「高精細デジタル モネ 睡蓮、柳の反映」展をICCにて開催 デジタル化によりモネの筆致の迫力など細部まで鑑賞可能に
株式会社NTT ArtTechnology(代表取締役社長:国枝 学、以下「NTT ArtTechnology」)は、国立西洋美術館[東京・上野公園]が主催する展覧会「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか? ──国立西洋美術館65年目の自問|現代芸術家たちへの問いかけ」(2024年3月12日(火)~5月12日(日))の趣旨に賛同し協賛を行っています。
この協賛に伴い、参加作家の一人である竹村京氏の作品制作に協力すべく、NTT ArtTechnologyは株式会社アルステクネと連携し、同社の「三次元質感画像処理技術(DTIP)」を用いて、クロード・モネ《睡蓮、柳の反映》の高精細デジタル化を行いました。本展はこの高精細デジタルデータにより実現した様々な展示をご紹介します。
1. モネ晩年の傑作《睡蓮、柳の反映》
同作品は、クロード・モネが1916年と年記した、縦199×横424cmという巨大な油彩画で、柳の木が逆さまに映り込んでいる睡蓮の池の水面を描いたものです。
本作は長く行方が不明でしたが、2016年にルーヴル美術館内で発見され、調査の結果、松方コレクションであることが判明したため、2017年に松方家から国立西洋美術館に寄贈されたものです。
しかし、本作の上半分は大きく欠損しており、作品の全体像が確認できるのは欠損前に撮影されたモノクロの写真のみでした。国立西洋美術館では欠損部分はそのままにしながら、修復作業を約1年間かけて実施しました。
クロード・モネ《睡蓮、柳の反映》/1916年、油彩、カンヴァス/199.3x424.4cm(上部欠失)
国立西洋美術館 松方幸次郎氏御遺族より寄贈(旧松方コレクション)
2.《睡蓮、柳の反映》のデジタル化とデジタル技術を駆使した様々な展示
「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか? ──国立西洋美術館65年目の自問|現代芸術家たちへの問いかけ」において、参加作家の一人である竹村京氏が国立西洋美術館所蔵のクロード・モネ《睡蓮、柳の反映》とコラボレーションした作品《修復されたC.M.の1916年の睡蓮》を出展しています。
壊れた日用品を半透明な布に包んで刺繍を施す「修復シリーズ」などを発表してきた竹村氏は、この《睡蓮、柳の反映》の欠損部分を能の衣装に使われている絹糸で想像的に補完する作品を制作しました。国立西洋美術館においては《修復されたC.M.の1916年の睡蓮》が《睡蓮、柳の反映》と一緒に展示されますが、アトリエでの制作に当たってはNTT ArtTechnologyと株式会社アルステクネで制作した高精細デジタルプリントが使用されました。
ICCでは、国立西洋美術館での展覧会会期と合わせ、《睡蓮、柳の反映》を忠実に再現した実寸大高精細複製画や縦横それぞれ約2倍の拡大図などデジタル技術を駆使した様々な展示をご覧いただけます。晩年のモネが描いた自然と一体となった大作を、筆致の迫力など絵の細部まで是非お愉しみください。
展示内容
①実寸大高精細複製画(199.3×424.4cm)
②拡大版高精細複製画(400×800cm)
③フローティング・ギガ・ビューワー
・クロード・モネ《睡蓮、柳の反映》の高精細デジタルデータをモニター上で自在に拡大し、モネの筆致の迫力など絵の細部までお愉しみいただけます。
④竹村京氏インタビュー(動画)
・竹村氏のアトリエにおけるインタビュー、制作している風景、制作中の作品(一部)をご覧いただけます。
3.その他
(1)ムンクのリトグラフ版画集『アルファとオメガ』等の高精細デジタル化
ICCでは「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?──国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ」に、遠藤麻衣氏が出展したヴィデオ作品に関連した展示もご覧いただけます。いずれもNTT ArtTechnologyと株式会社アルステクネが制作した高精細デジタルデータを使用しています。
・エドヴァルド・ムンク『アルファとオメガ』(国立西洋美術館所蔵)4K映像
・《鱗が刻まれた蛇の指輪》(国立西洋美術館所蔵)3Dデジタルデータ(機器提供:京セラ株式会社)
(2)NTTe-City Laboにもモネ《睡蓮、柳の反映》の原寸大高精細複製画を展示
2024年3月12日(火)から5月12日(日)まで、「地域の課題解決に向けてNTT東日本グループが取り組むソリューションを体感できる施設」NTTe-City Laboにも、モネ《睡蓮、柳の反映》の原寸大高精細複製画の展示とフローティング・ギガ・ビューワーの設置を行います。NTTe-CityLaboご見学の際はぜひお立ち寄りください。
※NTTe-City Labo https://business.ntt-east.co.jp/content/regional_revitalization/labo/
4. 「高精細デジタル モネ 睡蓮、柳の反映」展開催概要
会場:NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]
5階ロビー
会期:2024年3月12日(火)~5月12日(日)
時間:11:00~18:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(月曜日が祝休日の場合は翌日。
4月30日(火)は開館)
入場料:無料
お問い合わせ:e-mail bunka-ml@east.ntt.co.jp
電話0120-114-677
主催:東日本電信電話株式会社
企画・運営会社:株式会社NTT ArtTechnology
企画協力:国立西洋美術館
協力:株式会社アルステクネ、京セラ株式会社
(参考)
「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?
──国立西洋美術館65年目の自問|現代芸術家たちへの問いかけ」開催概要
会期:2024年3月12日(火)~5月12日(日)
会場:国立西洋美術館[東京・上野公園]
開館時間:9:30~17:30(金・土曜日は20:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日、5月7日(火)(ただし、3月25日(月)、4月29日(月・祝)、4月30日(火)、5月6日(月・休)は開館)
主催:国立西洋美術館
協賛:NTT ArtTechnology、DNP大日本印刷
観覧料:一般2,000円、大学生1,300円、高校生1,000円
公式サイト:https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2023revisiting.html
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