとの共訳で川上未映子『夏物語』、『ヘヴン』(国際ブッカー賞候補)、『すべて真夜中の恋人たち』(全米批評家協会賞候補)など多数。
■イギリス版『The Night of Baba Yaga』
著者: Akira Otani
訳者: Sam Bett
仕様: 12.9 x 1.12 x 19.81 cm/ 224 頁
発売日:2024年9月12日
価格:£9.99
ISBN: 9780571391073
出版社:Faber & Faber
https://www.faber.co.uk/product/9780571391073-the-night-of-baba-yaga/

■河出文庫『ババヤガの夜』

著者:王谷晶
仕様:文庫判/並製/208ページ
初版発売日:2023年5月9日
税込定価:748円(本体価格680円)
ISBN:9784309419657
出版社:河出書房新社
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309419657/
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