『第20回 ダスキン 大掃除に関する意識・実態調査』全国20歳以上の男女、計4,160人に聞きました

2023年末の大掃除実施率は52.6%。20年前より10%減少。過去20年で年末大掃除は時間をかけない傾向に。

ダスキン

株式会社ダスキン(本社:大阪府吹田市、社長:大久保裕行)は、全国の20歳以上の男女計4,160人を対象に、2023年末の大掃除の実態をインターネット調査しました。この調査は2005年(2004年末の大掃除が対象)から開始し、今回で20回目を迎えました。

<<調査ハイライト>>

▶大掃除実施率の推移と20年前との比較

・2023年末の大掃除実施率は52.6%。20年前より実施率は10%減少した。

・20年前と比較し、全体の28.6%が「大掃除にかける時間が減少した」と回答。若年女性や子育て/共働き層で時短志向の傾向。

▶2023年末の大掃除における夫婦間の満足度と取り組み

・自分の大掃除の取り組みへの配偶者の満足度は9割と感じる一方で、

 配偶者の取り組みへの満足度は夫婦間でギャップも

・配偶者の大掃除への取り組みに対する満足度は、夫→妻が89.4%、妻→夫が72.7%と高い水準。

▶2023年末の大掃除の担当場所と性別による傾向

・「キッチン」の掃除率が最も高く、全体の68.8%が大掃除している。

・性別による担当場所の傾向が明確。女性は日常使用箇所、男性は高所作業を担当する傾向。

▶2023年末の大掃除を実施した日と費やす時間、世代別の特徴

・大掃除にかける日数は1~2日が主流。

・60代以上は体力面の負担を考慮し、複数日に分けて実施する傾向。

・1日当たりの平均大掃除時間は2~3時間。50・60代女性は合計10時間以上。

▶プロへの掃除依頼の実態

・2023年末の大掃除でのプロへの依頼率は、全体で9.4%、エアコンは6.7%。

「自分で掃除するよりもキレイになった」「自分では掃除できない場所の掃除ができた」ことが高い満足度の理由。

【 調 査 概 要 】

■調査目的  : 2023年末の大掃除についての意識・実態把握

■調査対象  : 20歳以上の男女

■調査地域  : 全国(エリア区分:北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州)

■調査方法  : インターネットリサーチ

■調査時期  : 2024年1月26日(金)~1月29日(月)

■サンプル数 : 4,160サンプル  ※全データに対してn数30未満のものは参考値として記載


■「AIと考える 汚れ・おそうじ未来予測2044」 10月8日に公開

年末大掃除の実態を調査・分析をはじめてから今年で20年目を迎えました。大掃除調査20周年を記念して、10月8日に「20年後の未来の汚れ」についてAI予測を実施した特別Webコンテンツ「AIと考える 汚れ・おそうじ未来予測2044」を公開します。

私たちに生活の身近な汚れが今後どう変化するのか、私たちのおそうじとの向き合い方は変わっていくのか、AIの力を借りて20年後の未来の汚れについて予測しています。

本大掃除調査と合わせて、10月8日に公開となる特別コンテンツにも是非ご注目ください。

特別Webコンテンツ「AIと考える 汚れ・おそうじ未来予測2044」

「AIと考える 汚れ・おそうじ未来予測2044」

URL:https://www.duskin.jp/special/osoujino-mori/ai_yosoku/

10月8日(火)10:00公開予定


▶大掃除実施率と20年前との比較

・2023年末の大掃除実施率は52.6%。20年前より実施率は10%減少した。

・20年前と比較し、全体の28.6%が「大掃除にかける時間が減少した」と回答。若年女性や子育て/共働き層で時短志向の傾向。

・2023年の大掃除実施率は52.6%。20年前より実施率は10%減少した。

2023年末の大掃除実施率は、52.6%で前年(2022年末:51.8%)より微増となりました。しかし、大掃除実施率は2009年以降、緩やかな減少傾向にあります。また、世帯別の結果をみると、シニア世帯は実施率が半数を下回る結果となりました。一方で、実施率が高かったのは、男女ともに子育て世帯という結果となりました(図1・2)。

図1:大掃除実施率(過去20年)
図2:2023年末の大掃除実施率(属性別)

・20年前と比較し、全体の28.6%が「大掃除にかける時間が減少した」と回答。特に若年女性で時短志向の傾向。

20年前と比較すると、全体の28.6%が「大掃除にかける時間が減少した」と回答しました(図3)。一方で、日常の掃除の頻度については、全体の26.6%が増えたと回答しました。

大掃除や日常掃除について、20年前と比較して現在のほうが意識している点として、「手間や時間をかけずに実施したい(50.3%)」「時間にゆとりを持って取り組みたい(49.7%)」が5割前後で上位に挙げられ、特に20代女性や子育て/共働き世帯でその傾向が強いことが分かりました(図4)。一方、20年前のほうが意識していた点としては、「大掃除は毎年必ず年末年始に実施したい」(21.0%)、「より念入りに掃除するようをしたい」(13.8%)が上位で、これらは男女ともにシニア層で目立つ傾向にありました(図5)。

全体的には、20年前と比較として「変わらない」と回答した人が多かった一方で、日常の掃除の頻度が増えた人が26.6%いることから、緩やかながら20年間でライフスタイルや働き方の変化などから、掃除への向き合い方、時間の使い方が多様化していると感じる結果となりました(図3)。

図3:20年前との比較
図4:約20年前と現在の変化【現在の方が意識している計<上位5項目)】
図5:約20年前と現在の変化【20年前の方が意識している計<上位5項目)】

▶2023年末の大掃除における夫婦間の満足度と取り組み
・自分の取り組みへの配偶者の満足度は9割と感じる一方で、配偶者の取り組みへの満足度は夫婦間でギャップも

・配偶者の大掃除への取り組みに対する満足度は、夫→妻が89.4%、妻→夫が72.7%と高い水準。

・自分の大掃除の取り組みへの配偶者の満足度は9割と感じる一方で、配偶者の取り組みへの満足度は夫婦間でギャップも

自分の取り組みに対する配偶者の満足度について、9割以上が満足してくれているという感覚を持っていることが分かりました。この感覚は男女間で大きな差はなく、男女共に自己評価が高い結果となりました(図6)。

・配偶者の大掃除への取り組みに対する満足度は、夫→妻が89.4%、妻→夫が72.7%と高い水準。
配偶者の大掃除への取り組みに対する満足度は、全体では80.2%と高い結果となりましたが、夫の89.4%が妻の取り組みに満足している一方、妻は72.7%が夫の取り組みに満足しており、約16.7%の差が見られ、妻の満足度は夫に比べて低い結果となりました。 (図7)。

この男女差は昨年と同様の傾向でしたが、妻の満足度は前年比で微増しており、2022年の68.8%から2023年には72.7%に上昇する結果となりました。

また、配偶者の満足度について、妻の自己評価(89.7%)と夫からの評価(89.4%)にはあまり差はなかったものの、夫の自己評価(92.8%)と妻からの評価(72.7%)にはギャップががあることがわかりました。

図6:自分の取り組みへの配偶者の満足度予想(満足計)
図7:配偶者の取り組みへの満足度(満足計)

・満足/不満の主な理由は「成果」と共に「取り組む姿勢」がポイントに
配偶者の取り組みに対して満足した理由の1位は、「きちんと汚れが落ちたので」(41.6%)となり、掃除の「成果」を満足の理由にあげる人が最も多い結果となりました(図8)。
妻の満足理由には、夫が「自分や他の家族では掃除が難しい箇所を担当してくれた」ことも挙げられ、男性の役割への評価が高いことが予想されます。一方、夫は妻の手際の良さや時間管理といったスキル面を重視する傾向が見られました。
また、不満の理由の1位は、配偶者が「大掃除に積極的でなかった/参加しなかったので」が56.4%となり、不満の理由は「成果」ではなく「取り組む姿勢」がポイントになっていることがわかります(図9)。
2024年末の大掃除では「大掃除へ取り組む姿勢」を意識すると、夫婦円満の秘訣になるかもしれません。

図8:配偶者の取り組みに満足した理由(上位5項目)
図9:配偶者の取り組みに不満な理由

▶2023年末の大掃除の担当場所と性別による傾向

・「キッチン」の掃除率が最も高く、全体の68.8%が大掃除している。

・性別による担当場所の傾向が明確。女性は日常使用箇所、男性は高所作業を担当する傾向。

・キッチン周りが最も掃除頻度が高く、全体の68.8%が大掃除時に掃除。
大掃除で掃除した場所の上位は「キッチン」「トイレ」「浴室」で、各々6割後半の家庭が実施していることが分かりました(図10)。「キッチン」「トイレ」「浴室」が最優先されているのは、日常的に使用頻度が高く、衛生面でも重要だと捉えられていると予想されます。

図10:大掃除で掃除した場所

・性別による担当場所の傾向が明確。女性は日常使用箇所、男性は高所作業を担当する傾向。
全体的に女性の方が多くの場所を掃除し、「キッチン」(65.2%)が最も多くなっています(図11)。男性が最も多く担当する場所は「浴室」(44.2%)、次いで「窓・網戸」(39.7%)、「リビング・ダイニング」(39.0%)が上位に挙げられました(図12)。

年代による傾向も見られ、50代以上の男性では全体的に多くの場所を掃除する傾向があり、特に「窓・網戸」「照明器具」といった高所の掃除率が男性全体よりも高くなっています。また、「照明器具」の掃除は男女ともに年代が高くなるほど実施率が高くなっていました。

図11:女性が担当した場所
図12:男性が担当した場所

▶2023年末の大掃除を実施した日と費やす時間、世代別の特徴

・大掃除にかける日数は1~2日が主流。

・60代以上は体力面の負担を考慮し、複数日に分けて実施する傾向。

・1日当たりの平均大掃除時間は2~3時間。50・60代女性は合計10時間以上。

・大掃除を実施した日は12月最終週が多数派       

大掃除を実施した日は、全体の65%が12月最終週に実施していました。実施日は「12月30日(土)」(34.5%)、「12月29日(金)」(31.7%)、「12月28日(木)」(18.8%)の順で多く挙げられ、大掃除は“大晦日直前”が多数派といえます(図13)。

図13:大掃除を実施した日(上位10日)

・大掃除にかける日数は1~2日が主流。60代は体調を考慮し、複数日に分けて実施する傾向。

大掃除にかけた総時間は「4時間以上6時間未満」(25.8%)が最も多く、2~6時間がボリュームゾーンとなっています(図14)。50代以上の女性は特に長時間(平均10時間超)の大掃除を行う傾向が見られました(図15・16)。1日あたりでは2~3時間(25.9%)が最多で、60代以上の女性は、時間に余裕があるためか、最終週を待たずに大掃除を行っていました。また、体力的な考慮から複数日に分けて実施していると推測されます。

図14:大掃除に費やした総時間(上位6項目)
図15:大掃除に費やした総時間の平均(年代別)
図16:大掃除の1日あたりの平均時間(上位5項目)

・1日で大掃除を済ませる人がもっとも多い

1日で大掃除を済ませる人の中で最も多い理由は「計画的に1日で実施した」(35.1%)で、次いで「普段から掃除をしているため汚れていなかった/汚れが少なかった」(23.1%)となりました(図17)。後者は特に女性30代と60代以上で高い傾向にあり、子育て世帯では「時間がなかった」(19.8%)が全体より高い結果となりました。

2日以上かける人の主な理由は「身体に負担をかけずに少しずつ大掃除をしたかった」と「1日に大掃除に取れる時間が限られていたから」で、特に60代以上の男女では前者が4~5割と高く、大掃除を身体的負担と捉える傾向が強いことが推測されます(図18)。

また、子育て世帯では「1日に大掃除に取れる時間が限られていたから」(26.3%)が全体よりやや高くなっていました。

図17:大掃除に費やした日数が「1日」だった理由(上位5項目)
図18:大掃除に費やした日数が「2日以上」だった理由(上位5項目)

▶プロへの掃除依頼の実態

・2023年の大掃除でのプロへの依頼率は全体で9.4%、エアコンは6.7%。

「自分で掃除するよりもキレイになった」「自分では掃除できない場所の掃除ができた」ことが高い満足度の理由。

・プロへの依頼率は全体的に低いが、エアコン掃除の依頼が1番高い結果に
今回の調査では、全体の9.4%(2021年末から2ポイント増)が大掃除をプロに依頼しており、男性(11.7%)が女性(7.3%)よりやや高く、特に20~30代の若い世代での依頼率が高いことがわかりました(図19・20)。また、子育て世帯など時間的制約のある層で依頼率が高い傾向にあります。最も依頼率が高いのは「エアコン」(6.7%)でした(図21)。

また、プロへの依頼の満足度は、「エアコン」「レンジフード・換気扇」は8割を超える結果となりました(図22)。これらの満足理由は「自分で掃除するよりもキレイになった」「自分では掃除できない場所の掃除ができた」ことが高い満足度に繋がりました。

他にも、「除菌や消毒を意識して掃除してくれたから」「自分で掃除するよりも時間短縮になったから」という理由が挙げられ、プロだからできるクオリティの高さや世の中のライフスタイルの変化や時短志向も強まっていることからプロのハウスクリーニングサービスは、今後も依頼率は上がっていくと予想されます。

特にエアコンやレンジフード・換気扇などは、家庭での掃除で、毎年苦戦する場所や苦手な場所は、早めにプロに依頼し、得意な箇所や掃除しやすい箇所の大掃除に注力することで、効率的かつ時短化が達成できるのではないでしょうか。

図19~22:プロへの大掃除依頼状況

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会社概要

株式会社ダスキン

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URL
https://www.duskin.co.jp
業種
サービス業
本社所在地
大阪府吹田市豊津町1番33号
電話番号
0120-100-100
代表者名
大久保 裕行
上場
東証プライム
資本金
113億円
設立
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