家庭と両立できる「仕事の数」について「不足している」 72.5%
両立に最も必要なのは「条件に合う仕事」82.6%、「両立しながらキャリアの発展可」21.2% ~しゅふJOB総研調査~
仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイル ホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は『両立とキャリア』をテーマに、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:665件)
■調査結果概要
1.家庭と両立させることのできる仕事の数「不足している」72.5%
2.家庭と両立できる仕事の数は足りているか:2024年と2022年の比較
3.仕事と家庭を両立させる上で必要なのは「条件に合う仕事」82.6%
4.仕事と家庭を両立させる上で必要だと思うこと:2024年と2022年の比較
5.「両立しながらキャリアを発展させることはできる」21.2%
6.仕事と家庭の両立とキャリアの発展について:子どもの数別比較/年代別比較
7.フリーコメントより
1.家庭と両立させることのできる仕事の数「不足している」72.5%
2.家庭と両立できる仕事の数は足りているか:2024年と2022年の比較
3.仕事と家庭を両立させる上で必要なのは「条件に合う仕事」82.6%
4.仕事と家庭を両立させる上で必要だと思うこと:2024年と2022年の比較
5.「両立しながらキャリアを発展させることはできる」21.2%
6.仕事と家庭の両立とキャリアの発展について:子どもの数別比較/年代別比較
7.フリーコメントより
◇フリーコメントより抜粋(年代:就業形態)
<仕事と家庭について「両立しながらキャリアを発展させることはできる」と回答した人>
・家族の理解と協力があればできると思う。キャリア形成に必要な資格の取得には、国からの補助も必要だと思う。子供が小さい場合は託児施設の拡充は必須だが、介護が必要な家族がいるような世帯にもカバーは必須(50代:パート/アルバイト)
・今は、女性の管理職も増えていて、以前とは違う、、とは言え、まだまだ改善の余地があると思いま
す(60代:フリー/自営業)
・仕事の評価を平等にしていれば、時短で勤務していても、仕事の内容や、向き合い方を評価してもら
えると思います(50代:パート/アルバイト)
・どんな仕事の形態でもキャリア形成をするのは本人次第。ブランクと年齢で厳しくても希望の仕事に
就くまであきらめないことが何より大事です。キャリアを積みたくてもそれを認めてくれる職場がな
い限り、厳しい状況は変わらないと思います(40代:SOHO/在宅ワーク)
・できるかできないかと訊かれればできると思います。ただそれをしたいかしたくないかと訊かれる
と、したくないと答えます(30代:パート/アルバイト)
・リモートワークの充実(出勤時間がない分、そこを家庭の時間に回せるため)(40代:派遣社員)
・もちろん家族の協力は必要であるが、結局は自分次第である。ただ、覚悟がいることだと思っている(30代:今は働いていない)
・一人ひとりの生活にあった柔軟な働き方が受け入れられるような世の中のしくみがもっとできれば、
仕事と家庭の両立だけでなく、キャリア形成もできそうな気がする(40代:パート/アルバイト)
・家族内でうまく助け合うことができれば、仕事も家庭もキャリア形成も、諦めることはないと思う
(30代:パート/アルバイト)
・その本人への理解や支援はもちろんですが、その周りの人達への支援を行うことが大切だと思いま
す。たとえば育休を取っている人の仕事を引き継いでいる人への手当てを付けるなど(50代:今は働
いていない)
<仕事と家庭について「両立はできてもキャリアを発展させることはできない」と回答した人>
・時短やパートのお仕事は短時間でできる仕事内容に限られるため、キャリアアップは難しい(40代:
パート/アルバイト)
・せっかく働ける場所を見つけることが出来てキャリアアップしたいと思っても、仕事にだけ集中出来
ない現実(50代:今は働いていない)
・よほどのスキルがないと無理(50代:パート/アルバイト)
・仕事の時間が物理的に足りない。キャリア形成のための自学の時間も足りない。キャリアの種類によ
るが役職がつくと、不在時の対応などに困ることもあり、結局は仕事も周りの理解と協力が必要にな
ってしまう(40代:フリー/自営業)
・キャリアアップには、家族の協力がなければ無理だと思います(50代:派遣社員)
・専業主婦世帯より共働き世帯数の方が多いのに役割に対し釣り合わない低賃金で貧困な生活になる
(30代:今は働いていない)
・短時間、在宅勤務等々、家族の体調不良にも振り回される主婦は、両立すら大変な毎日だと。でも子
供達は徐々に手が離れます☆その時に個々の環境に合わせ、寄り添う会社が多くなると女性も活躍の
場が多くなる事と期待します(60代:パート/アルバイト)
・日々時間に追われ勉強する時間が不足(50代:パート/アルバイト)
・仕事と家事の両立で自分では、気持ちも体もいっぱいいっぱいになってしまう(40代:今は働いてい
ない)
・子どもとの時間を犠牲にしないとキャリア形成は難しいと思われる(50代:パート/アルバイト)
<仕事と家庭について「キャリアの発展どころか仕事と家庭の両立すら難しい」と回答した人>
・現在高校生と中学生の子供がいるが、不登校などの問題もあり「フルタイム、フル出社」の仕事はす
る事ができない。仕事と家庭の両立すらできないのだから、キャリア形成などとんでもない(40代:今は働いていない)
・家庭を回すには協力者が必要だし、疲れていても自分がやりくりするしかないから(40代:パート/
アルバイト)
・キャリア形成の際におとずれる、試験などに向けての勉強など、大切な局面、残業など、安心して集
中できる場が必要だが、育児、家庭と女性は負担が大きく、それらをこなすだけで疲労困憊してしまい、キャリア形成までにモチベーションが上げられない。日々の業務をこなすだけで精一杯(30代:今は働いていない)
・子供が小さいうちはどちらかを犠牲にしないとどっちつかずになる(40代:今は働いていない)
・専業主婦の経験はマイナスになるものでは無いと思うが、社会的にはマイナスに捉えられる事が多い。この現状を変えられたらキャリアとなり得ると感じる(40代:パート/アルバイト)
・職場の理解が大きいと思います。上司の理解ももちろんですが、同僚、同性の先輩後輩の意識が低い
ことがあり、理解をしない環境がある(40代:今は働いていない)
・「仕事と家庭の両立とキャリア形成」そんなものは、ごくごく一部の「能力と環境の両方に恵まれて
いる人」のものであって、一般的に求めるのは違うと思う(50代:パート/アルバイト)
・大学を卒業して、やりたかった仕事に就けたのに妊娠出産を機にあっさり退職してしまった事を今で
も後悔している。もう20年も前のことだが、産休育休を取って続ける道を選べばよかったと悔やんでいる(40代:パート/アルバイト)
・体力的・集中力的な問題で、時短や週1~3日等の短時間労働の仕事がもっと増えてくれると良いなぁ
と思う。また、そういった短時間の仕事でも気持ちよく働ける職場環境ができていると良いなぁと思う(40代:派遣社員)
・会社の体制が整っていれば良いと思います。テレワーク主体であれば、かなり家庭と両立できるかと
(60代:パート/アルバイト)
<仕事と家庭について「わからない」と回答した人>
・子供の性格、働く親の能力意思目指すところなど、さまざまな要因があるので、なかなか難しい問題
かと思います(40代:今は働いていない)
・結婚退職してしまったのでよくわからない(40代:パート/アルバイト)
・子どもが小さいうちは時短で働きながら経験を積み、子どもが小学校などで長く離れることが出来る
ようになれば、キャリアを形成できるような仕組みがあったら嬉しいと感じる(20代:今は働いていない)
・職場の環境次第だと思う(50代:パート/アルバイト)
・キャリア形成には興味がなく考えたこともないし、そもそもキャリア形成とはどういうことなのかよ
くわからない(40代:パート/アルバイト)
・仕事内容や、何かあった時に、身近に気兼ねなく、頼める人がいるかどうか等の環境によって大きく
変わってくる(40代:今は働いていない)
・その家庭の状況もあり、一概には言えない(60代:派遣社員)
・何かを犠牲にしないと無理だと思う(50代:今は働いていない)
・子供の成長が一番だからそれを見守りたい。キャリアより私にとってはとても重要。だから夫婦どちらかが働かなくても生活できる状況がいいし、育児休暇は男性も何ヶ月単位で取得すべき! (40代:今は働いていない)
・ブランクがあると、仕事を再度しようと思ったときになかなか就職先が見つからない(40代:正社員)
■しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎より
家庭と両立させられる仕事は、世の中に足りているのか。就労志向の主婦・主夫層に尋ねたところ「不足」と回答した人が72.5%におよびました。2022年に行った調査結果(※)と比較すると6ポイントほど減少してはいるものの、まだまだ不足していることが伺えます。さらに、「仕事と家庭を両立させる上で、必要だと思うことを当てはまるだけ教えてください」と尋ねると「時間や日数など条件に合う仕事」が8割を超えました。次いで、「上司や同僚など職場の理解」59.8%、「家族の理解や協力」54.4%と続きました。ただ、2022年の調査と比較すると上位の項目は比率が軒並み減少しています。仕事と家庭の両立に対するネガティブな要素が、全体的に減少してきているようです。中でも「保育所等子どもを預ける場所」と回答した人は20ポイント減少しており、保育施設の整備が進んできていることが伺えます。
さらに、「仕事と家庭の両立とキャリアの発展について、あなたのお考えに最も近いものをお教えください」と質問したところ、21.2%が「両立しながらキャリアを発展させることはできる」と回答したものの、最も多かったのは「キャリアの発展どころか仕事と家庭の両立すら難しい」の35.5%でした。また「両立すら難しい」と回答した人の比率はお子さんがいる人の方が高く、お子さんの年齢がより小さいと考えられる年代が低い層ほど高くなりました。短時間や短日数、テレワーク、フレックス勤務など柔軟な勤務条件で仕事と家庭を両立させやすくし、かつキャリアを発展させられるような仕事をもっと世の中に増やしていく必要があると考えます。
※主婦・主夫層に聞く、仕事と家庭を両立させる上で最も必要なことは?:https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/news-30167/
しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎 プロフィール
1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。これまでに、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層を中心にのべ約50000人の声を調査・分析し、300本以上のレポートを配信。2021年に独立し現職の他、ワークスタイル研究家として解説記事の執筆・講演、広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。
実務経験分野は、人材派遣・紹介・アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げ、広報ブランディング、経営企画、人事など事業現場の最前線から管理部門まで管轄するなど多岐にわたる。人材マネジメントから法規制まで、雇用労働分野の幅広いテーマについて多数のメディア出演などを通して意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。
Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/すばる審査評価機構株式会社 非常勤監査役/JCAST会社ウォッチ解説者/日本労務学会員
◇委員等 厚生労働省 委託事業検討会委員
民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職
促進検討会」(平成29~30年度)
労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラ
ム検討委員会」(平成29~31年度)
日本人材派遣協会 派遣事業運営支援部会員(平成20~21年、24年)、内閣府 規制改革会
議雇用WG勉強会(平成26年)など
◇メディア出演 NHK『あさイチ』解説、テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』パネラー、
フジテレビ『みんなのニュース:ふかぼり』解説などのテレビ出演の他、
ラジオ・新聞・雑誌・ビジネス系ウェブメディアなどでコメント多数
◇執筆・その他 ITメディア連載『働き方の見取り図』/JCAST会社ウォッチ連載『ここがヘン
だよ会社の常識 ~兼業主夫のひとりごと』
他、JBpress、日本経済新聞、日経MJ、時事通信、BUSINESS INSIDER JAPAN
NEWSポストセブンなど執筆・寄稿記事多数。大学や地方自治体、男女共同参画
センターなどでの講演、パネルディスカッションのモデレーターも務める
■調査概要
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:665名(※)
調査実施日:2024年3月12日(火)~2024年3月19日(火)まで
調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOB』登録者
※調査対象者のうち、家周りの仕事について「同居家族はいるが主に自分が担当」または「同居家族と自分で概ね平等に担当 」のいずれかを選択した人のみを抽出して集計。
※当リリースに関して、研究顧問 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください
<しゅふJOB総研について>
「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」そんな志から始まった2011年設立の研究所です。ライフスタイルと仕事の望ましいバランスに対する社会の理解を高め、女性のみならず誰もが働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/shufu-job/
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ
<ビースタイルグループについて>
『時代に合わせた価値を、創造する。』という存在意義 -PURPOSE- のもと、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、しゅふの雇用をのべ18万人以上創出してきた「しゅふJOB」や多様な働き方×ハイキャリアを実現する「スマートキャリア」など人材サービス事業を主軸に、業務自動化支援にも取り組み、使命 -MISSION- 『「はたらく」をもっと、しあわせに。』を、人と仕事の適材適所によって実現してまいります。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像