オプト、データ解析・機械学習技術を用いたサービス開発を手掛けるRe Data Scienceと協業を開始

AIプロダクトとデータ解析ソリューションの企画・開発を強化

「デジタルで、この国の新しい基本をつくる。」をミッションに掲げ、顧客の事業成長に伴走する株式会社オプト(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 CEO:栗本 聖也、以下、オプト)は、データ解析・機械学習技術を用いたサービス開発を手掛けるRe Data Science株式会社(本社:千葉県柏市、代表取締役社長:高田 悠矢、以下、Re Data Science)と、AIプロダクトとデータ解析ソリューションの企画・開発をより一層強化していく取り組み(以下、本協業)を開始したことをお知らせいたします。

本協業により、Re Data Scienceが得意とするAIプロダクトやデータ解析ソリューションの企画・開発に伴う知見と、オプトが持つ、デジタルによる企業課題解決への豊富な知見を結合させ、日本企業の事業成長に向けて、取り組んでまいります。


■本協業による取り組み内容の一例

① マルチモーダルディープラーニング(※1)によるCTR(※2)予測モデルの開発

② CTR予測モデルを用いたプロダクトの企画・開発 

画像生成AIを活用したクリエイティブ制作においては、低コストで多くのバリエーションを作成する事が可能です。本協業で企画・開発するCTR予測モデルは、この「多くのバリエーション」から、CTRが高いと予測されるクリエイティブを選抜するためのツールです。選抜されたクリエイティブのみを入稿・配信することで、CTRを安定的に向上させることができます。


▼画像生成AIとCTR予測モデルを用いたクリエイティブの制作フロー


【試算】期待される効果の一例:

昨年、オプトが配信したディスプレイ広告のうち、配信先、商材、媒体、日時等の条件が全て同一で、クリエイティブのみが異なる事例(同条件下で3件ずつ×40ケース=計120件)をサンプルとした場合、CTRの全件平均は0.37%、このうち同一条件下3件のうち最も効果の良いもののみを抽出すると、平均は0.51%と、事前選抜によるクリック数向上の余地は1.4倍近くあると見なすことができます。


③ 広告予算配分の適正化などを目的としたデータ解析の企画・推進

ブランド認知のための広告は、直接的な売上には結び付きにくいものの、商品特性を訴求する広告の効果を裏で支える効果を持つ側面があるなど、広告間には階層的な構造が存在します。また、広告効果と予算は単純な比例関係にはなく、出稿金額が増えるにつれ効率は低下していく傾向があります。本協業は、種類の異なる複数の広告を併用する広告主様に対して、パス解析を用いてモデル化(※3)することで、間接的な広告効果の推計を行い、更に各広告効率の低下度合いを踏まえた上で、適正な予算配分の提案をいたします。


▼広告間の関係や広告効率変化をモデル化することで適正な予算配分を推計・提案


■両社のコメント

株式会社オプト マーケティング・アセット領域管掌 執行役員 岩本 智裕

オプトは、これまで日々変化する潮流や顧客企業のニーズに対応するため、国内初のインターネット上における広告効果測定ツール「ADPLAN」の開発や、ポストCookie時代における統合データ活用プラットフォーム「ONE’s Data」など、多くのアドテクノロジーツールを開発してまいりました。今後は、これらの経験・知見を活かしつつ、Re Data Scienceの皆様との協創により、AI/データサイエンスに関する技術をより積極的に取り入れ、新たな価値を創造してまいります。


株式会社オプト AIソリューション開発部 部長 田中 宏明

AIソリューション開発部では、2つのミッションを掲げています。 1つ目は、R&D組織として、AI/データサイエンス活用の組織的な知見や経験値を高めること、2つ目は、これらの知見・経験を活かすかたちで、新たな価値創造を行うことです。Re Data Scienceとのパートナーシップは、R&D文脈における技術力の強化のみでなく、新たな価値創造を行うための企画力の強化でもあります。協創により、広告が持つポテンシャルを最大限に引き出すサービスを開発し、広告の可能性を広げていきたいと考えています。


Re Data Science株式会社 代表取締役社長 高田 悠矢

世界初のバナー広告は、1994年に米大手通信企業のAT&TがウェブマガジンのHotWired.comに掲載したものであると言われています。オプトの前身企業はこの年に設立され、以降、日本のインターネット広告事業を長きにわたり牽引し続けています。長い歴史に裏打ちされたオプトのコアコンピタンスは非常に貴重かつ強力なものであるため、これを最大限に活かしつつ、AI/データサイエンスの力を用いることで、従来の広告代理店の枠に囚われない新たな価値を創造していきたいと考えております。


Re Data Science株式会社 代表取締役社長 高田 悠矢 プロフィール

2010年 ⽇本銀⾏ ⼊⾏

経済指標の推計⼿法設計や景気判断など、マクロ経済・⾦融領域における統計分析業務に携わる。

2015年 株式会社リクルート ⼊社

戦略策定のための統計分析や、リコメンドエンジンの開発、⼈事課題に対する機械学習手法の適用、⾃社データを活用した経済指標の作成・発信など、データ起点のさまざまな取り組みの企画・実行を担う。

2021年 Re Data Science株式会社 創業

工学修士(2010年、東京大学)


オプトは、今後も世の中のニーズを取り込み、広告主企業様の事業成長に向けたAI開発の推進および実装と、デジタルマーケティング活動の支援に努めてまいります。


※1 マルチモーダルディープラーニング:

「過去の株価(数値情報)のみを用いて、将来の株価を予測するモデル」や「レントゲン画像を認識して、疾患を発見するモデル」など、単一のモダリティ(データ種別)を用いる手法と対比して、質の異なる複数種類のデータを統合的に処理する深層学習の技術を指す。今回のケースでは、広告画像情報、広告に含まれるテキスト情報などを入力とし、広告効果の予測を出力する。


※2 CTR:

「Click Through Rate」の略で、広告がユーザーに表示された回数のうち、クリックされた回数の割合を示す。


※3 パス解析を用いたモデル化:

共分散構造分析(直接観測できない潜在変数を導入し、因果関係の構造を分析する方法)等を応用した統計分析手法を用いて、変数(種類の異なる複数の広告)間の因果関係や相関関係の構造を炙り出す。更には、炙り出された構造を、単方向や双方向の矢印や、影響の大きさを表す数値を用いて図式化する。


【株式会社オプトについて】

オプトは、ミッションステートメントに「デジタルで、この国の新しい基本をつくる。」を掲げ、広告事業を通じ、持続的な成長を志す企業に伴走し、ビジネスを革新させ、新しい価値を創造する企業です。一人ひとりが「誠実な野心家であれ。」という理想の姿を追求し、ヒトと社会を豊かにする成長エンジンとなり、FAT(フェアネス:公平性、アカウンタビリティ:説明責任、トランスペアレンシー:透明性)をテーマに、従来の慣習に囚われることなく、広告事業を通して、生活者やお客様起点で心地よい体験を提供してまいります。


■株式会社 オプト 

会社概要

設立年月:2015年4月1日

資本金:1億円 (2022年 12月末現在)

代表者名:代表取締役社長 CEO 栗本 聖也

本社所在地:東京都千代田区四番町6番 東急番町ビル

事業内容:広告事業

URL:https://www.opt.ne.jp


■Re Data Science株式会社

会社概要

設立年月:2021年7月

代表者名:代表 高田 悠矢

本社所在地:千葉県柏市若柴178-4 柏の葉キャンパス148街区2 ショップ&オフィス棟 6階 柏の葉オープンイノベーションラボ(KOIL)

事業内容:データ解析/データ活用におけるコンサルティング/機械学習技術を用いたサービス開発支援

URL:https://redata.co.jp/

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会社概要

URL
https://digital-holdings.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区四番町6 東急番町ビル
電話番号
03-5745-3624
代表者名
野内 敦
上場
東証プライム
資本金
82億1200万円
設立
1994年03月