国立西洋美術館のロダン彫刻全60点の3Dモデルを公開!特設サイト「みんなの3Dロダン図鑑」を開設
国立西洋美術館(館長 田中正之)はこの度、クラウドファンディングによるご支援を通じて制作した特設サイト「みんなの3Dロダン図鑑」を開設しました。現在公開中です。

特設サイト「みんなの3Dロダン図鑑」は、スマートフォンやPCがあれば、だれでも、どこからでも当館所蔵のロダン彫刻作品全60点の3Dモデルをご覧いただけます。なお、国立西洋美術館にとって所蔵作品の3Dモデルを公開することは初の取り組みとなります。
このサイトには3Dモデルの他、彫刻の新たな魅力や鑑賞スタイルの発見につながるようなコンテンツも掲載しています。彫刻の鑑賞方法がよくわからないという方、また彫刻やロダンについてもっと深く知りたいという方にも楽しんでいただける内容になっております。
▮サイト概要
サイト名 : みんなの3Dロダン図鑑
サイトURL : https://rodin.nmwa.go.jp/
▮「みんなの3Dロダン図鑑」コンテンツ
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3Dモデル一覧
当館所蔵のロダン彫刻全60作品の3Dモデルを掲載。スマートフォン・PCなどの画面上で、指やマウスを使って回転・拡大・縮小しながら自由に作品を鑑賞できます。上から見る、近接して見る、群像の中に入って見る、下から見るなど、実物を鑑賞する際には難しい角度・距離からの作品鑑賞をご体験いただけます。

《地獄の門》3Dモデルの鑑賞例:真正面から見た場合

《地獄の門》3Dモデルの鑑賞例:斜め上から見た場合

《地獄の門》3Dモデルの鑑賞例:地獄の門の上部に位置する《考える人》を下から拡大した場合

《地獄の門》3Dモデルの鑑賞例:最上部に位置する《三つの影》を拡大して見た場合
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私の推しロダン
漫画家の荒木飛呂彦氏や編集者・評論家の山田五郎氏などのさまざまな分野で活躍する方々に、当館所蔵のロダン彫刻から「推し」作品について語っていただきました。彫刻の楽しみ方についても触れていただいています。

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ロダンと彫刻をめぐるストーリー
各分野の専門家が、ロダンや彫刻に関する一つのテーマに沿って深堀りトークをするアカデミックコンテンツです。当館所蔵作品を通じてみるロダン彫刻作品の革新性や、ロダンとロダンが生きた時代のフランス社会との関係性についてなど、より知識を深めたい方におすすめの内容です。
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ロダンと松方と国立西洋美術館
当館の基礎である松方コレクションにおけるロダン彫刻の歴史について、当館主任研究員が語ります。20世紀初頭に松方コレクションを築いた松方幸次郎が、どのような考えに基づいてロダンの彫刻作品の収集を進めていったのかについて知ることで、鑑賞体験がさらに豊かになることでしょう。
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学校団体の来館に向けて
主に学校団体を対象とし、事前学習時の教材として、また鑑賞ポイントを把握するためのガイドとしてもご活用いただけるコンテンツです。鑑賞のヒントとなるワークシート(小中高生向け)も掲載しており、授業での実用性も高い内容となっています。
▮「みんなの3Dロダン図鑑」制作の目的と経緯
当館は世界有数のロダンコレクションを所蔵していますが、展示スペースや作品の保存の観点から、鑑賞の機会が限定されてしまうという課題がありました。そこで、より多くの方に鑑賞いただける場として、ロダン彫刻作品をすべて3Dモデル化し、ウェブサイト上で公開することにいたしました。
今回3Dモデル作成および特設サイト制作・公開のため、約4か月間のクラウドファンディングにより、356人の方から5,582,000円のご支援をいただきました。心より感謝申し上げます。
「みんなの3Dロダン図鑑」への3Dモデルの掲載により、来館が難しい方も含めた多くの方に鑑賞機会を得ていただくとともに、ぐるぐる回して見る、好きな距離から見るといった、実際の展示室では実現できない方法で作品を楽しむことで、皆さまそれぞれの新たな鑑賞スタイルを発見いただきたいと思います。
(ご参考)独立行政法人国立美術館クラウドファンディングサイト
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