・【男女総合・購買ランキングTOP3】ユニリーバ「ラックス」、P&G「パンテーン」、花王「メリット」
・Z世代は高価格帯シャンプーを購買する？
・ファミリー・子ども向けシャンプーはやはりママ世代が購買する？
・大人美髪がコンセプトの花王「セグレタ」は女性の年齢とともに人気上昇
- 【男女総合・購買ランキング】シャンプーの総合ランキング（TOP30）
総合ランキング1位はユニリーバ「ラックス」、2位はP&G「パンテーン」、3位は花王「メリット」がランクインしました。ラックスやパンテーンは、年齢によるランキング推移にそれほど変化がない一方で、メリットは20代にかけて年齢とともにランクアップし、30代でピークを迎えているのが特徴的です。性別や年齢によって購買する商品がどのように変化するのか、ブランドごとに1歳刻みのランキングを読み解きます。
男女別のランキングTOP10を見ると、男性ランキングには、花王「サクセス」や、ネイチャーラボ「MARO」など、清涼感のある男性向けブランドがランクインしていました。女性ランキングでは、クラシエ「ディアボーテ」や、ヴィークレア「アンドハニー」など、髪のお悩みに合わせて種類が選択でき、香りが良いことが特徴なブランドがランクインしています。
1,000円以上のシャンプーを高価格帯とし、女性ランキング7位のヴィークレア「アンドハニー」と、21位のヴィークレア「セラティス」を比較しました。
「アンドハニー」は17歳で1位、「セラティス」は16歳で8位のピークを迎えた後、20代前半までのZ世代に購買されています。その後、年齢が上がるとともにランキングは下降しました。Z世代は価格やコスパを重視しながらもかける金額は高く、ヘアケアに対する意識が高いようです。また、「セラティス」は、20代開発者が「20代が本当に欲しいヘアケア」に特化して開発を行ったブランドのため、Z世代の間で認知が広まっているのかもしれません。
高価格帯シャンプーとしてヘアケア市場にいち早く参入した、I-ne「ボタニスト」は女性ランキングでは8位、総合ランキングでは9位にランクインし、他の高価格帯シャンプーよりも上位にランクインしていることが分かります。性別ごとに推移を見てみると、女性は全年齢でランキングを維持していますが、男性はZ世代に購買されており、年齢とともにランキングが下降しています。女性には高価格帯シャンプーとして全年齢で認知され購買されていますが、男性は特にZ世代人気が高いようです。
- ファミリー・子ども向けシャンプーはやはりママ世代が購買する？
女性ランキング4位の花王「メリット」と14位のクラシエ「マー＆ミー ラッテ」は、どちらも家族や、ママと子どもなどで使用することをブランドイメージに展開しているブランドです。そのため、子どもを持つ人が増えるであろう20代後半にかけてランキングが上昇し、30代でピークを迎えていました。「メリット」は40代後半で若干下降した後、50代後半以降でもう一度ランキングが上昇する特徴的な動きを見せています。「子どもから大人まで誰でも使える」というブランドコンセプトから、幅広い年齢で購買されているのではないでしょうか。「マー＆ミー ラッテ」は30代でピークを迎えた後、年齢とともにランキングが下降していました。「ママと子どもが一緒に使える」といったブランドコンセプトですが、年齢とともに子どもと一緒にお風呂に入る機会が減少し、ランキングの下降に繋がっているのかもしれません。どちらも同じように家族で使えるブランドですが、ブランドコンセプトによって購買する年齢が変化していそうです。
- 大人美髪がコンセプトの花王「セグレタ」は女性の年齢とともに人気上昇
大人向けブランドの購買について女性ランキング18位の花王「セグレタ」を見たところ、40代後半からランキングが上昇し、66歳でピークの4位になりました。ホームページでも「大人美髪」や「大人のうねり髪に」のように、大人ならではの髪の悩みにアプローチすることを打ち出しており、年齢が上がるにつれて購買する人が増えている可能性が高いです。このように、打ち出すコンセプトによっても購買する年齢が変化している様子がみられました。
シャンプーの「1歳刻み！約7,000万人の購買商品ランキング」を調査した結果、年齢やライフステージ、好みの変化に合わせて商品を選んでいる様子が見えてきました。
より詳細なランキング結果は、以下よりご覧いただけます。
また、今回使用したデータも無料でダウンロードいただけます。
URL： https://www.cccmk.co.jp/columns/cccdata56
＜調査データ概要＞
期間：2022年3月1日～2023年2月28日
抽出元：多種多様なTポイント提携先の購買データ
対象者：全国・15～69歳の男女（満年齢基準日：2022年4月1日）
※CCCMKホールディングスでは、セキュリティ上厳重に管理された環境のもと、個人を特定できない状態でマーケティング分析を行っております。
※本リリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
