イエメン:コレラが猛スピードで拡大 12万人以上の感染者中、半数が子ども【プレスリリース】

12万人以上が感染、半数が子ども

病院で検査を受けるコレラに苦しむ女の子 (イエメン・サヌア) 2017年5月30日撮影© UNICEF_UN066510_Fuad病院で検査を受けるコレラに苦しむ女の子 (イエメン・サヌア) 2017年5月30日撮影© UNICEF_UN066510_Fuad

【2017年6月13日 サヌア(イエメン)発】

 紛争と栄養不良が蔓延するイエメンで、コレラの流行拡大が止まらないことを受け、ユニセフ(国連児童基金)イエメン事務所代表 メリチェル・レラノは、以下の声明を発表しました。

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 イエメンでのコレラ感染は目を見張るスピードで拡大し続けています。これまでに12万4,000件以上の症例が記録されており、その約半数は子どもです。

 イエメンの子どもたちは、今も戦争の矢面に立たされています。病気になった子どもやコレラが原因で死亡した子どもたちの多くは栄養不良に陥っていました。4月下旬以降、コレラが原因で亡くなった人の数は少なくとも923人にのぼり、そのうち4分の1は子どもです。

 紛争で大打撃を受けたイエメンの保健システムを、コレラの流行が打ちのめしています。病院や治療センターは、全国から押し寄せる大勢の患者の対応に苦戦しています。医薬品や点滴製剤も不足しています。

 医療従事者たちは、このような多くの困難に直面しながら、そして約9カ月間給料が支払われていないのにも関わらず、この緊急事態への対応のためにいかなる努力も惜しむことはありません。

 医療従事者に給料を支払うための緊急的な解決が無ければ、イエメンにたくさんの支援物資が届いたとしても、さらに多くの子どもたちが命を落とすことになります。

 紛争の終結が見えない中、コレラの流行やその他起こりうる病気が、子どもたちの命に忍び寄り続けるのです。

* * *

■ユニセフについて
 ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
 公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)

 

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会社概要

URL
http://www.unicef.or.jp
業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
電話番号
03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
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設立
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