小学生の声を形に「通学用バックパック」の共創活動における実証実験を開始
元小学校教員の経歴を持つ商品企画担当者が小学生と一緒にランドセルの課題解決を目指す
本プロジェクトは、元小学校教員の経歴を持ち、現在は商品企画を担当する当社社員が小学生のより良い通学環境を目指した、小学生との「通学用バックパック」の共創活動です。今回、伊田小の小学生に試作品を2か月間実際に使ってもらい、使用時の気づきや課題を抽出する実証実験を開始しました。
活動の背景として、コクヨはこれまで長年、ランドセルの販売を通して小学生の通学環境に向き合ってきました。昨今、1人1台配布されているデジタル端末や水筒など、小学生の荷物量の増加は保護者の悩みの種にもなっています。この課題を解決するべく、2023年の1年間で3度にわたり、福岡県田川市の小学生を対象にランドセルに関する困りごとについてのディスカッションなどを行うワークショップを開催しました。そこでは、「月曜日と金曜日は上履きや体操服などの荷物がランドセルの中に収まりきらず、通学時は両手が荷物でふさがってしまう」と、特に週初めと週終わりの荷物量の多さに悩む声が多く聞かれました。そこで、小学生から集まった困りごとや「伸びるポケットがあればこの問題を解決できるのではないか」といったアイデアをもとに、収容スペースの拡張機能を持つ布製の「通学用バックパック」の試作品を製作、共創活動がスタートしました。
今回の実証実験を経て、より小学生のリアルなニーズに応えた「通学用バックパック」の商品化を目指します。
1.「通学用バックパック」実証実験 概要
期間:2024年10月3日(木)~2024年12月4日(水)
対象者:福岡県田川市立伊田小学校 1年生から6年生 計242名
内容:希望する小学生に対して「通学用バックパック」の試作品を提供し、実際に登下校時に使用してもらいます。アンケートやヒアリングで収集した、使い心地やデザインなどに関する子供たちのリアルな意見を反映してさらなるブラッシュアップを行い、商品化を目指します。
2.「通学用バックパック」の仕様について
下部にあるファスナーを開くことで収容部を拡張することができる、布製の「通学用バックパック」です。特に荷物が多い週初め、週末に持ち運びが発生する体操服や上靴などの物が収容しやすくなっています。また比較的荷物の量が少ない日は下部のポケットをたたんでおくことで、月曜日から金曜日まで毎日サブバックを持つことなく身軽に通学できることを目指しています。素材はポリエステルを使用しているため、本体の重さがおよそ990グラムと、従来の人工皮革製のランドセルと比べて軽く(当社比)、身体への負担軽減が期待されます。
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【お問い合わせ先】コクヨお客様相談室
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